踊り子と探偵とパリを

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902647

感想・レビュー・書評

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  • 小路幸也は多作かつ、作風が幅広い。それゆえ作品の出来にばらつきがある。ちょっとファンタジーだな、これは。ミステリーぽさも薄いかな?

  • どこかに真実が隠されているのか?

  • いつものワールドでいいな。
    安心感が漂うからね。

  • 1920年代のパリを舞台に、作家志望の青年が美貌の踊り子とアメリカ人の探偵とともに伝説の宝石をめぐる陰謀に立ち向かうというお話。
    と聞けば、美男美女のめくるめく甘美な恋愛を散りばめた、血湧き肉躍るスパイアクション的なハラハラドキドキを想像して、期待値も高く読み始めたのだが...
    なんか話運びがライトノベルに毛を生やした程度でした。ご都合主義的に話は進むし、出会って一度や二度顔を合わせた程度で真実の愛に目覚める二人のくだりとか、ちょっとねーだろーって感じで。とにかく話に厚みがないし、あと、最後にマークが吸血鬼だったネタとそこからの、なーんちゃって展開とかはひたすらページを埋めるために書いていたとしか思えない。
    ま、マークがちょっとかっこよくてそこが魅力的だったというくらいかな。

  • +++
    きらめく恋とのろわれた宝石。“ディープ・レッド・ハート”またの名を“永遠の淑女”。美しいときに手に入れれば、美しさを永遠に残したままに死んでいく。魅惑の、赤いダイヤモンド。1920年代のパリを舞台に、燃える焔を瞳に宿した美貌の踊り子と作家志望の英国青年ユージンそして米国人探偵マークが、伝説の宝石をめぐり、華麗な冒険を繰りひろげる。
    +++

    華やかなパリを舞台に繰り広げられる探偵物語であり、恋物語であり、友情物語である。パリの路地裏、ホテルの地下室に暮らしながら小説家を目指すユージン。ある日裏路地で襲われたところを助けられたのがマークとの出会いである。その日からユージンはめくるめく出来事の主役になるのだった。それから60年経って年老いたユージンがしたためる、物語の前文から本作ははじまり、60年前の日々へと戻っていくのである。はらはらどきどきしながらユージンと仲間たちとの活劇を愉しみ、ほっとしながらも寂しさを感じていると、どこからが現実でどこまでが物語なのか、境界線が曖昧になる。いまはいつなのか、ほんとうにいたのは誰だったのか。懐かしくて切なく、じんわり熱い一冊である。

  • めちゃくちゃ読みやすいのな。
    読書嫌いめな人にもおすすめしやすいかも。

  • 古きパリでの出会い。
    小説家を目指す御曹司の息子と、探偵と、踊り子。御曹司の息子は踊り子に一目ぼれする。
    死をもたらすという宝石から踊り子を守るために、御曹司の息子と探偵が手を組む。

    わかりやすいような、わかりにくいような。
    ファンタジー要素もあったような。

  • 古きパリを舞台にした話で、少路さんの話らしく軽く読ませる。なんか昔の小説、乱歩とかそんな感じで、話もちと古い感じ。この手の話なら、もう読まなくてもいいかなって感じです。

  •  探偵は出てきますが、大した事件もなく、謎解きもありません。片思いもありますが、直ぐに両想いに。すべてがあっけなく進んで、皆が幸せになってよかったね、で終わります。
     小路さん至上、一番都合よく話が進み、あっけなく話が終わりました。どうしたのでしょう。作品を出しすぎて劣化してしまったのでしょうか?

  • 途中からふぉっ!?となりましたけれど、良い大団円でした。
    どこからかといえば最初からですね。
    冒頭のあたりはオペラ座の怪人を連想します。
    うむ。

    綺麗に完結しすぎていて、あまり書くことがないな…

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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