踊り子と探偵とパリを

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 273
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902647

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい! これぞ冒険活劇。

    メンターという単語を知ったのは少路幸也氏の解説文だったのだけれど、そういや古き良き児童書にはそういう存在が当たり前にいた。
    いつしかその存在が完全ではないことを知り、エンタメとして裏切る可能性を感じ始めたあたりから、自分はつまらない大人に近づいてしまったのかもしれない。

  • ☆5つ
    読み易い、分かりやすい、なので大変に面白い。でもこれってもしかすると少年少女向けの作品でSKY?
    こういう宝塚調?のカバー表紙絵で無ければそんな風に考える必要も無いのだけれど。

    しかし、この物語は突然始まったものだろうか。それとも何らかの伏線が他のこみち君の作品達(『バンドワゴン」や『札幌アンダソング』ね)との間にあるのだろうか。

    ま、どっちでもいいけどとても面白いのでちょっと気になる。
    それと都合の悪い、いや合理的な理由付けがちょいとむづかしい場面になると「ここはパリだから!」という決まりモンクで締めくくってしまう。全く調子のい事だ。こういういわば定番の語り口を発明してしまうと何かと都合よく面白い作品が書けてしまうのであった。うらやまめしくてすまぬ。

    読み終わった瞬間にのっけの最初のペジに戻ってもう一回読み始める。すると沢山の新発見が有るのであって、本と言うのはすべからくみんな二回以上は読むべきなのだろうな、などと思ってしまう。わたしには出来ないが。すまぬ。

  • ええーっ!そんな!!って・・・ぬーん!また騙された!!w 一番の詐欺師は小路さんである、るるる。。。

  • 安定してて面白かった。
    ちょっと感動もしたし。

  • いいですねぇ、こういう空気感。
    ルパンとかホームズの時代の空気。
    カタカナの使い方が、素敵すぎる。
    マークの名字も、ムフフって感じだし。
    作家志望の青年(実は御曹司)とか、絶世の美女の
    ダンサーとか、チョイワル(死語?(笑))な探偵とか。

    ラストの展開も、え?え?えええ?なところが素敵。

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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