日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902760

作品紹介・あらすじ

2015年9月、安保法案をめぐり国論が二分される陰で、雇用システムを壊しかねない重要な法案が成立しました。改正労働者派遣法です。これにより派遣労働者が急増し、〝派遣の固定化〟が進むと危惧されているのです。総理のブレーンとして、この〝改悪〟を推進したのは他でもない、〝人材派遣業界の雄〟パソナグループ代表の南部靖之と同社会長の竹中平蔵(元経済財政政策担当大臣・元金融担当大臣)なのです。南部は一方で、覚醒剤事件で逮捕されたASKAと愛人栩内香澄美が出会った秘密パーティの主宰者でもああります。また、〝投資ジャーナル事件〟で逮捕された中江滋樹とは盟友関係にありました。わが世の春を謳歌する現代の政商の暗部に迫ります。

感想・レビュー・書評

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  • パソナの創業者である南部氏の評伝。
    アスカの覚醒剤事件以降、怪しげなイメージがあったが、現政権を始め新自由派の政治家にここまで食い込んでいるとは驚いた。
    よく取材して書かれているが、断片的なエピソードも多く、本書には茫洋とした印象が残った。
    現在の日本経済において、経済格差は非常に大きな問題であり、これが派遣に代表される非正規雇用と正規雇用の格差に起因するのだと日頃から感じている。しかし、これは南部氏なければ、あるいはパソナなければ起き得なかった問題ではないだろう。むしろ米国経済に倣い、新自由主義に迎合したからであり、だとすると南部氏も時代に乗っただけだと感じた。

  • 2017 2 18
    どんな相手に会っても相手を活かす。それによって、自分の生き方も広がり、深まって豊かになる。
    パナソニックのパ、ソニーのソ、南部のナ。尊敬する経営者。

  • いろんな人がいるね。社会勉強になった
    政治の世界だなー

  • ともかく、南部靖之=政商=悪い人 という事を伝えたいのだろうなと感じさせる本。

    別に南部氏の弁護をする積もりはないが、本の構成として、読者を納得させるような論理展開は無い。

    「政商」と聞いて良いイメージを抱く人はいないだろうが、コトバンクによると、「政治家と密接にむすびついている商人」となっている事からして、別に悪い人とイコールではない。

    商売を自分の有利に導く為に色んな手段を使うのは当たり前であって、パソナの様に法律の改正が大きく影響を与える業界では、政治家に対するロビー活動として許される範囲での活動はあって当然だろう。

    自分自身、南部氏に対して何となく胡散臭いという印象があったから購入した訳だが、残念ながら佐野眞一氏による「東電OL殺人事件」を読んだ時の様な興奮をこの本からは得られなかった。

  • 大型書店でゆっくりと座り読みした。
    パソナ南部。怪しいよね。

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著者プロフィール

森 功(もり・いさお) 
1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、2003年に独立。2008年、2009年に2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞。2018年には『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞。『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』『ならずもの 井上雅博伝――ヤフーを作った男』『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』など著書多数。


「2022年 『国商 最後のフィクサー葛西敬之』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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