極悪専用

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 332
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902814

感想・レビュー・書評

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  • 反社会的勢力のための反社会的勢力だけの高級マンションを舞台に巻き起こるドタバタ劇(^^)
    管理人のおっさんはゴリラにクリソツで口を真一文字に切られ、普通の人は何を喋っているか分からない(笑)、その助手として送り込まれたのが、この世で誰も逆らえないという祖父をもつドラ息子(^^;
    このマンションでは敷地内であれば、殺人でもなんでも管理人が対処し、住民のプライバシーを絶対に守ることが管理人の指名(^^;
    最後は・・・

  • フィクサーの孫が極悪専用マンションの管理人助手に。ライトノベルのノリかな。 2018.6.20

  • 雰囲気まんまダイナー
    でも白旗さんの方がマトモだわ
    どうせなら、とこっとんゴア描写強めた方がパンチがあっていいと思う

  • トンデモ設定。
    エンタメ作品。サラリと読んだ。
    極悪犯罪者ばかりを集めたマンション。
    殺し屋、テロリスト、毒物調剤師、スパイ、闇医者。
    最後は何故か、管理人を巡って女殺し屋と多重人格が殺し合い。
    人物の掘り下げが浅いので、理解する前に終わった。

  • コミカルタッチで軽く読める話。アルバイト探偵を思い出させる。あり得ないけど、実際に起こり得るかもしれない。

  • ワルの世界にこんな住まいがあるなんて!
    よくよく考えれば、ありそうなお話しだ。

    裏世界の帝王望月塔馬の孫・望月拓馬は
    ヤクザにもなりきれないが、
    祖父の七光りを利用してのチョイ悪をしている若者だった。
    ある日、いたずらがすぎると、祖父の怒りをかい、
    祖父とその取り巻きが経営するマンションの管理人助手にされる。
    そのマンションの名前は、リバーサイドシャトー。
    とても素敵な響きを持つ名前のマンションは、
    文字通り東京と神奈川の県境を流れる多摩川のほとりにある。
    一見、普通のマンションだが、
    徹底したセキュリティ対策で住民のプライバシーは守られている。
    そしてその家賃は一カ月100万円!
    いったい誰が住んでいるのかというと、
    普通社会には住めないお尋ね者とか、世界的な指名手配者とか、
    大金を払ってでも外の世界から逃れたいというワケあり人物ばかり。
    マンション内では殺しも
    住民のプライバシーさえ守られていればOKという
    無茶苦茶なマンションだった。
    逃げたら即殺されることになるので、1年という期限付きで、
    口を横一文字に裂かれた管理人白旗の助手として
    働きだした拓馬だったが、
    情け知らずの殺し屋が多いマンションの住民たちのおかげで
    毒殺されかかったり、ナイフで首をきられそうになったり、
    整体術の実験台にされたりと、
    命がいくつあっても足らないような毎日を送ることに・・・。
    いやがっていた拓馬だが、
    働きだしてしばらくたつうちに裏社会のマンションを管理するにも
    一定の規則があることを悟っていく・・・。

    リバーサイドシャトーとは、
    さまざまな悪人が住み着いていて、
    本当に、極悪専用マンションだったのだ。
    管理人助手として遭遇する
    マンション内でのトラブルや事件は
    予想外の面白さを持っていた。
    ワルだが、憎めない拓馬と
    不気味だが以前は女にモテた管理人白旗。
    ユニークなコンビが巻き込まれる危険な日常生活は
    スルリ満点で面白く最後まであっという間に読めた。

    余談だが、
    本当にこんなマンション、あるかもしれないなと思う。

  • 極悪人専用マンション。
    住人のプライバシー最優先。
    そんな管理人のお仕事。

  • 201611

  • おもしろいけど、マンガチック過ぎて白ける

  • 面白かった!! さすが大沢在昌!!
    連作短編集。
    極悪人専用のマンションに管理人助手として働くことになった主人公。
    住民のプライバシーを守ることが最優先。その徹底ぶりが気持ち良かった。
    (図書館)

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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