山崎豊子先生の素顔

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903057

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  •  1939年生まれ、野上孝子さん。大学の掲示板に「秘書、求む」の張り紙を見つけて応募。1962年大阪女子大卒業後52年間、山崎豊子が亡くなる(2013.9.29、享年89)まで秘書として勤務。「花宴」「不毛地帯」で盗用事件に晒された山崎豊子(私は知りませんでした)に対し、秘書として山崎豊子の真実の姿を描き、人間性、作家魂を伝えるために書いた回想記とのこと。「山崎豊子先生の素顔」、2015.8発行。山崎豊子さんは「きらめく星座」「雨のブルース」「人を恋うる歌」の3曲が好きだったそうです。

  • まず気をつけねばならないのは、山崎豊子の主要作品のあらすじと結末が、所々で明記されてしまっている事。未読の読者には完全にネタバレになっており、これから読むつもりの人は其処を読み飛ばさざるを得ない。もう少し配慮して欲しかったところ。

    ただ既読の読者にとっては、作中の具体的な出来事に対するエピソードとして興味を持って読める。全体的には、山崎作品が好きな人には面白く読める回想録になっており、圧倒的な取材量、人脈、取材旅行は、これらがあってこそのあの大作なんだと感慨深くなる。間近で見てきた秘書ならではの、作家のバイタリティ溢れる逸話も楽しかった。

  • なぜ、長きに渡って秘書業が務まったのかという疑問は解けぬまま。

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