スキン・コレクター

  • 文藝春秋
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感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903484

作品紹介・あらすじ

ボーン・コレクターを継ぐ殺人者、登場。毒で刺青を彫り人を殺す犯人はボーン・コレクターの模倣犯か? 悪の天才とリンカーン・ライムの究極の戦いが開始される! 最新作。

感想・レビュー・書評

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  • リンカーン・ライムのシリーズも11作目。
    シリーズが始まってから20年になるそうだけど、作品の中ではそこまでたっていない様子。

    リンカーン・ライムは、事故で四肢麻痺になったが、精神的にはパワフルで気難しい天才的な科学捜査官。
    宿敵ともいえる犯罪者「ウォッチメイカー」が獄中で死亡したという連絡を受けます。
    一方、刺青を入れられて毒殺という奇怪な事件が起きていた。
    タトゥーをつかう意味とは。
    しかも、犯人はかってライムが関わった事件を研究している‥?

    事件をきっかけに知り合った少女パム・ウィロビーは、今や大学生になっていた。
    リンカーンの恋人で刑事のアメリアは、パムに愛情を注ぎ、姉妹のように仲がよかったのだが。
    恋人の出来たパムはそろそろ自立したい年頃になり、母性愛の強いタイプのアメリアは胸をいためることに‥

    最近は変わった趣向の作品も多かったけど、今回はこのシリーズのファン向けの王道といった印象。
    はらはらドキドキしつつ引き込まれ、どんでん返しも十分に楽しみ、やれやれ良かった~とほっとする。
    また楽しませてもらいました!^^

  •  リンカーン・ライムシリーズとしては、久しぶりに読みごたえがあり堪能できた本。
     毒で刺青を入れて死に至らしめるという異様な殺人事件が発生し、リンカーン・ライムとアメリア・サックスたちいつもの面々が、狡猾な犯人を追い詰める。

     本作は、第一作『ボーン・コレクター』との共通性を想起させながら、奇抜すぎないどんでん返しに次ぐどんでん返しで最後まで飽きさせない。ここ最近のライムシリーズは、どんでん返しのためのプロットが周到すぎて奇をてらっていた感がある。そういう意味では本書は原点に帰ったというべきか。
     事件の進行と平行して、アメリアと養女パムとの難しい感情も描いており、ジェットコースター・サスペンスに深みを与えている。

  • 元ニューヨーク市警の天才科学捜査官が、警察に協力して連続殺人鬼を追う『リンカーン・ライム』シリーズ第11作。
    派手などんでん返しの連続ながら、構成は緻密でフェア、展開はスピーディーで相変わらず読み応えがあった。ウォッチメイカーが健在な姿を見せ、リンカーンと知的な舌戦を繰り広げてくれるのも(復活に驚きはないが)やはり嬉しい。

  • 相変わらすディーヴァーのプロットは奥が深い。もうストーリーが終わるはずなのに、まだページ数がなぜこんなにあると不思議に思う。そこから出てくる出てくるここまで作り込んでいるのかと感心するばかりです。楽しめました。

  • 科学捜査の特殊用語で読みづらいところもあるが、これは面白い外国小説だぞと言うことを感じ、グイグイ読んでしまう。

    タトゥーを堀り毒を入れられ、殺されるという事件が起き、捜査チームが犯人を追う。「ボーン・コレクター」から11作目だそうだが、初めて読んだ。「ボーン・コレクター」から読んでみようと思う。

    犯人を追うだけではなく、犯人側から捜査チームへのトラップもあり、これだけ犯人、追う側が何度も接近する話も珍しいのでは、当然ハラハラ度も増す。双方の化かし合いで、やったか!(またはやられたか)と思うと、更に裏をかいてたりして、楽しい。事件が収束したかと思う後も、広がりを見せ最後まで驚きだったな。

    ミリシアのことや、テロはアラブ系の人が起こす物は少数で、多数はキリスト教を厳格に考える白人が起こしているなど、どこまでフィクションかは調べていないが、現在のアメリカの背景などもかい間見れる。

    翻訳の仕方が変わってきたなとも思った。英語少しは分かるでしょ?的書き方。

  • リンカーン・ライムシリーズも11作目。始まって20年。作中では経過してるのは10年ほどらしい。
     20周年を記念してか、シリーズらしいどんでん返しの繰り返し。物語最初の方にあった、リンカーンのラ ボで、気むずかしいリンカーンとあーだこーだ言いながら分析していくチームの様子でもうわくわくしてしまった。事件の方も、シリーズの中で完成度が高く、「そうきたかー。でも確かに伏線はあった…」という感じで最後まであきなかった。

    以下あらすじメモ

    一見無差別に見えた毒殺タトゥー事件。捜査を進めていくうちに、かつてのリンカーンが解決した「ボーン・コレクター」に影響された可能性が出て来る。さらに、無差別ではなく、テロの疑い浮上。同じ頃、獄中で天才犯罪者、ウォッチメイカーが死亡したとの知らせを受け、こちらも調査を進める。

  • 初リンカーンライムシリーズなので過去の人間関係を全く知らないままに読んだ。最初の方のタトゥーによる毒殺とテロという大規模な犯罪が途中なかなか結びつかなかったが、後半は謎解きのオンパレードで面白かった。

  • 面白かった!文句なし‼︎

  • 2015年10月刊。リンカーン・ライムシリーズ11作め。今回もお約束のどんでん返しを楽しみました。次に繋がる展開があり、次巻が楽しみです。ライム自身の活躍が少なくなったように思います。

  • これぞ久びさに『どんでん返しの魔術師』とよばれるに相応しい作品でしょう。ディーヴァーらしい張り巡らされた細かい伏線、おーアレはここに繋がってたのか!それはそこにか!と、後半過ぎにから二転三転、気が抜けません。ライムシリーズはこうでなくっちゃ!

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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