声のお仕事

著者 :
  • 文藝春秋
3.19
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本棚登録 : 266
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903866

作品紹介・あらすじ

「声で世界を変えてやる!」崖っぷち声優の、大きすぎる野望は叶うのか!?二十代後半、いまだ目立った実績のない声優の結城勇樹。背水の陣で挑んだ野球アニメ「センターライン」のオーディションでついにレギュラーを摑むが、その役は……なんと犬!?誰もが身近に感じながらも、知らないことの多い声優の世界に光をあてた、リアリティたっぷり、胸が熱くなるお仕事小説です。

感想・レビュー・書評

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  • 本を読んで脳内で自分流にイメージしていることを声だけで見ている人を裏切らないよう形にする難しさ。声優さんはすごい仕事です。
    声で世界を創る…夢を実現させていく勇樹は志を持ってもっと大きくなりますね。

  • 面白かった❗️最近アニメを見る機会が増え、声優さんたちの活躍をよく目にする…こんな世界なんだ〜と興味深く読んだ。

  • ミニコメント
    アニメの収録現場。声優たちの競争をリアルに描いた熱血成長物語。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/629207

  • あとがきに曰く、自作のサッカー小説がアニメ化された機会に声優の世界に興味を覚えたのがきっかけになって三年がかりで執筆した由。上手い(技術はある)のにプロには結局なれなかった業界誌の記者に主人公を評して「うますぎないのが味というか、技術ではなく伝わる演技」と言わせてるあたりはなかなかウマイ。
    名言。「崖っぷち。ギリギリで危険な状態。でも風が吹き上げている。飛ぼうと思えば飛べる。飛ばないのは臆病者。けれど、翼を持たず、風を受ける技術も持たずに飛ぼうとするのは蛮勇。境目はどこにあるのか。」

  • 慣れないダブル群像劇。
    初めは戸惑ったけど、後半はどんどんのめり込んだ。
    楽しめた。

  • 新人声優がお仕事を通して成長していくお話。私自身声優さんが好きなのでお仕事小説と聞いて興味を持ち手に取りました。声優という職業や、エンタメ業界の裏事情(本当かどうかは定かではないですが)などを交えながらお話が進んでいくのですが、主人公の設定等どうにも上っ面なかんじが最後まで拭えませんでした。10代前半の子が読むのにオススメなかんじかな。

  • アニメ好きな人や慣れてる人向けの今の売るスタイルなんだろうけど、表紙の絵や人物の絵はいらない。挿絵もないんだし固定イメージをむやみにつけるのは興覚め。

    自分が中年後半だからか 20代後半の声優男性の標準がわからず、なんとなく主人公が幼稚な感じがしたけど軽く楽しく読める。
    主人公が日常生活で出会う女性一人一人になんだかたの淡い気持ちを感じているのがふつうでいい。
    20代後半で神的に評価される大島さんの凄みが表現されきれてないのも残念だし、うさぎちゃんの言葉の悪さが浮くのは、彼女の描き方が中途半端だからだ突飛にうつるんじゃないだろか。
    題材はいいのに、著者の力量がまだまだ足りない。この業界もっともっと謎だらけだし、興味もある人も多いはずだし、もっと面白くできたんじゃない??

    声が世界を変える
    テーマは素敵だし、もったいないな。

  • 作中作の野球アニメはその占める量に対してあまり濃やかに感じられず、台詞と動画の説明のみで感情描写等がないこともあってかいまいち入り込めなかったけれど、駆け出し声優の結城のお仕事の日々が丁寧に落ち着いて描かれていて興味深かった。お芝居ものの持つキラキラさは控え目で、堅実で地に足の着いた雰囲気を感じた。

  • 運も実力のうち。本人の努力や人柄ゆえもあるけど周りにも恵まれてる。あと声優の副業というか自主制作ってそんな緩くできるんだね。

  • YA世代には声優というお仕事に憧れている人は多いと思う。この本は声優という仕事の現実の厳しさをつきつけてくる。

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著者プロフィール

1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。日本テレビ勤務中、1995年『クジラを捕って、考えた』でノンフィクション作家としてデビュー。退社後、1998年『夏のロケット』で小説家デビュー。小説に『せちやん 星を聴く人』『銀河のワールドカップ』『算数宇宙の冒険』『ギャングエイジ』『雲の王』『12月の夏休み』など。ノンフィクションに『PTA再活用論』『動物園にできること』『ペンギン、日本人と出会う』『イルカと泳ぎ、イルカを食べる』など、著書多数。現在、ナショナル ジオグラフィック日本版および日経ビジネスオンラインのウェブサイトで「・研究室・に行ってみた。」を連載中。

「2020年 『「色のふしぎ」と不思議な社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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