ままならないから私とあなた

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著者 : 朝井リョウ
  • 文藝春秋 (2016年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904344

ままならないから私とあなたの感想・レビュー・書評

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  • 新鮮味がない。マンネリ。
    朝井リョウに期待しすぎたのか。

    レンタル家族。
    これ結末わかっちゃうよね?
    星新一風?
    駄作。

    表題作。
    中途半端だよ。詰めが甘いし。
    なんだろう、がっかり。

    すいません、辛口で。
    今年はずっと読書スランプでひどい遅読…
    胸に刺さる良作に全く出会えない。
    だれかおすすめありませんか?

    花丸押してくれた皆さん、フォローしてくださった皆さん、有難うございます。
    長い付き合いの方々、大変ご無沙汰です。
    ぼちぼち復帰していければと思います。
    どうぞよろしく。

  • 周りの人に溶け込み、ごく普通の生活を送る自分
    唯一無二の自分

    こんな違う方向のベクトルをもつもの2つを
    どうして私は両方手に入れたくて必死になるのだろう。

    そんな普通であることに執着する「レンタル世界」と
    オリジナルな自分でありたいと願う
    「ままならないから私とあなた」の2編。

    どんなに長い時間をかけて人間関係を築いてきても
    わずかな小さな違和感のせいで
    たちまち崩れ去ってしまうかもしれないもろいもの。

    心の狭い私のテーマである、受け入れること認めること。
    この2編でも思いましたが、理解できなくても
    どうにか認めることはできないんでしょうか。

    そのヒントはこの本ではつかめなかったですね。

    もうちょっと突っ込んで書いてほしかったなぁと
    次に期待したいと思う一冊です。 

  • レンタル家族 と 表題作の二本立て

    レンタル家族は、大学体育会からベッタリの先輩の引きで同じ会社に入った男性が、レンタル家族というサービスをキッカケに、何もかも知っていると思っていた先輩との関係に疑問を持つ話。

    表題作は女子ふたり、小学校時代から話がはじまる。
    メインの方は音楽好きなわりと普通な女子、片方は数学好きで自分の価値観でムダと思うものは切り捨ててしまう。
    全く違うふたりなのに、なぜか仲がよく つながり続けるが最後に決定的な亀裂が走る .....ようで、まだ先のことはわかんない、という構成。

    ああ、体育会系 苦手だよね〜 作者もきっとそうなんでしょう。あからさまにイヤミだ(笑)
    まぁ、でもいいや、これは男子だから こんなにツルんとした単純バカでも、はぁ〜 そうなのかもね〜 でおしまい。

    でも、後者は違和感だらけだな。
    本読みの友人は朝井リョウを「女子力高い」と評したが、女子力高ければ普通は回避するところを、まったく無神経に踏み込んでいく感じ。
    あ、それネタにしちゃうんだというイヤラシサ。
    林真理子的。

    でもマリコさまほど書けてないのは、対象が20代の若者だから、だけではそろそろ済まされないよ?

  • レンタル家族、は仕掛けには気づいたものの、その先の言葉にはハッとした。自分も彼のように無神経に何かを信じているかもしれない。
    そして、表題作。レンタル家族、と並んでいる事がすごい。一方で人間的?な関係を肯定、一方でそれだけでもないかもよと言ってるような、何かを結論付けすぎない感じが既読の著作の印象に重なった。
    でも、朝井さんはテレビで著作には特定のメッセージというか、こう読め!という道筋をつけると仰っていたので、こんな感想は違うのかも(笑)と思いつつ。
    自分は雪子ちゃんタイプなので、薫ちゃんの理詰めを聞けば上手く反論できなさそうだし、言う事もわからなくはないけど…極端よねぇ…と遠い目になる。レンタル家族の高松さんの話も合わせると自分の価値観が揺らいでいく。
    朝井さんの本を読むと、何となくやっぱり世代を感じる。それは世代ではなくて個性なのかもしれないけれど、未来的なツールの使い方がとても自然な気がしてしまう。自分も「昔は良かった」病にならないようにしなくては、と自戒。

  • ★3.5

    ・『レンタル世界』
    人間関係をレンタルするサービス
    主人公・雄太は明るく真っすぐな体育会系の熱い人なんだけど、
    余りの暑苦しさにちょっと共感出来ない部分もあったけど、
    レンタル家族…友人・恋人・親戚・兄弟…。
    私もそんな嘘は嫌だなぁ。
    正直が良い。正直に人間関係が築かれなかったら嫌だって思ってた。
    ラストに待ち受ける驚愕の真実…。
    何もかも知ろうとする事は正しいのか…。
    んー難しい…やはり、言いたくない事は言わなくても良いけど嘘は嫌だなぁ

    ・『ままならないから私とあなた』
    ユッコとカオル小学生時代からの親友。
    成長するに従って、意味がない必要がないと思う事を次々と切り捨てて行く薫。
    そんな薫は、高校時代からは発明家として脚光を浴びてきた。
    無駄なものにこそ、人のあたたかみが宿ると考える雪子。
    自分にしか作れない曲を作曲したいとピアノをずっと頑張ってる。
    雪子の柔らかな感受性は、とってもかけがえのないものだと感じた。
    しかし、薫の「自分にとって都合のいい新技術とか合理性だけ受け入れて、
    自分の人生を否定される予感のするものは全部まとめて突っぱねるって、ずるくない?」
    その言葉は胸に突き刺さった。
    どちらが正しいかなんて答えはないんだと思う…。
    確かに、今使ってるツールを使わず不便な時代に戻る事は考えられないけど、
    だからこそ、大切にされなければならない物って沢山あると思う。
    沢山の無駄や意味のない事や後悔する事…沢山重ねて来て今の自分がある。
    やっぱり、私は無駄な事ってとっても大切だと思う。
    ままならないことがあるから人間…(*´˘`*)♡

    著者の作品を初めて読みましたが、凄い感性だなぁ…(*˙︶˙*)

  • 朝井さんの小説はいつも現代を明確に切り取っている。いろんな方向から切り取るから立体的。あまりにも正確だから、読んでいる最中は爽快感よりもちょっとずつ傷つけられていく感覚がする。すごいな朝井さん。

  • 朝井リョウさんらしい作品でした。
    現代的というか、あり得そうな近未来的というか、とにかく「今の時代」を切り取り、独特の表現力で物語を紡ぐのが朝井リョウさんだなぁって感じます。

    「レンタル彼女」については、先日読んだ「リップヴァンウィンクルの花嫁」でも結婚式の代理出席が出て来た為、余計リアルに感じました。

    表題作については、少し唐突な終わり方で物足りなさがありましたが、テーマはとても興味深いものでした。
    何でもかんでも自動化され、いつかロボットが人の手に代わり労働力となるなんて言われているこの現代ならではの小説だと思います。

    何が正しいのかなんて、答えはないなと思います。
    代理出席が悪い、全て自動化して効率を追求することが悪いなんて、言うのは簡単だけど、物語の最後に薫が語る主張には耳を傾けざるを得なかったです。
    「人間関係だけは合理化できないし、何も省けない」と主張する雪子。
    でも一方で、「レンタル彼女」の様な世界が存在し、その中でも言われている様に風俗やキャバクラで気軽な関係性を楽しんでいる人なんてごまんといるわけで。

    何かそうゆう矛盾を朝井リョウさんはちゃーんと突いて来ますよね。

  • 朝井作品を読むのはこれで2作目。
    二編からなる本。
    まず始めの『レンタル世界』。
    序盤からオチの予想はついたものの、文字で読んでみるとやはり衝撃を受ける。

    次の『ままならない〜』はどうにも悩ましい作品。
    合理性を追求する友人と、人間らしさ、心など人の内面を大切にしている主人公。
    かなり両極端に書かれているけれど、どちらも大切だと思う。
    ただ人との関わりは、顔を見て、手で触り、温度や匂いを直接感じたい。私は。
    それすらも必要なくなっていくのかなぁと思うと
    何だか薄ら寒くなってきますね。

  • 朝井リョウらしくて良かった
    男子学生や女子学生独特の微妙な期間が描かれていて好きだった
    朝井リョウは女を描いて欲しいなぁ
    きっと女性より女性らしく描けると思う
    今までは学生を描いて欲しかったけど、今度は大人の女がいいな

    ままならないから~は、僕はアナログよりな人間で常々疑問に思ってるところが描かれていて良かった
    未だにスマホを持っていないし、携帯すらみない時間がほとんど
    PCは持ってるからネットは家から繋ぐものとして触れ合っている

    ネットショッピングもするしSNSもしてる
    でもそれを家から持ち出す気にはまだなれない

    僕はスマホに支配されつつある世界がちょっと恐い

    この間、友達と旅行に行ったけど、移動時間中ずっとゲームをしていて旅行に来てる意味あるのかな?って思った
    ゲーム上で友達や彼氏とやりとりしてて、ちょっと寂しかった
    遠くに来たのに普段と変わらないゲームを普段と同じ人としてるのが怖かった
    隣にいる僕は?って思った
    僕もゲームをしたら解決する問題じゃない気がした

    僕は一人旅が好きで一人旅でも携帯はあまり使わない
    現地でゲットした地図や情報で自力で探しあてるのが楽しい
    旅先で同じく観光に来てるだろう青年が、ガイドブックやスマホばかり見て、せっかくの路面電車や路面電車から見える景色を見ていないのは勿体無い気がした

    僕もスマホを持ってしまったらそういう人になってしまいそうなのが一番恐い

    だからと言ってネットやゲームが悪いとも思ってない
    そうやってネットやゲームで知り合って、友達を増やしたり、遠距離恋愛したりと言う例も見てきたから

    ただ、僕の手にはあまるし、うまく付き合える自身がないからスマホを持たないだけ

    将来的には持つことになるだろうけど今は無理

    オリジナルが無くなって行く社会は怖いけど、薫ちゃんの言う通り、その上で新しい文化もできるんだと思う

    でもどの文化を楽しむのか、どんな生活をするのかは個人が決めることだと思う
    不便でもマイノリティでも自分が選択したほうが楽しく生きられると思う

  • タイトル作とレンタル世界という二作。
    どっちもなかなか痛いところつくなぁ、っていう作品でした。

    レンタル彼女とかレンタル友達とか、わたしも否定的ではあるが、彼女のいうことも確かに一理あったなぁ。レンタルでの関係をみせることによって大切な関係を築く、とか、ひとは第三者の評価をあてにする的なところとか。レンタルの関係性も必要だな、って思えた。

    表題作は合理化ところとか人間的なもののぶつかり合い。まさかあんな形で友達に夢を潰されるとは、なかなか辛い結末だったな。しかもその友達は正しいことをしてると思ってるからね。
    夢を応援する、寄り添うって言って結局は自己満だしなぁ。でもそのうちこういうことって増えてくるのかな。利便性やITが人の夢を奪うこと


    2017.2.18

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先輩の結婚式で見かけた新婦友人の女性のことが気になっていた雄太。しかしその後、偶然再会した彼女は、まったく別のプロフィールを名乗っていた。不可解に思い、問い詰める雄太に彼女は、結婚式には「レンタル友達」として出席していたことを明かす。 「レンタル世界」成長するに従って、無駄なことを次々と切り捨ててく薫。無駄なものにこそ、人のあたたかみが宿ると考える雪子。幼いときから仲良しだった二人の価値観は、徐々に離れていき、そして決定的に対立する瞬間が訪れる。 「ままならないから私とあなた」正しいと思われていることは、本当に正しいのか。読者の価値観を心地よく揺さぶる二篇。

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