食べる私

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904450

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの平松さんだ。

    父母と静岡のクレマチスの丘に行き、須田悦弘さんの作品を鑑賞した。

    3人で行けて、嬉しかった。


    その帰りのミュージアムショップで、スイカの絵が素敵だと思い購入。


    わたし、笑っちゃったのが、ジェーン・スーさんのインタビュー。いや、そんなに笑うところはないのだけど、

    「普通だったらその食材で2,3品できるところを、君は一気にまとめて炒めてしまう。」

    的なことをパートナーに言われたという内容の件を読んで、

    「あ、これ、うちのお母さん!」って、思ったの。


    お母さん、何でもかんでも一緒に炒めて、結局全部同じ味。


    でも、今となれば思うのね。

    この人はきっと、お料理なんてほんとは好きではないだろうし、食にもそんなに興味がないのだろうけれど、私や兄弟を育てるために、一生懸命になってくれてたんだなぁって。感謝しかなく、愛おしく思える。


    人を通して気づく、私に届いた母のやさしさと、愛おしい不器用さ。

    ありがとう。

  • 食を語れば、人間の核心が見えてくる。デーブ・スペクター、林家正蔵、土井善晴、堀江貴文、高橋尚子、樹木希林など各界の著名人29人との「食」をめぐる対話を収録。『オール讀物』掲載を書籍化。

    食べ物にまつわる物語は楽しい♪

  • 人それぞれの食のこだわり,対談の中でそれはその人を表し人生を規定する.平松洋子氏の話を引き出す力にも感服です.たくさん登場した食材調理法,私も読みながら自分にとって大事な食べ物って何だろうと考えました.話の中で,心惹かれたのは海苔とわさびでした.

  • 著名人の食に対する考え方。ほんと人それぞれだなあと感心。特に金子兜太さんの食べ物に対する一期一会的な態度は興味深い。戦時中に食べれなかったから、執着が増すというなら想像できたけど。

  • デーブ・スペクター、ギャル曽根、土井義晴・・・いろんな分野で活躍する人たちの食についての語りを引き出し、人生をあぶり出す対談集。
    デーブさんの手作り不要論は圧倒される。
    食事って人生なんだなあ・・・・。

    高橋大輔氏・・・フィギュアの大ちゃんだと思ったら探検家の方でしたね^^;

  • 596.04

著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平松洋子の作品

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