- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163904696
作品紹介・あらすじ
美しい? 不便? 乱れてる?テレビでおなじみ金田一先生が研究室を飛び出した。言葉を使うプロたちに、日々変化する日本語の魅力と難しさを尋ねに出かけるのだ。語り合ったのは、13人の言葉の達人たち。加賀美幸子(元NHKアナウンサー)「アナウンサーが気になる日本語」桂文枝(落語家)「素人さんほど面白いものはありません」谷川俊太郎(詩人)「言葉って本当に不便なものです」外山滋比古(英文学者)「早期英語教育より母親の言葉」内館牧子(脚本家)「日本語の乱れに年中腹を立てています(笑)」安野光雅(絵本作家)「美しい言葉から美しい絵が生まれる」ロバート キャンベル(日本文学研究者)「日本人の知らないくずし字の世界」きたやまおさむ(精神分析医)「日本語には『表』と『裏』がある」三谷幸喜(脚本家)「芝居に名台詞はいりません」出口汪(現代文講師)「『あいまいさ』こそが日本語の良さ」糸井重里(ほぼ日刊イトイ新聞編集長)「文章は目でなく耳で読ませたい」土井善晴(おいしいもの研究所代表)「日本語上手は料理上手」吉本ばなな(作家)「文法よりもずっと大切なこと」言葉遣い、敬語の意味、言葉にならないことをどうあらわすか――軽快でユーモアあふれる対談集!
感想・レビュー・書評
-
この人たちが語る「日本語大好き」な話を読みたくて
手に取った。
加賀美幸子さんの話は、さすがだなぁと改めて美しい日本語の
使い方について、考えさせられる。
他にも
谷川俊太郎さんの
「語彙は数ではなくて質だと思っています。」
安野光雅さんの
「文学作品に接することは、筋書きだけでなく、詩から受けるような「美しさ」に心を動かされる感情を培うことでもあります。」
など、心に残る言葉が多かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本語について、話すということについて秀穂氏が対談取材したもの。言葉を扱う脚本家や作家など。それぞれがなかなかの切り口を示している。異色きたやまおさむ、やはり精神科医として論じている。
-
810
-
「文藝春秋」に掲載されていた対談をまとめたもの、
話し相手は、加賀美幸子、桂文枝、谷川俊太郎、外山滋比古、内館牧子、安野光雅、ロバート・キャンベル、きたやまおさむ、三谷幸喜、出口汪、糸井重里、土井善晴、吉本ばななの13人
外山滋比古:早期英語教育より母親の言葉
内館牧子:テレビドラマの言葉の問題(方言や役割語、歴史的なことばづかいをどこまで使うか)
三谷幸喜:芝居の言葉、芝居の作法
出口汪:国語教育
糸井重里:コピーで売ってやろうはよくない
吉本ばなな:小説は書けても詩は書けない娘と、すばらしい詩を書けるけど小説はだめな父
など、興味深い話題満載。
自分と同じ日本語教育&言語学の世界の人が言葉の達人と話すわけだから、言葉への姿勢、聞き出したいこと、感心することなどの感覚が近くて(日本語の変化についての見解のしなやかさなど)、気持ちよく楽しめる本だった。 -
【対談相手】加賀美幸子、桂文枝、谷川俊太郎、外山滋比古、内館牧子、安野光雅、ロバート・キャンベル、きたやまおさむ、三谷幸喜、出口汪、糸井重里、土井善晴、吉本ばなな
*一人一人が短いので、ちょっと物足りない感じがする。 -
【美しい? 不便? 乱れてる?】テレビでおなじみ金田一先生が研究室を飛び出した。桂文枝、三谷幸喜、糸井重里らと、日々変化する日本語の魅力と難しさを語った。