強父論

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著者 : 阿川佐和子
  • 文藝春秋 (2016年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904917

強父論の感想・レビュー・書評

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  • 阿川さん、軽快でユーモアのある文章が読みやすく、やっぱり上手です。最近女優デビューもしてるけど演技もうまくって。。多才ですね。
    なによりこの、横暴で気難しい父親とのエピソードを読み手に不快な気分を与えずに最後まで読ませたのは、文章力+愛情のお蔭でしょう。

    とはいえ、それを差し引いてもこの父親の理不尽さには唖然としましたけどね。
    具体例は省きますが普通なら絶縁してもおかしくないと思う。よくもまあ屈折せずに生きてきましたね、と声を掛けてあげたいくらいです。
    そればかりか父親の晩年は甲斐甲斐しく入院のお世話までしているのだから、何十年も積み重なったあれだけの出来事をうまく昇華している阿川さんの懐の広さ、肉親に対しての無条件の愛の深さには恐れ入りました。

    ただ、内容には一切口を挟まず、日本語の表現の指導のみを自ら行う作家としてのプロ根性には感銘を受けたし、父親なりの愛情を感じました。

    親子の関係は色々ですからね。そういう関係もあるのかもしれません。。
    でも、私の父親は普通に優しい常識人でよかったです。大事にしなきゃ☆

  • 似てます。。。舅に。。。

  • このお父さん、うちの祖父と似た面があったようで発売後すぐ母が買って来て文字通り泣いたり笑ったりしながら読んでいました。

    そしてせっかくだから私もと読んで見たのですがこれ大変。

    本当に泣けて笑えて泣ける。
    外に持ってって読んじゃダメなやつです。

    私には特に横暴な姿を見せなかった祖父だけどなんだか全てが祖父の顔で想像できました。

    ちょうどこれを読んだ日に観た映画ではないけれど、亡くなってから初めてその人を想うこともあるのだと最近感じます。

  • 910.268

  • 亭主関白で有名だった作家の阿川弘之氏。
    娘の佐和子さんがその横暴でわがままな父親のことを
    面白おかしく描いたエッセイ
    本当に今時珍しい頑固親父で家族は大変だったと思うが
    子供たちも素直に育ち、夫婦仲も良かった

    子供っぽくて家族への愛に溢れていたお父さんのこと
    きっと家族はみんな大好きだったのだなとしみじみ感じられた。

    面白い話ばかりなのに最後にはほろりとさせられた

  • あとがきを読みながら感涙。おもしろおかしく書いてあるが、父と娘の間に流れる素直ではないが確かにある愛情に溢れた素敵な1冊でした

  • これぞ、The 亭主関白って感じ。
    この時代だから許された(みんなそんなもんだと思っていた)んだろうけど、今だったら、DVで訴えられていてもおかしくない。よく耐えていたなぁ。

  • あっさり読めました。
    父は何時の時代も
    怖くて
    うるさくて
    甘えたい❗

  • TVタックル等でおなじみの阿川佐和子さんの父である阿川弘之氏について、娘の目線から書かれた本。私は阿川弘之氏の作品を読んだこともなく、名前を聞いたことがあるという程度なので、作家としての弘之氏については何も知らないが、父としての弘之氏はかなりの暴君だったようで、家族がおとなしくしているのをいいことに好き放題やって、時には暴力もふるってというかなりの悪父ぶりだったことが本書からうかがえる。子どもの頃から父が亡くなる間際まで、その暴君ぶりに悩まされ、泣かされ続けた娘として、相当恨んでいてもおかしくはなさそうなものだが、佐和子氏の文章からは、悪口だらけであるものの、深い愛情や尊敬の念が根底にあるのがよくわかる。もちろん、表には言えないような感情もあるのだろうが、親子の形も人それぞれなのであろう。本としては読みやすく、クスっと笑える、とてもいい読み物である。

  •  作家、阿川弘之の長女である著者が痛快ともいえる故人を偲ぶ本です。
     どんな理不尽なことでも、父親を中心に生活する家族のお話です。
    (カウンター担当/五重の塔)平成29年5月の特集「みんなの家族」

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強父論の作品紹介

阿川弘之氏が94歳で大往生されてから、今年八月で一年。娘佐和子が、強父語録とともに、父との62年間を振り返ります。たとえば――。「なんという贅沢な子だ。ふざけるな!」……4歳のサワコ嬢は、「このイチゴ、生クリームで食べたい」と口にしただけで、このようにと怒鳴られます。以来、罵倒され通しの日々が続くことになるのでした。「勉強なんかするな。学校へ行くな」……弘之氏は、特に娘は、勉強なんかしなくてもいいから、家でうまい食事を作れ、という主義でした。大学のテスト期間中も、サワコ嬢はお酌の相手をさせられたのでした。「子供に人権はないと思え。文句があるなら出ていけ。のたれ死のうが女郎屋に行こうが、俺の知ったこっちゃない」……娘のちょっとした口応えに対して、弘之氏は烈火のごとく怒り、このように言い放ちます。これは弘之氏の口癖でした。「老人ホームに入れたら、自殺してやる!」……元気な頃の父は、こうくり返していました。足腰が弱ってからは渋々、老人病院に入院しましたが、そこでも「すきやきが食べたい」「ワインが飲みたい」とわがまま放題なのは変わりませんでした。 いまや絶滅寸前の、怖くて強い父親ぶりが存分に描かれます。

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