流しの下のうーちゃん

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 58
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905341

作品紹介・あらすじ

芥川賞作家が漫画を描いた!27年間続けた教員を辞めた。これで小説を書く時間はたっぷりできたはずなのに、惰眠を貪るばかりで、執筆は一向に進まない。書けない日常から、思考はいつしか逃避をはじめ、気づけば異界の入口へと招かれていた。うさぎのうーちゃん、巨女、仕事ぶりを見張る謎の男。締切と逃走。労働と国家。作家の日常と足取りをたどるうち、深遠なる世界に足を踏み入れる、つげ義春的漫画作品。

感想・レビュー・書評

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  • 何か人を不安にさせるような絵、ストーリーでしたが…割と退屈せずに読めましたね! 著者の小説はまだ一冊も読んだことがないのですが、これを機に一つくらい読んでみましょうかね…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • つげ義春との類似と、絵で表現できることを感心。さらにビジュアルがあり機で文章表現に至ることが受け取れていてより楽しい。

  • 吉村萬壱さん。
    漫画も書けるんだ。
    多才な人だなぁ。。。

    娘に、

    最近変な人(吉村萬壱さんのこと)の本読み過ぎ。
    こんな本読んでる人見かけたら、全力で逃げるわ。

    と言われた。

    その方がいいと思う。

  • つげ義春!?と最初は感じたが、徐々に吉村さんのいつもの世界に。
    だって「海塚市」だし「巨女」だし。

  • 作家の余技というには上手すぎるかも。
    不思議な世界だった。
    出てくるアゴの割れた男によく似た人を思い出した。
    子供の頃キリスト教の日曜学校に通っていたが、そこの副牧師をしてる人がこんな感じの風貌で、典型的な粘着気質だった。
    巨女はミューズかな。
    著者の作品は「ハリガネムシ」しか読んでいないが、確か中に「こんな生などいらない」というフレーズあってそれが印象的だった。
    神は嫌な奴なのだろうか?
    (あ、バチが当たりそうなので訂正します。嘘です。)(笑)
    うーちゃんは最後まで普通のうさぎだった。

  • にゃー家族が買ってきてくれたー!
    つげ義春的な感じやと評判のようですが、そんな感じもしたけどわたしはそれより諸星大二郎ぽいとも思ったよ。へんな世界(?)がね。
    とりあえず労働こわい。

  • 仕事こわい

  • カオス。

  • 【芥川賞作家が漫画家になった!! 作家のシュールな日常】教員を辞めた。時間は沢山あるが小説が書けない。逃避する思考は異界への入り口を呼び寄せて……。日常が非日常に転じる異色漫画。

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著者プロフィール

1961年愛媛県生まれ、大阪府育ち。1997年、「国営巨大浴場の午後」で京都大学新聞社新人文学賞受賞。2001年、『クチュクチュバーン』で文學界新人賞受賞。2003年、『ハリガネムシ』で芥川賞受賞。2016年、『臣女』で島清恋愛文学賞受賞。 最新作に『出来事』(鳥影社)。

「2020年 『ひび割れた日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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