トコとミコ

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著者 : 山口恵以子
  • 文藝春秋 (2016年11月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905433

トコとミコの感想・レビュー・書評

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  • 伯爵令嬢の帰国子女、トコ(燈子)と家扶の娘、ミコ(美桜子)。激動の90年を壮大に描いた物語は華麗でありながら時に愛憎が滲み、まさに昼ドラ。壮麗な世界観に浸りたいときは間違いありません、山口先生。
    戦争がきっかけで様々なものを失いかけるが、ピンチはチャンスとばかりにビジネスに繋げていくミコの才覚たるや、その賢さに舌を巻く。一方のトコはおっとりしているようで、実はぶれない強さを秘めている。
    展開はとにかく目まぐるしく、ジェットコースターのよう。淡々と物語が進んでいくため、もう少しこの人を長く登場させて欲しかったかな、この場面を堪能したかったな…というところも若干ある。でも、戦中~戦後、昭和、平成と、激しく移り変わる時代のダイナミックなうねりを縦軸に、時代に翻弄されながらもそれぞれに生き方を模索するトコとミコの軌跡を横軸に紡がれる作品世界の壮大さは圧巻。
    そして、何よりの魅力はディティールの細かい描写。今回も脳内ドラマ化可能なくらいうっとりする場面が多く、特に、ストーリーに長きに渡って登場する牛首紬(2人でお揃いで仕立てた着物が何度も姿を変えて現れる)、美しい描写が印象的だったイングリッシュ・ニードル・ポイント。節目節目で現れるたびドキドキします。あー、ホントに映像化してくれないだろうか。お金かかっちゃうかな…。
    宇野亜喜良氏による装画もとても素敵です。本書の世界観をすごくうまく表していると思う。

  • 2017/9/15
    二人の女性の生涯を描いたものだったけど、そうだね〜 うーん ちょっとダラダラ感があったかな
    まぁまぁ面白かったけど、人に勧める程じゃないっていうか

  • 伯爵家の令嬢トコと、「臣下」の娘ミコ。
    戦争を挟み、二人が生きた昭和を描いた作品。
    物語の骨組みはねえ!面白いの!
    ただ、文章がさっぱりし過ぎていて、歴史の教科書を読んでいるようだった…。
    そのあっさり文章が好みという方もいると思うのだけど。
    進駐軍の高官とのやり取りの辺りが一番好きだった。

  • 昭和の初めから平成までの女達の物語。伯爵令嬢のトコとその使用人の娘であるミコ。時代とともに生きる強い女性達の生き様に感心させられました。

  • 伯爵家の令嬢・六苑燈子と美桜子が出会ったのは、昭和2年のことだった。

    それから、いろいろなことがあったのだが、大河ドラマを観ているようで、すごくおもしろい小説でした。

    最初は燈子を敬っていた美桜子だったが、好きになった人が燈子のことを想っていたので、燈子に嫉妬したこともあった。戦争後は、財産を失ってしまった燈子を雇うことで、優越感を覚えることもあった。いろいろなことがあったが、結局、美桜子は燈子のことが好きだったのだろうと思う。

    燈子はもどかしいほど、自分の意思がない女性だけれども、思いがけないところで決断力があったり、包容力があるすばらしい女性でした。本当に貴族らしい人でした。

  • タイトルから勝手に「ナオミとカナコ」みたいなストーリーを想像していたけど、これはNHKっぽいな。共通してたのは、オンナは強いってことかな?

  • 読み終えて、朝ドラを見終わった気分。
    ドラマと同じで
    二人の子供時代が一番面白いかも。

  • 時代設定が近いところがあったせいか、こちらにも東京會舘が出てきたわ〜。
    伯爵家の令嬢、燈子(トコ)と使用人の娘、美桜子(ミコ)の物語。
    幼いときに両親の職を持ち出されてもピンとこないだろうけど、雰囲気は子どもながら察しているということね。
    戦後、「あたしが!」と思ったミコはかなりのやり手だった。先を見る目もあり、人付き合いもよく、大胆なんだろうな。
    仕事には恵まれたけど、家族もというわけにはいかなかった。そんなミコを探して訪ねてきてくれたトコはやはり親友だったのね。仲が良すぎたばかりに憎らしく思ってしまったのだろうけど……。
    90過ぎて会いたいと思ってくれる友人がいるなんていいなぁ。

  • とりあえず、よかった。

  • トコとミコの物語 二人の友情物語に感動、

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トコとミコの作品紹介

昭和二年、六苑伯爵家の令嬢・燈子(とうこ)の遊び相手として、小石川に居を構えるネオ・ルネッサンス様式の洋館に通うことになった、六苑家の職員の娘・美桜子(みおこ)。ふたりはトコとミコと呼び合いながら、主従を超えた愛憎関係に結ばれ、その後90年にわたる激動の時代をともに生きることになる-―二人の運命はからまり、傷つけあいながらどこに終着するのか。敗戦後の日本で数奇な運命を辿りつつ、気高く生き抜く女性の強さが心に響く大河ロマン。

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