17歳のうた

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 132
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905440

感想・レビュー・書評

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  • Owner of a Lonely Heart
     舞妓の道を選んだ彩葉。
    Hero
     マグロ漁師の娘、留子。
    We are the Champions
     姉がもともとレディース総長だった、マリエ。
    Changes
     神社を継ぎたい千夏。
    I Want You Back
     ご当地アイドルとして活動する、みゆき。

    17歳の女の子の話。
    それぞれ、方言丸出しで、それがまた良かったなー。
    どの子も自分の将来について考えてて
    それがまた良かった!!
    今の自分に満足してなくて、でも将来への変化にも
    戸惑いもありつつ、モラトリアムって感じー!!

    「17歳」ってなんか特別な年齢だよねー!!
    なんでそう思うのか分からないけど、
    雑誌もセブンティーンってあるくらいだし、
    なんかいいのよー笑

  • 2020/9.16.
    坂井希久子さんだな〜〜〜〜という感じの本。坂井さんマニュアルみたいな。ショートショートで読みやすかった分「うん、面白かったな!」で終わっちゃった。面白かった。

  • 京都の舞妓、青森の剣道女子、福岡のマイルドヤンキー、
    和歌山の神社の娘、山形のご当地アイドル…。
    まったく異なる環境で生きる5人の"17歳"の衝動を
    焼き付けた連作短編集。

  • 方言で彩られた十七歳の五人の短編集。仲の良い両親の元で父と同じ漁師に憧れたり、リンチを防ぐ為浮気相手とタイマンを張ったり。舞妓の彩葉、神社を継ぎたい千夏、観客は身内だらけのご当地アイドルみゆきの話が興味深い。曖昧なまま繰り返されるキスには寄り添えず、好きでもない男性と握手がしたくない心情に共感した。

  •  長編と比べて、少し持ち味が出てない気がする。ちょっとまとまり過ぎかな。

  • 17歳、雑誌の名前にもあるからか、どこかきらきらした印象のあるこの年齢の女子たちの、きらめいているどころではない悩みや決断を個性豊かに描きあげられた短編集。

    舞妓や、神主や漁師の娘などと設定はけっこう珍しくはなっているので「お話」ぽく演出されてはいるものの、彼女たちの等身大の惑いや揺れはどこか遠い自分のその世代を思い起こすような、リアリティあるものでした。

    同年齢の友達に抱く憧れ、嫉妬。異性に抱く恋情やいらだち。そのひりひりとした疼きこそ、17歳のきらめきなのかもしれないな、とも思ったのでした。

  • 17歳少女の物語

  • 良かったです。

著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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