まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 230
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905907

感想・レビュー・書評

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  • このお店いいですねえ
    草さんもいいですけど、一人で頑張りすぎですねえ
    甘え上手にならなくちゃ
    凛としてるから人が寄って来るのかしら
    ちょっと探偵みたいで面白かった
    ≪ 水も地も 毒がしみこみ 心まで ≫

  • 5作目らしいです。4作目を読んでいないかも。

  • コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」のお草さんシリーズ第5弾。章に区切られているが、一つの謎を解くから長編かな。

    あらすじ
    町内の山車を移転する話が持ち上がる。ずっと先の約束で、小蔵屋の駐車場が候補に挙がるが、草は鰻屋前の空地を考える。しかし、鰻屋の女主人と、草の母は、仲違いしたままだった。理由はわからない…。

    ずーっっと昔の因縁が続いていた町内。ラストの、実は知ってる人が多かった、っていうのが怖い。そんな中で正義を貫こうとした草の母はがんばったな。

  • とても読み応えのある巻だった。死体遺棄か?とミスリードさせておいて、思わぬところに着地する。20年前の秘密が友情を割いたり夫婦や父娘仲に亀裂を入れたり、伏線がばばーっと回収されていくのが実に鮮やか。自分は悪者になってもいい、覚悟を決めたお草さんが素敵だった。

  • 久々のお草さんシリーズですが、んー。
    楽しみに読んだのですが。
    ちょっと期待はずれだったかな。

  • 草さんの凛とした様子が好きなこのシリーズ。近所の人とのいざこざは、本当に気が重い。親しくしていた相手ならなおさらだ。そういう意味で、読んでいて少ししんどさを感じた。それと、体調を崩した草さん、生き生きと働いていてはいても高齢者。体に気をつけて、周りの人に甘えてみてもいいんじゃないのかな?無理をしないで欲しいです。

  • 器とコーヒー豆の店小蔵屋のお草が、亡き母が遺した謎を解く。小蔵屋の敷地にお祭の山車を仕舞っておく山車蔵を移築する話が持ち上がる。その上、草の亡き母と仲違いして、草とも交流のない鰻屋の清子とのしこりが絡んできて…。
    草が持ち前の勘の良さと行動力で謎を解いていくシリーズ作。人間の弱さや悲しさ、そして芯の強さが描かれている。

  • もやもやもやもや…

  • +++
    コーヒーと和食器の店「小蔵屋」の敷地に、山車蔵を移転する話が持ち上がった。祭りの音が響く真夏の紅雲町で、草は町全体に関わるある重大な事実に気づく―日常の奥に覗く闇にドキリとする、シリーズ第5弾。
    +++

    今回は、お草さんにとって、苦い思いも多い物語になった。母と鰻屋の清子との確執が自分の代にも影響を及ぼし、断絶したままなのをどうにかしたいと思いながら、断絶の理由も聞けぬままできょうまで来てしまっていた。そんなところに、小蔵屋の敷地に山車蔵を移転する話が持ち上がり、自らの引退時期など諸々の事々を鑑みて、小蔵や以外の移転先と目星をつけたのが、清子の鰻屋の前の工場跡地であり、そこから話がややこしくなっていく。鰻屋の息子の滋と嫁の丁子や娘の瞳との関係や、草の亡き母への思いなども絡めて、心にかかることの多いこのごろになっている。小蔵屋に流れるゆったりとした時間の心地好さと、お草さんの優等生過ぎないキャラクタが好ましい。身体を大切にして、いつまでも小蔵屋を続けてほしいと願うシリーズである。

  •  このシリーズは、読んでいて心に棘が刺さったような気持ちになります。

     今回も鰻屋の女将さんの態度がなんとも。それでも続きが気になって仕方ない。

     人が生きていく難しさ、それでも胸を張って凛としている草さん。憧れます。

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著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ。群馬県立女子大学文学部美学美術史学科卒業。2004年、「紅雲町のお草」で第43回オール讀物推理小説新人賞を受賞。著書に「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ『誘う森』『蒼い翅』『キッズ・タクシー』がある。

「2018年 『Fの記憶 ―中谷君と私― 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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