字が汚い!

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著者 : 新保信長
  • 文藝春秋 (2017年4月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906317

字が汚い!の感想・レビュー・書評

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  • 近年はすっかりキーボードに頼ることが多くなりましたが、お礼状や結婚式での芳名帳への記入、上司へのちょっとしたメモ等々の日常の場面で、自分の手書き文字に愕然とする瞬間があります。

    一見すると上手く手書きするコツを扱った本のように紹介されていますが、中身は上手くなるための著者の奮闘記が3割、著名人や編集者・流行り文字などの様々な「字」の紹介が7割といったところ。とてもライトな文体で書かれた気軽に読めるエッセイです。

    フォント好きな私としては豊富な図版で様々な「文字」に触れられて楽しい世界でした。コラムニストの石原壮一郎さんの読解不可能なヘタ文字、名も知れぬ編集者の方々の女性らしい丁寧で柔らかな文字、ペン字教室の講師の先生による涼やかな達筆、各党首によるフリップや各省庁の看板文字などなど。
    「字は体を表す」と言う通り文字から書き手の姿をつい想像してしまうので、その正誤の程はともかくも文字が人に与える印象は少なからずありそうだと思いました。つまり自分の字も・・・他人様に一体どんな印象をもたらしているやら。

    読むと「乱筆乱文にて失礼いたします。」と「本名」と「六甲おろしの歌詞」を手書きしたくなります(私は書きました)。自分好みの文字と出会うこと、そしてその文字を目指した地道な努力が必要だなぁとしみじみ。

  • 「字が汚い」まあ身もふたもない言い方だけど、さすがの目の付け所だ。自分の字ってダメだなあと思っている人はかなり多いはず。手書きする機会は減っているとはいえ、結構大事な場面で使うものだから(冠婚葬祭の記名やご祝儀袋とか、手紙とか)、あちゃー、この字はないわー、なんでこんな字しか書けないんだろうと、私もしばしば思います。

    この本で新保氏は、「なぜ自分の字は汚いのか」「練習すればうまくなるのか」ということから始まって、「字は人を表すのか」「字にも流行はあるのか」などなど、そうそう私もそれは知りたかったよという、手書き字にまつわるあれこれの疑問に切り込んでいっている。練習帳に取り組んだり、ペン字教室に通ったりしつつ、様々な人に取材していて、ここが面白かった。

    コラムニストの石原壮一郎氏の悪筆はもう壊滅的。友だちから「何かの病気だから医者に診てもらえ」と言われた、というのには笑った。同じ石原でもシンタロー氏の判読不能な字には「オレ様の字を読め」という傲慢さを感じてしまうけど。

    うまい字というわけではないが味のある書き文字として、サイバラや山口晃画伯があげられているのには納得。一般人が目指す字ではないけどね。それで言うと、そうよ、こういう字が書きたいの!と思わせるのが、出版社の女性編集者たち。一筆箋にさらさらっと書かれた字の、なんとまあ感じのいいこと。

    かつての丸文字や(懐かし-)、現代の若者文字(「長体ヘタウマ文字」って言うんだと)、ゲバ字(「トロ字」って言わなかった?)、野球選手や大臣や木嶋佳苗の字などなど、話題が広くて楽しい。結局さほどうまくなったわけでもないというところもまたよし、であった。

    新保さんと言えば、梅田の食堂の息子で、灘高から東大、編集者でありライターであり、タイガースファン。これはみんなサイバラの漫画で知った。ご本人はサイバラの似顔絵とは違って男前。妻が「重版出来」の松田奈緒子さんだと知ってびっくり。
     

  • 面白かった。共感できるところが多かったし,インクの大事さとか参考になるところも多かったし。とりあえず私は目的を大事にメリハリつけてやってみようかなと思う。練習もせねばなんだろうけど。

  • 著者の字は言うほど汚くない
    確かに子供が丁寧に書きました、みたいな字だなーとは思うが
    そして練習した後もその印象が、残念ながらと言うかなんというか変わらないところがおもしろい

  • 字が上手くなりたい!

  • きれいに書くなら、ゆっくり書くが基本姿勢でしょうか。きれいに書きたいときは自分のための文字でなく相手に残す文字のはずなので、慌てて書かないようにしたいと思います。

  • おもしろく読めて、いろいろ参考になった。けっこう笑える。

  • エッセイでもない、ドキュメンタリーともいい難い。おとなのチャレンジとその周辺情報。非常に面白かった。

  • 最近本当に字が汚いのだが、普段のメモが汚いのはスピード重視だから仕方がないんだな、と安心した。
    行書を習ってみたい。

    普段縦書きしないので、本読み終わってから書いてみた。
    新たな発見があって面白かった。
    私は自分の字が結構好きだ。

    スポーツ庁の文字いいと思う。

  • ほうほうなるほどふむふむという感想。ふざけてる訳でもなくて。字についての自覚からキレイになりたいとの流れ。いかに綺麗な字を書くかについてテクニック的な事なども書いていて本当になるほどなぁと思う。
    でもどんなにキレイに書いてもその人が出てくるのが文字な気がするしそれがとても面白い。

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字が汚い!の作品紹介

自分の字の汚さに、今さらながら愕然とした著者(52歳)は考えた。なぜ自分の字はこんなに汚いのか、どうすれば字はうまくなるのか、字のうまい人とヘタな人は何が違うのか、やっぱり字は人を表すのか……。そんな素朴な疑問を晴らすべく、字の汚さには定評のあるコラムニストの石原壮一郎氏、女子高生みたいな字を書くライターのゲッツ板谷氏、デッサン力で字を書く画家の山口晃氏、手書き文字を装丁に使うデザイナーの寄藤文平氏らに話を聞き、作家や著名人の文字を検証し、ペン字練習帳で練習し、ペン字教室にも通った。その結果、著者の字は変わったのか……!?美文字になりたくてもなれないすべての人に捧げる、手書き文字をめぐる右往左往ルポ!【目次より】■子供の頃から「字が汚い」と言われていた■石原壮一郎さんの字の汚さは“病気レベル”!?■編集者からの手紙の文字も千差万別■『30日できれいな字が書けるペン字練習帳』に挑戦!■当代随一の絵師・山口晃さんの文字は……?■ポイントは〈道具・メリハリ・ひと手間〉■悪筆ナンバーワン作家は誰だ!■筆跡を変えれば性格も変わる!?■丸文字はいつどのようにして生まれたのか■“いい感じの字”は図形的に書くべし!

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