ひとめぼれ

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著者 : 畠中恵
  • 文藝春秋 (2017年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906331

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ひとめぼれの感想・レビュー・書評

  • 「まんまことシリーズ」
    妻と子を失った麻之助も、徐々に元気を取り戻し、この本では以前の様子に戻ってはいるようだが…
    ふとした拍子に切なく思い出してしまうのは仕方のないことだろう。

    今回は、相馬家の、吉五郎のお義父上・小十郎さんがだいぶ出張っている。
    どんな時でも冷静に、判断を誤らない、素敵な人である。

    『わかれみち』
    お由有をつけまわす男の件と、小十郎が同心見習いの教育を押し付けられた件が、意外な絡みを見せる。
    事件が無事片付き、大倉屋の番頭・四郎兵衛とお由有、八木清十郎とお安、二組の祝いの席が設けられる。

    『昔の約束あり』
    相馬小十郎のもとへ、麻之助と清十郎が訪ねて来た。
    相馬家が絡む重要な話である。
    女の勘と、女たちの活躍(途中ドタバタ)が鍵!

    『言祝ぎ』
    欲得ずくの縁談に狙われ過ぎな相馬家。
    ここでも女の知恵が事件を解決に導く。

    『黒煙』
    大火事がおさまって、新たにわき上がる問題。
    一番良く出来ているし、畠中作品らしい謎の展開だと思う。
    人を気遣うが故に隠し通す事がらや気持ち…
    最後に目出度いことたくさん。

    『心の底』
    小十郎の伯母上・お浜の頼みで、孫娘の許婚が行方不明になっている件を探ることになった麻之助。
    欲深者や放蕩者がそれ相応の没落を見る、説話的展開。
    お浜の孫娘・お雪に、麻之助はなんとなく亡き妻の面影を重ねる。

    『ひとめぼれ』
    少女の淡い恋と、顔だけ良くても幸せになれない女顔の美男。
    長男以外は虫けら扱い、のれん分けで店でも持たない限り結婚もできない奉公人…
    江戸時代のこの封建的システムが、様々な事件を呼んでいる気がする!

  • 町名主の跡取り息子、麻之助と仲間たちのところには、今日も謎が持ち込まれる。いつの間にか、仲間たちは責任のある役目についていて、それだけに身軽な麻之助が動かされる。この巻では、友人吉五郎の義父で同心の相馬小十郎が多く登場。これまであまり出てこなかった人柄がいろいろわかり面白い。まだまだ続いてほしいシリーズだ。(麻之助の将来はどうなるのかわからなくて、やきもきさせられるから。)

  • お気楽者の跡取り息子、大いに気を病む。 思いがけずに雪見に誘われ、同心の養子となった盟友・吉五郎の様子がおかしいことを悟った町名主の跡取り・麻之助。 吉五郎には一葉という許嫁がいるのだが、その目はほかを向いており……。いつの世も思い通りにならない、人の生死と色事。泣きたいときほど泣けない「まんまこと」ワールド、慟哭の第六弾。 札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは。「わかれみち」/盛り場で喧伝された約束が、同心一家に再び波紋を呼び起こす。「昔の約束あり」/麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは。「言祝ぎ」/火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる。「黒煙」/行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする。「心の底」/沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か。「ひとめぼれ」

  • 初出 2015〜16年の「オール讀物」の6話
    神田の町名主のお気楽息子と仲間たちのほんわか難題解決シーリーズ第6作。

    吉五郎の養父で定廻り同心相馬小十郎が新登場。実入りの多い同心の家に入ろうとしたり、陥れようとしたり、その影響力を借りようとしたりと、相馬家を巻き込む事件が次々起きる。
    清十郎が嫁にしたお安やお虎も事件解決に力を発揮し、話のスケールがおおきくなってきた。

    小十郎の伯母料理屋花梅屋の大女将お浜の孫で、許嫁が行方不明になったお雪が気になる。今後麻之助に関わってくるんじゃないかなという予感。

  • 今回は、小十郎さんがやけに存在感をはなってたな。そして、最終話の吉五郎の許嫁一葉との顛末はなんだか切ない。
    幼い少女の初めての恋がああだなんて、、、3人組のうち、幸せな結婚をしているのは一人だけなんて、ね。
    早く、みんなに幸せが訪れますように。
    麻之助が無謀にも小十郎に向かっていったシーンがかなりのお気に入り(笑)

  •  今まで名前は出てきてはいたんだろうけど登場してなかった吉五郎の義父相馬小十郎とその娘一葉が登場。
     題名を見て、誰が誰に『ひとめぼれ』したのだろうかと思っていたら、そういうことか・・・。

  • 最近、どんどん劣化している。残念。

  • 女は強いよ、という話。
    時は進み進み続けて止まらず、主人公の麻之助の周りもどんどん時が進んで行くのだが、麻之助自身の時はまだ止まっているようである。
    まんまことシリーズ5冊目。今作の主役は吉五郎だろうか。

    女も怖いが大人も怖い。
    年若き者にはへらりとしてみても、場数を踏んだ大人はただただ喧嘩の場数だけを踏んだ若造には全く届かない遥かなる高みを走るわけで。
    仏様の掌の上を転がされているような何かであろうではないかと。
    面白かったです。

  • まんまことシリーズ。気づけば出ていた。
    今回も騒動あれこれ。

  • 『まんまこと』シリーズ6作目。6篇からなる本作は、町名主の跡取り息子としての本領発揮となるような探索、推量ものがメイン。その中でまたやはり、メインキャラクター達の人生が動いていきます。

    『まんまこと』シリーズは思うように立ち行かない人生観みたいなものが多く書かれるので、淋しい気持ちになることが多いですよね。だからこそ、主人公がああ言った性格に設定されているのかも知れませんが。

    時代が時代だからってことが殆どなので、現代に生きている分には身近に無いような切なさだったりするんですけれども。

    いやぁ、亡き妻と重ねてしまう人が多いと辛いんじゃなかろうか。相手さんにも悪いよね。誰かと重ねて、と言うんじゃあ。

    破談破談、と続いたものの、おめでたい進展もあり。

    いやぁ、それにしても。畠中作品には必ず“いい男”の描写がありますけれど、今回の“面のいい男”はイケメンとダメンズに分かれましたね。
    個人的には小十郎様は唐沢寿明さんで脳内再生してます( ˘ω˘ )

  • 今回は謎解きメインで、主人公たちにとびきり大きな進展はなし。ただ清十郎の妻お安が懐妊、同心見習い吉五郎が次の跡取りだと義父小十郎が宣言した。
    6つの話のうち、火事場から始まる4話目『黒煙』が一番面白かった。麻之助に助けられた大店の双子の息子、消えた藤の簪、話の流れた複数の縁談など、並行する伏線がきれーに回収され後味良く着地した、この話は☆5つ。

  • 麻之助にはまだ後添いが来ないんですね。

  • 「まんまこと」シリーズ6作目です。
    「わかれみち」・・・お由布の縁談と上方から戻った男の騒動。
    「昔の約束あり」・・・相馬家と東国屋の昔の約束の真相とは?
    「言祝ぎ」・・・おこ乃にきた三つの縁談の相手を調べると・・・。
    「黒煙」・・・火事から起こった三つの事件。
    最後、清十郎に朗報♪
    「心の底」・・・人探しを頼まれた麻之助が旅立つ前に
            知った事実!
    「ひとめぼれ」・・・沽券の盗難事件と絡む人間模様。
       “ひとめぼれ”と現実にはしんどい狭間があるのです。

  • 重ならない縁だなぁ。お由有さんまた違うところへいっちまった。おこ乃もなさそうだし。最後のひとめぼれはほろ苦いな。

  • いろいろな縁があって、今回は結ばれないものが多かったけど、麻之助とおこ乃、吉五郎と一葉にはまだ先がありそう。

    三悪友の中で、一番真面目で、そのせいかちょっと影が薄かった吉五郎、というかその義父小十郎、にスポットの当たった一巻でした。
    こわもての小十郎を殴ろうとした麻之助におこ乃への思いを見た、と思う。

  • まんまことシリーズ第6弾。
    6篇からなる短編集。

    6冊も読んだかなぁ?

  • 前作を読んだ記憶があるが内容がまったく思い出せない。が、畠中本の中でも珍しくこのシリーズは苦手だったというのを読み始めて思い出した。果たして、本作もやっぱり私には合わなかった。短編・恋愛・人情ものが好きな人向けかと思う。

  • 吉五郎の話が切なかったかな…それとお寿を想う麻之助も切ない。麻之助も吉五郎も幸せになって欲しいな。

  • 【収録作品】わかれみち/昔の約束あり/言祝ぎ/黒煙/心の底/ひとめぼれ 
     このシリーズ、どうも麻之助の扱いがひどすぎるような気がして読みづらい。

  • まんまことシリーズ第6弾。今回は清十郎の妻・お安や、丸三の女房・お虎、そして吉五郎の許嫁・一葉といった女の人が活躍していた。題名の「ひとめぼれ」がせつなかった。顔がよくても長男でなければ幸せになれない。奉公人はのれん分けしないと結婚もできない。大変な時代だった。それにしても、麻之助の話は相変わらずお気楽でかわりない。進むのはいつだろう?

  • まんまことシリーズ第6弾。
    間が空いて人物相関がうろ覚えになり
    いまいち没入できず。
    ほろ苦な終わりでちと切ない。

    【図書館・初読・7月27日読了】

  • +++
    札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは(「わかれみち」)。盛り場で喧伝された約束が、同心一家に再び波紋を呼び起こす(「昔の約束あり」)。麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは(「言祝ぎ」)。火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる(「黒煙」)。行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする(「心の底」)。沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か(「ひとめぼれ」)。いつの世も思い通りにならない、人の生死と色事。泣きたいときほど泣けない、「まんまこと」ワールド、慟哭の第六弾。
    +++

    相変わらずにお気楽者ではあるのだが、町名主見習いとしてのお役目をしっかりやろうという自覚は増々確かなものになっているように見える麻之助である。そのときはっきり判らなくとも、何か心に引っかかるものをそのままにせず、さまざまな方向から考えを巡らせる知恵もあり、なかなかに頼もしいところもあるのである。今作では、清十郎の妻・お安や、丸三の女房・お虎、そして吉五郎の許嫁・一葉といった女性陣が知恵を働かせて活躍する機会が多かったのも嬉しいところである。みんな少しずつ大人になり、一人前の仕事をするようになっていくのだとなにやら感慨深い。麻之助にもしあわせがやってきますように、と祈らずにはいられない。次も愉しみなシリーズである。

  • 「まんまこと」シリーズ。今回もさまざまな厄介ごとが持ち上がるのだけれど。今回は相馬家メインかな。今までそれほど登場しなかった小十郎のキャラクターにぐっと惹きつけられます。たしかにとんでもなく怖い人だけど、かっこいいよなあ。
    お気に入りは「昔の約束あり」。うわー、これ怖い! 並んだ鏡台って……! しかし凄いのは、女性陣ですよねえ。賢い人が多いのはいいとして、かなりの無茶もしそうでそれまた怖い(笑)。
    「ひとめぼれ」も良いけれど。なかなか辛辣でもありますね。何事も想いだけではどうにもならないことが多くって。切ないけれど、それは成長するうえで理解しないといけないことなのですね。

  • 「まんまこと」シリーズ第6弾。

    麻之助もお気楽なまま第6弾までやってきた。
    前作で嫁取りした親友の清十郎も子供ができ、吉五郎も地道に仕事に励んでいる。
    次作くらいには、そろそろ麻之助も次に進むかな?

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