あなたならどうする

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 170
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906706

感想・レビュー・書評

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  • 思わず、歌を口ずさみながら読んでしまいます。

  • 男と女のどろどろした感情が蠢いているにソフトタッチ。面白かった。むき出しだわーいろいろと。でも荒野さんが書くとそんないやらしくないのはなんでかな。爽やかでもないけど、眼を背けたくなるようなエグさはない。人間だもの、そういうのあるよね、という同調の気持ちが生まれてくる。本書は歌謡曲の1節をベースに小説が作られている。ジョニーへの伝言、よかったなあ。冒頭の歌詞と内容がもう見事にシンクロ。歌は知らないけど、女心の切なさと強がりが上手に切り取られている。最後、サルビアの花。おにぎり結ぶ青年、きっといいことある!

著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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