明治乙女物語

  • 107人登録
  • 3.45評価
    • (2)
    • (6)
    • (11)
    • (1)
    • (0)
  • 11レビュー
著者 : 滝沢志郎
  • 文藝春秋 (2017年7月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906928

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

明治乙女物語の感想・レビュー・書評

  • 明治中期の高等師範学校女子部で学ぶ咲と夏。
    女性が学問をすることに対して圧力がある中、のびのび自由に学問を楽しむ咲と常識にとらわれてしまう夏。
    学校の講堂での舞踏会の日の爆弾騒ぎから一気に物語は緊張感が増し、ミステリ色が強くなっていきます。
    犯人は、目的は、咲や夏は大丈夫なのか。
    明治の著名人が多数登場し、リアリティにあふれた物語は鹿鳴館で終結を見ます。最後は緊張の連続です。
    巻末の参考資料を見れば、作者が念入りな下調べをした歴史の中に物語を描いていることがわかると思います。
    明治の雰囲気を味わうとともに、ミステリを味わえるお勧めの一作です。

  • 面白く読めた。当時も今も男尊女卑の思想が変わらない点が多々ある。

  • 明治初期の女子教育と井上馨の暗殺に唐人お吉の悲哀を軸に,高等師範学校と鹿鳴館の爆弾事件を絡めて料理している,咲と夏の友情も微笑ましく.この事件を通じて二人が使命感に燃えて自立する姿が,いかにも明治初期の先頭を行く女性という感じだ.

  • 女に教養は必要ない。今の時代では考えられない事です。でも、この時代は日本だけでなく欧米諸国も同じようなもの。今の時代に生きている私は当たり前過ぎて、勉強なんてやっても意味がないとか言ったこともあるけど、教育を受けられる事は幸せな事なのだと感じた。

  • 大河ドラマ「八重の桜」に出てきた八重ちゃんの
    親戚筋がいる!そんなミーハーな興味から読み進めると
    いやはや、とんでもない事であった。
    あの鹿鳴館を舞台に切ない思いを抱えた青年や女学生が
    それぞれの立場で任務を全うしようとしている。
    誰かに進めたくなる一冊。

  • 彼女たちの時代を切り拓いていこうとしている感じや学ぶことが好きって気持ちきらきら眩しかったです。こういう先駆者がいたから私たちは不自由なく勉強ができていたんだなと思いました。大学時代もっと勉強すれば良かった…明治時代の女性の口調が丁寧で好きですが、それも今自由に好きな言葉を使えているからこそなのかもしれないです。

  • 歴史で一番苦手だった近代、明治初期が舞台なのに、こんなに面白い時代だったのか、もっと知りたいと思えるようになりました。

  • 文明開化も進み、西欧化から国粋主義へと少しずつ空気感が変わり始めた明治時代、高等師範学校女子部の学生である少女たちを描いた物語だ。
    といっても、きらきらしく瑞々しいだけの青春小説ではなく、女性に教育を受けさせることを良しとしない世風や、貧しく教育を受けられない者が多くいる現実、西欧人と関係した女性を悪し様に罵る世間、女性が道具でしかなかった旧弊な時代と向き合っていかざるを得ない「新しい時代の女性」たちの姿が描かれている。
    実在の人物たちが多数登場し、(主人公である少女ふたりも、実在の人物をモデルにしたようだ)どこまでが史実でどこまでがフィクションかと読んでいてわくわくする。
    描かれているのは決して楽しく明るい世界ではなく、どちらかというと、これから軍国主義へ傾倒していこうとする風潮すら感じる、不穏さの残る日本であるにも関わらず。
    誇張して描かれているにしても、自分より数世代前の女性たちには似たような体験をしたり、心をくじかれたり、志を新たにしたりしたのだろう、と思うと、読み終えたとき気持ちが熱くなった。

  • 題材は悪くないが、ラノベのような稚拙な文体にげんなり。いっそ車夫を主人公にした方が良かった。
    あとthose whoの後3人称単数?
    英語に違和感

  • 【選考委員大絶賛! 第二十四回松本清張賞受賞作】明治中期、高等師範学校女子部に通う夏と咲たちは、鹿鳴館の舞踏会に招待を受ける。そこには暴徒の魔の手が忍び寄っていた……。

全11件中 1 - 11件を表示

明治乙女物語を本棚に「読みたい」で登録しているひと

明治乙女物語はこんな本です

明治乙女物語のKindle版

ツイートする