裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

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著者 : 石田衣良
  • 文藝春秋 (2017年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907192

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裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIIIの感想・レビュー・書評

  • 初出 2016〜17年「オール讀物」の4話で、シリーズ8作目

    池袋西1番街の果物屋の息子で街のトラブルバスターとして知られるマコトの活躍の物語。ワイルドっぽくて、ちょっと人情味がある愉快なストーリーがいい。

    1話目は、礼儀正しい宅配ドライバーが、息子が離婚した元妻の恋人から虐待を受けているのを知ってやめさせようとして逆に「虐待の犯人」とネットで攻撃され、実力行使に出る。マコトの活躍(?)は息子の証言をネットに流してネット炎上の対象を変えたくらい。

    2話目は、女子中学生の頼みで、彼女のシングルマザーが恋人によって覚醒剤漬けにされるのを防ぐ。

    3話目は、ハッカーから夢に見る黒い鳥のメッセージがわかる霊能者を探すよう依頼されるが、実は霊が見える女子大生がオカルト系アイドルとしてIT企業からスカウトされ脅迫までされているので助けて欲しいという彼女からのメッセージだった。もちろんハッカーと池袋Gボーイズの力で解決する。

    4話目が表題作で、一番大がかり。暴力団系の企業が経営危機でスペインの銀行口座から数千人の出し子を雇って一斉に現金を引き出そうとしているのに、乗ると見せてキャッシュカードの強奪劇を演じて、池袋では誰も関わらせなかった。

  • ずっと読み続けているシリーズ。
    そろそろ、マコトの恋愛が出てきてもいいのでは…!

  • IWGPシリーズ第13作目。20周年。長い時を駆け抜けている池袋ウエストゲートパーク。マコトは相変わらず【モテナイ果物屋】。キングは相変わらずカッコイイ。時代背景はしっかりと変化していて、スマホありネットあり、虐待、ドラッグ、スピリチュアルの物語。マコトもキングもそれなりに年をとっているのだろうけど、いつもマコトもキングも若いイメージ。マコトの語り口調が小気味いい。スラスラと読めるのがこの物語の素晴らしさ。マコトとキングの魅力が満載。
    『滝野川炎上ドライバー』児童虐待とネット炎上。虐待されているのは小学3年生の透。母の恋人が虐待をしている。実の父は借金の保証人になり、離婚。真面目な宅配ドライバーと息子のストーリー。マコトが虐待から救い出す。
    『上池袋ドラッグマザー』 シングルマザーがドラッグに手をだしている。マコトの依頼人は中学生の木崎真唯。ドラッグは安易にハマってしまう世界?恐怖を感じる。女であることを捨てられはしないシングルマザーの恋は、相手を選ばないと恐怖になる。
    『東池袋スピリチュアル』悪夢を見たゼロワンがスピリチュアルにハマるお話。 礼儀正しい女子大生の越川若葉のスピリチュアル能力を借りて解決へと走る。それにしてもスピリチュアルな世界。本当に霊感のある人っているのだろうか……。
    『裏切りのホワイトカード』 Gボーイズのキング・タカシのもとに怪しげな儲け話が舞い込んでくる。日本有数の製薬会社をもつ財団の若き理事の潮見美穏に呼び出され、「ブラックボード」(裏仕事の出会い系掲示板)を運営している弟・晴臣を探してほしいとの依頼を受けたマコトのストーリー。

  • IWGP(池袋ウエストゲートパーク)シリーズの第13弾。

    池袋西口の果物屋の青年マコトのもとへ、今日も行き場のない悩みを抱えて人が訪ねて来る。


    毎年、新刊が出るたびに楽しみにして読んできた。

    だが、一方で思う。読むのが年々つらくなっている。

    毎年、マコトのもとを訪ねて来る人たちの悩みのが、深刻になり、複雑になり、取り返しのつかないレベルまできているからだ。

    読み進めるうちに、やり場のない感情がこみ上げてくるのだ。


    『滝野川炎上ドライバー』
    真面目で地元で愛される宅配ドライバーの河本順治。人がいいばかりに知人の借金の保証人となり、離婚。離婚した妻の交際相手に引き取られた小学三年生の透の腕にある青いあざを、マコトは見つけてしまう。
    児童虐待と、ネットにあふれる正義感からくる炎上。
    「ネットができてから、おれたちは正義の力を行使するのに酔うようになった。誰もが指先ひとつで裁判官になれる時代になったのだから」(マコト)


    『上池袋ドラッグマザー』
    「飛びおりるまえに谷底をのぞきこんでいるような目で」中学三年生の木崎真唯は、マコトと訪ねて来る。
    「ママが別の人になってしまったんです」
    普通の人の前に、当たり前の顔をしてやってくるドラッグの恐怖。


    『東池袋スピリチュアル』
    鰯の頭も信心から。
    分かっていても、人は怪しげな「スピリチュアル」に手を出してしまう。
    礼儀正しい女子大生の越川若葉には、見えるのだという。そこに居ないはずの「人」が。
    そして、その「能力」に、IT企業の代表が目をつける。


    『裏切りのホワイトカード』
    Gボーイズのキング・タカシのもとに怪しげな儲け話が舞い込んで来る。
    マコトは、日本有数の製薬会社をもつ財団の若き理事の潮見美穏に呼び出される。
    「ブラックボード」(裏仕事の出会い系掲示板)を運営している弟・晴臣を探してほしいとの依頼。
    出口、否、入口も見えていない迷宮に、マコトは仲間と乗り込んでいく。


    知恵と、人脈と、胆力で、複雑化するトラブルに挑んでいくマコト。

    そこにあるのは、目の前にいる困っている人をほっとけないという、最も簡単で、最も難しい、大事な人としての生き方だ。

  • 自分の中でマンネリ化し始めてしまった。

  • ネットの晒し上げ、クスリにはまる大人たち、眉唾の心霊サイト、大規模偽造カード詐欺…。情報の海に溺れる仲間をマコトが救う! 現代の闇を描出する全4話を収録。

    いつも通り、いま社会で起きている問題を救い上げて物語を作る石田衣良の才能には恐れ入る。タカシ、サル、ゼロワンといったおなじみの面々が登場する本作も、相変わらずマンガ的とはいえ、十分楽しめた。
    (B)

  • IWGP20周年とか。すごいな!
    タカシとマコトは相変わらず素敵♡
    安定感が心地良いシリーズ。
    どこまでも続いて欲しいなー♪

  • IWGP、20周年おめでとうございます!
    唯一読み続けているシリーズの新作。サルやゼロワンなど懐かしい名前がたくさん出てきた。表向きの池袋は穏やかな街になったみたいだ。しかし、未だに裏側には悪とフェイクが蔓延っている。それでも、マコトたちが言葉で解決するようになってきたところが、大人になったんだなぁと読者ながらに思う。炎上・薬・スピリチュアル・詐欺。どれも現代ときっても切り離せない出来事、それがまた面白い。一緒に成長できる喜びを感じながら、次回作も楽しみに待ってます。

  • 請求記号:913.6/Ish
    資料ID:50088311
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • マコトとタカシ今も池袋でかんばって生きてるな、という感想しかないけど、でもこのシリーズはずっと読まずにはいれないのは間違いない。シリーズもので続いているのはこれだけになってしまった。

  • やっぱりこのシリーズは好きだな。
    雰囲気が好きなので、物語が面白いとかそういうのは自分の中では超越してしまった。
    時事関連のネタを毎回取り入れていて面白くもあるけれど。

    今回も春夏秋冬1話ずつ。毎回クラシックが聴きたくなるよ。

  • 久々のIWGPシリーズ。そこはかとなく文章がカッコつけだなと思い、そこが鼻につかなくはないんだけど、キャラを昔のドラマのイメージで読んでるのでそこまでは気にならない。マコトの生き方、結構好き。葉加瀬太郎とか聞かないのかな。メジャー過ぎ?

  • 最近のこのシリーズには珍しく後味の悪さもなく読みやすくちょっと泣ける話みたいな。
    アンフェアの中でのフェアネス。
    白でも黒でもなくグレー。
    IWGPらしいかも。
    ゼロワンと夜明けの黒い鳥の話はちょっと異色でいいね。

  • まこと 最高。

  • その時を切り取った事件。このシリーズは続けてほしい。
    ドラマ思い出すな〜今では考えられない豪華メンバー。また見たいものだ。

  • ずっと暮らしてきたホームタウンの池袋の平和を守るべく、母親と果物屋を営みながらも無料トラブル解決屋のマコトは、今日も苦しみ悩む誰かのために奔走する。
    ツイッター架空炎上、麻薬中毒、スピリチュアル商法、偽造カード不正口座引き出し。
    様々な時事ネタを盛り込みながら、都内で生きる厳しさ・様々な被害に巻き込まれる厳しさを描きながらも、『それでも共に生きていこう』という温かなメッセージを感じる人生の応援作品――。

    僕が結婚してから半年後に『様々な環境激変によって読書から全く遠ざかり、このまま読書からフェードアウトする未来も有り得た』状況で2014年末に巡り会い、読書完全復活させてくれた恩人作品の最新刊ですが、
    今作は初めて少しパワーダウンを感じました。

    ツイッター架空炎上事件と偽造カード不正口座引き出し事件は良かったのですが、
    麻薬中毒ネタはありふれてるし、スピリチュアル商法は切り口は良いけど物語としては商法のエグさをもっと真っ向から暴く方向性にして欲しかった。ちょっと中途半端だったのが残念(>_<)

    とは言え、ありふれていても定期的に扱わなければならない程の大問題なのが都内のドラッグ事情なんだろうと思うし、スピリチュアル商法は久しぶりに仲間のゼロワンが登場・同じくドラッグ中毒でも久しぶりの大好きな仲間のサルが
    登場したのは嬉しい限りです!

    ややパワーダウンだったものの、シリーズのファンなら満足の仕上りですし、僕としては彼等の世界に浸れるだけで幸せでしたO(≧∇≦)o
    マンネリになっても、このままいつまでも池袋や僕らを見守り、応援し続けて下さい(^-^*)/

  • IWGPも20年かと思うと感慨深いですが、今回も四話。
    一話目は離婚した妻が育てる子供が虐待される話し。2話目は母親がドラッグ中毒になる話し。3話目はスピリチャル系の企業に嫌がらせをされる話し。四話目がATMの儀装カードによる犯罪の話し。

    一番面白いのは最後の話しでしょうか。最後はウルっときます。

    マコトが全く老けないのも何ですが、いつもながらに行動力があり、正義感が熱く、人情味があり、かっこいいです。

  • まぁ安心して読め楽し。長編が読みたい。 2017.9.23

  • IWGPはやっぱ面白い!!
    そして、何より勉強になる。

    事実ネタって、
    テレビやネットニュース、SNSで流れてくるけど、
    たくさん取材して得た情報を精錬して研磨した物が『本』であると僕は思ってて、
    そう考えると、
    『池袋ウエストゲートパークIII〜骨音』以降のIWGPシリーズは、
    社会勉強に持って来いの教材だと思う。

    今回もマコトから色んな考え方と名言を貰いました♪
    ブクロ最高!!
    (๑¯◡¯๑)

  • IWGP20周年ようですね。タカシとマコトは相変わらず、素敵でした。マコトのクラシック音楽鑑賞と読書っぷり(それを反映した語り口)、そして、今の社会問題、さっと読めるシリーズ、続けてくだされ。

  • 【現代の闇を描出する四話を収録したシリーズ最新作】別れた妻と暮らす息子の虐待を知った宅配ドライバー。母親が悪い男にハマった女子中学生……。マコトは彼らを救うことができるのか。

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裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIIIの作品紹介

「池袋ウエストゲートパークにはこの20年間のニッポンの問題が、すべて詰め込んである」――石田衣良池袋のトラブルシューター、マコトのもとにはあらゆる難題が持ち込まれる。でたらめの虐待疑惑をネットに書き込まれて炎上した宅配ドライバー。母親が悪い男とドラッグにはまった女子中学生。根拠のない情報が溢れるオカルト・サイト。ATMの不正操作による大規模詐欺。収録の4編はどれも現実の事件を彷彿とさせるものばかり。どんな事件も飄々と解決するのに母親には頭が上がらないマコトと、Gボーイズを率いて池袋の裏側を取り仕切るクールなタカシ。絶妙のコンビが活躍する人気シリーズ第13弾。「今」の空気が体感できる1冊です。

裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIIIはこんな本です

裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIIIのKindle版

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