くちなし

著者 :
  • 文藝春秋
3.44
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本棚登録 : 820
感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907390

感想・レビュー・書評

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  • 初 彩瀬まる
    なかなか独特の世界だった。

    短編の一話ずつ それぞれが異次元で、主人公は人間の様なのに、その中に生きる人達の生活はなんか違う。

    愛しい人に腕をあげる。虫が体に寄生してつがいを探す。産卵をする女性、海獣となるクラスメート、昼と夜を住み分けている男と女・・・・

    普通に人としての会話をしてる登場人物が 説明もなくその世界の人として生きている様子に読んでる方はどぎまぎとして、その世界に引きずり込まれる。
    いろんな生き方や愛し方を見せられて、切ない。

    美しい描写がより その世界を浮かび上がらせているようだ。
    ちょっとグロめのファンタジーでした。

  • 18/01/07 (1)
    今年一冊目!表紙が不穏なかんじで落ち着かない。どの話も静かで不安で不思議な感覚。いきなり腕をぴりぴりとちぎるって描写にひえーと思いつつ読む読む。

    P7
     もうだめなんだ、とアツタさんに言われた。いつかはくるだろうな、そうだろうな、とは思っていた。だけど実際に言われたら想像よりずっと悲しくて、アツタさんのいない生活がいやで、両目からだらしなく涙があふれた。(くちなし)

  • 不思議な世界観だった。
    固定観念に縛られないのがすごい。

  • 別れた愛人の左腕と暮らす。
    運命の相手の身体には、自分にだけ見える花が咲く。
    獣になった女は、愛する者を頭から食らう。
    (アマゾンより引用)

    怖いわ、現実離れした内容ばっかで

  • 『愛のスカート』『茄子とゴーヤ』は面白かったが、残りはいろいろとグロテスクで全く受け入れられず。

  • ちょっとファンタジーすぎて
    途中で断念してしまいました。
    また機会があれば読んでみようと思います。

  • くちなし
    彩瀬まるさん。

    不思議な感覚の描写の本でした。

  • 2018/4/25-5/6読了

  • なんだこれ?
    オカルトか
    こういうのが受けるのか、私の理解をちょっと超えている・・・

  • 不思議な空気が充満したような愛についての短編集。
    どれもちょっとエロチックで、ちょっと気だるいかんじがする。
    面白くなくはないけど、私の好みからは外れてたな。

著者プロフィール

1986年千葉県生まれ。2010年「花に眩む」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。16年『やがて海へと届く』で野間文芸新人賞候補、17年『くちなし』で直木賞候補、19年『森があふれる』で織田作之助賞候補に。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『骨を彩る』『川のほとりで羽化するぼくら』『新しい星』『かんむり』など。

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