おなかのおと

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 318
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163909288

作品紹介・あらすじ

雑誌「CREA」で連載の「おなかのおと」が書籍化で話題!

むぐむぐ、むしゃむしゃ、むふふのふ。
「美味しい」って楽しくて嬉しくて、
ちょっと切ない。

大好きな食べ物のことを考えると、私のお腹はきゅるると鳴り、
耳の根っこがきゅうっと痺れ、胸の奥がぎゅっと疼く。
書きたいことは揚げたてのメンチカツの肉汁のごとく、
はたまたもぎたての桃の果汁のように、
次から次へと溢れ出してくるのだった。

女優でモデルの菊池亜希子の子ども時代から母になった現在までの
「食」にまつわるエッセイ集! 著者によるイラストも満載。

感想・レビュー・書評

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  • おばあちゃんのミートソースの話が切なかった。
    あっこちゃんなりの優しさからしていた事だけど、子どもには分からない、大人同士のやり取りがあって、後悔しても取り戻せないもの。
    育児ノイローゼに気味になったときに、夫があっこちゃんのお母さんから煮豆の作り方を教えてもらった話がよかった。

    食には楽しい思い出もあるけど、悲しい事も思い出したくない事もある。
    嫌な思い出も、振り返れる出来事になったらいいな、と読んでいて、ふと思った。

  • 普段の生活の中の普通の食べ物のお話。

    特別な事をしなくても、
    心に残る食事の場面があって、
    クスッと笑えたり、切なくなったり…
    そんな、記憶を呼び起こしてくれる
    いいエッセイだなと思いました。

    菊池亜希子ちゃんの絵と文章、やっぱり好き。

  • あっこさんの文章、つくづく好きだなぁ。好きなものが多そうで、けれどもこだわりは強そうなエピソードに心が落ち着きます。面白かった。食べものエッセイ好きだ。
    子どもの頃のエピソードから、進学とお仕事で上京して、ご結婚されて娘さんが生まれて…と、人生の変遷がうかがえるのも良いです。楽しい事ばかりじゃなくて、チクリとした思い出や、育児奮闘記ももの凄いけど、まっすぐで眩しい。イラストもかわいい。
    ベランダラーメンの話なんだっけ…と思いました。カルテットか!!
    住んでる地域から電車で何駅かのとこには、メリーゴーラウンドのあるミスドがあります。動いてるやつのはず…まだ行ったことなかったから今度行ってみよう。アジアのカレーもまんまと食べたくなりました。

  • お腹が鳴るのが恥ずかしくてお母さんが握ってくれたおにぎりを休み時間にこっそり食べたり、おばあちゃんの作るミートソースをお母さんへの忠誠心から拒否をし、大して美味しくもない醤油かけパスタを食べ続けたり(後に、そのレシピがお母さんがおばあちゃんへ教えたものだと知るというオチも素晴らしい!)そんな誰もが共感できる食べ物に関するエピソードが、彼女らしい親しみやすい文章で書かれています。エピソード後に現れる、菊池亜希子さんファンならお馴染みのイラストも可愛くて癒される。
    一日の終わりに読んで「明日は何食べようかなー」と目覚めた後の食事をワクワクと考えたくなる、そんな「食いしん坊」という言葉がピッタリな本です

  • 一話が短く、肩肘張らず読みやすい。
    読んで、いい気分転換になりリラックスできた。
    グルメすぎず、地に足ついた日々の生活の中での食が散りばめられている。
    いい思い出も、少し切ない思い出も。
    人と人とで出会ってみたいなぁ、と『へそまがり』から感じてたことを、さらに思わせられた一冊。

  • こだわりが傷つくところがあって、ほんわかしてるのに少し残念だったな。

  • 図書室本。ひさしぶりに菊池亜希子さんのエッセイを読みました。ファッションや散歩ものは昔とても好きでよく手に取っていましたが、食べ物エッセイも、やっぱり、ほんわかしている中にもこだわりの強い部分があって、良かったです。同じく胃腸の弱い少食な食いしん坊だからでしょうか。趣味嗜好にどこか似ているところがあると、勝手に親近感を覚えています。

  • ほわほわ。おもしろかった。

  • やさしいあっこちゃんの綴る本。
    彼女らしくやさしく、あたたかく、小さなエピソードがいっぱい。

    かもめブックスで購入した思い出の本。

  • 食事ってやっぱり家族なんだなー。
    家族の変遷と食事の関係がよく見えるお話。

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著者プロフィール

女優・モデル。1982年岐阜県生まれ。モデルとしてデビューし、その後、映画やドラマ、CM、舞台などで女優としても活躍。主な出演作に映画『森崎書店の日々』『グッド・ストライプス』などがある。著書は『菊池亜希子ムック マッシュ(VOL.1〜10)』(小学館)、『へそまがり』(宝島社)、『好きよ、喫茶店』『続・好きよ、喫茶店』(ともにマガジンハウス)など多数。

「2021年 『こんな一冊に出会いたい 本の道しるべ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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