向田邦子全集〈2〉小説2 あ・うん

  • 62人登録
  • 4.48評価
    • (14)
    • (6)
    • (3)
    • (0)
    • (0)
  • 9レビュー
著者 : 向田邦子
  • 文藝春秋 (2009年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166416905

向田邦子全集〈2〉小説2 あ・うんの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「蘆[盧]溝橋事件」(p.113。1937年)の前後あたりを時代背景に置いて、戦友的友情と風変わりなプラトン的愛などを描く長編小説。ある種、無責任な見立てだが、『デカメロン』等に対するパロディかも知れない。図書館本。 147

  • やっぱり向田邦子は文句なし。

  • 少しでも触れると崩れてしまいそうなバランス。心の内を表に出さないことでこれまで保ってきたんだなぁ。白黒はっきりさせたくなるけど、それをしないことでみんなが心地よく生きられるなら、きっとその方がいいんだ。

  • 2012.7.1読了。

    どうしても、「あ・うん」が読みたかったので。ものすごく絶妙なバランスの上に成り立つ人間関係に読んでる方はモジモジしてしまう。読後にくるのは誰かを真剣に幸せにしたいと思ったことがあるだろうか、という自分へのやるせなさだったり。

  • 向田さんの作品を初めて読んだ。
    本当にまっとうな美しい日本語を使う人で、それから群像劇を描くのがうまい。
    なによりも人を自然に物語に引き込んで離さないところはさすがテレビドラマの脚本家。なんてことない日常描写に油断してると突然、涙腺が刺激されたりするから電車では読んではいけない。

  • 日本人でよかった、と思う瞬間がある。
    それは海外からの帰り久しぶりに食べる日本食であったり、
    こたつにはいってぬくぬくとみかんの皮を剝いているときであったり、
    実に人様々だ。

    だが、わたしの場合は向田邦子の作品を読んだときに思うのだ。
    日本人でよかった、と。
    日本人でなければこの良さを、この作品を根底まで理解することは
    できなかっただろうとつくづく思うから。

    言わないという美徳。美徳というのがおこがましければ
    決して表に出さない奥ゆかしさ。

    何も言わずに向かい合って茶の間で酒を酌み交わし、
    縁側で並んで煙草を呑む。
    それだけで伝わるものがわれわれの間にはあるのだ。

    だからこそ、これ以上語るのは野暮かもしれない。
    今はここで筆をおこう。この余韻を楽しむためにも。

  • 全集2巻目は、小説『あ・うん』でした。

    ようやく私は、向田邦子の真髄を見た、と思いました。
    遅いのですけど・・・

    映画はかなり前に見たのですが、小説のこの細かい感情の機微は、文字でないと表すのは難しいでしょうね。
    こんな関係、現実にはあり得ない夢の世界だと思うのに、こんなにリアルに感じられるのはなぜでしょう。
    戦前という一昔前のことなのに、皆がすぐそばにいるように生々しい息づかいがここにある。
    筆の力というものを、久しぶりに目の当たりにしました。

    「流行ものを使うと廃れた時に滑稽だから、なるべくそういうものは使わない」誰かが言っていたのですが、これを耳にした時は「全くその通りだ」と同意したものです。
    でも、この小説を読んで、それは違うなと悟りました。
    その時代にそこにあるものは、ただの自然なのだと。

    この後、みんながどうなったのか・・・・

    知りたくもあり、知りたくもなし。

  • 「いいなあ」って言うところが好き

全9件中 1 - 9件を表示

向田邦子の作品

向田邦子全集〈2〉小説2 あ・うんはこんな本です

向田邦子全集〈2〉小説2 あ・うんを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

向田邦子全集〈2〉小説2 あ・うんを本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする