脳内イメージと映像 (文春新書 6)

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  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166600069

感想・レビュー・書評

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  • 評論家の吉田秀和さんへのブチギレは共感できるものだった。秀和さんは悪意があってこういうことを言ってるわけではないのは重々承知の上で、武満さんの感想に妙に納得がいった。武満さんの音楽が「綺麗」だったり「美しい」音楽だから飢餓の人々の映像には合わないと言われ、音楽を「綺麗」とか「美しい」という基準でしか図られないものなのかと、音楽をそんなものとしか思っていないのかと残念に思う気持ちが伝わってきた。綺麗で美しいからマイナスなイメージを与えてしまうのは、褒められているようで音楽をもっと複雑で崇高なものとして見ていないことの現れだ。

    水が豊富ではない地でシャツを真っ白に洗えるのは確かに不思議。

    かつても『だらだらと情緒に流れて、しまりなく現実を「うつす」』『「気分」とか「情緒」「もののあわれ」』に偏った時代があったのだとつくづく感じた。「エモい」に流れる傾向にも、いつまでも歯止めはかからない。

  • 切れ切れに読んだので新書1冊にずいぶん時間がかかってしまった。と思ったけど、集中して読んでもけっこう時間かかったと思う。さらさらと読める本ではない。印象に残ったのは、映像をつくる人はこんなに深いことを考えているのかということ。著者が東大哲学科の出身でものすごく教養があるからか。ちょっと覚えているのは映像における漢字の可能性やら菅原道真の不運な最期くらいで、内容はすでに頭に残ってないので、また読まなくては。

  •  
    ── 吉田 直哉《脳内イメージと映像 19981001 文春新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4166600060
     
     吉田 直哉 演出 19310401 東京   20080930 77 /すれちがった人々
    ── 《太閤記 19650103-1226 NHK》
     
    https://twilog.org/awalibrary/search?word=%E4%BD%90%E8%97%A4%20%E6%85%B6&ao=a
     近藤 正臣 俳優 19420215 京都  /19780102(↓)1967 杉ざか屋の客たち
     佐藤 慶  俳優 19281221 福島 東京 20100502 81 /籍=慶之助
     
    ── 《戦国大河ドラマ名場面スペシャル 20200621 20:00-20:45 NHK》
    …… 類型的な仇役だった光秀像は、先の《太閤記》では佐藤 慶の強
    い個性で注目され、さらに近藤 正臣の現代的な絶望感を秘めた演技が
    評価された(二人明智)。── 《国盗り物語 19730107-1223 NHK》
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19780102
     
    https://twitter.com/awalibrary/status/1274671893027491841
     
    (20200621)
     

  • エイゼンシュテイン『映画の弁証法』への批判的言及あり。

  • 言語化しえないところをそのまま人に伝える手段としての、映像の可能性

  • 短大時代のゼミ(映像論)の教科書。

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著者プロフィール

大阪府立大学 地域保健学域 教育福祉学類

「2020年 『子どもの保健』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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