- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166601318
作品紹介・あらすじ
リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょう。本著では「来るべき循環型社会とは何なのか」を明らかにし、二一世紀の日本には「環境問題は大切だが、不景気もイヤだ」というジレンマが存在しないことを示します。
感想・レビュー・書評
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教科書的でやや難解だけど、リサイクルの事は知らないじゃすまされません。
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リサイクル社会の矛盾を指摘しているちょっと難しかった本。基本から勉強してから読むのが良いと思う。
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2006/2/1
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前半は科学的解説が多く退屈でしたが後半武田先生の考え方がたっぷり記されていて最後まで読んで良かった。
リサイクルにはエネルギーが必要で本当にリサイクルが必要なのか?ゴミの分別を労力かけて行う意味があるのか?短時間の視点で得られる富や利益ではなく長期的に子孫に残すにはどんなことがよいか。考えさせられました。 -
リサイクルをすると価値の低いものにしか生まれ変わらず、かつ回生、浄化に多大なエネルギー消費と環境負荷を与えるから、やめた方がよいとの主張。特にプラスチックは燃やしてエネルギーに変えた方が合理的。
材料工学専攻の自分にはごくごく当たり前の結論であるのだが、悲しいかな一般の人々にはこういう話は届きにくい。
ではどうするのか?著者は太陽からもらったエネルギーの範囲内で生活するしかないと言っているが、これも理屈としては正しい。しかしながら世界大戦でも勃発して、人口が半分以下に減らない限り実現できないと思われる。かくしてこのまま何も変ることなく、静かに人類は絶滅の方向に進んでいくのだろう。石油がいよいよ枯渇することが明らかになるその時まで、もう誰にも止められない。石油枯渇が誰の目にも明らかになれば、戦争や飢饉で人口は減るだろう。 -
エコの常識を根底から覆す本。
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リサイクルの欺瞞を科学的に検証する。環境に名を借りた国家ぐるみの詐欺行為が横行している。リサイクル利権もその一つだ。かつて岐阜県では産業廃棄物処理場の建設反対を公約に掲げて当選した町長が二人の暴漢から滅多打ちにされて死にかけたことがある(『襲われて 産廃の闇、自治の光』柳川喜郎)。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/05/blog-post_13.html -
(「BOOK」データベースより)
リサイクルをはじめ「循環型社会」「持続性のある文明」などの新しいパラダイムは、全体を俯瞰し、統合する理論と思想を伴わなければなりません。もし、それらなしに目の前の波だけを見て舵をきれば、航海士と船長を失った船のように大洋をさまようことになるでしょう。本著では「来るべき循環型社会とは何なのか」を明らかにし、二一世紀の日本には「環境問題は大切だが、不景気もイヤだ」というジレンマが存在しないことを示します。