アメリカ政治の現場から (文春新書 190)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166601905

作品紹介・あらすじ

移民社会アメリカの選挙民のバックグラウンドは実に多様だ。様々なエスニシティで構成される選挙民にアメリカの政治家達はどのように対処しているのか。議会スタッフはいかに構成され、活動しているのか。またメディアやITをどう利用しているのか。2000年ヒラリー・クリントン上院選挙本部、大統領選挙ゴア・リーバマン陣営ニューヨーク支部アウトリーチ局アジア系統括責任者として働いた若き日本人スタッフが報告するアメリカ政治の現在。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者がヒラリー・クリントンの事務所でアウトリーチ(政治的集団を取り込んでくる作業)にあたった体験記。アメリカが二大政党制といっても、それで政治家を見るのに保守か革新かといった二分法が通用するかというとまったくそうではなく、どんな人種・宗教・教育などのバックグラウンドによるかによってそれぞれまるで違うと数々の実例を挙げている。
    気になったのは、日本生まれの日本人と、アメリカ人でたまたま日系というのに過ぎない人とではつながりもなく、共通するメディアもないので、マイノリティとしての日本人というのはアメリカでは政治的集団としての体をなしていない、という記述。これが政治的発言力の弱さにもつながっているわけで、中国系と比べてみれば影響力の差は歴然。

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著者プロフィール

広告業やアグリテックの分野で活動する機械学習エンジニア。2017年10月に株式会社iMindを設立。PythonよりもJuliaの方が好きですがあまり使う機会に恵まれません。

「2020年 『数式をプログラムするってつまりこういうこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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