宝塚百年の夢 (文春新書)

  • 27人登録
  • 3.42評価
    • (1)
    • (3)
    • (8)
    • (0)
    • (0)
  • 3レビュー
著者 : 植田紳爾
  • 文藝春秋 (2002年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166602773

宝塚百年の夢 (文春新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 先月末の話になるが、ひょんなことから宝塚(タカラヅカ、ね)を見に行くことになった。
    予備知識が全くなく、さほど期待もしていなかったというのに、これがもう夢中になった。
    とにかく、ダンスの技術が素晴らしいのだ。
    難易度の高いキレっキレのダンスを、一糸乱れず踊りぬく。
    もう、あんぐり口を開けて見とれてしまった。
    演技力も高く、おまけに場面展開が速い。
    いつ着替えたの?ええ、もう衣装が変わってる?!と目まぐるしいほど。
    歌だけは今ひとつかなと不安を抱えていたのも、今思うと嘘のよう。
    ハモリの入れ方も上手く、各人の音色がとても良いのだ。
    いやいや、これじゃただのタカラヅカ賛歌になってしまうわ(笑)

    そんなわけでこの本を読んでみることになったというわけ。
    知らないことというのは山のようにあるもので、大正の初め(1914年)に宝塚新温泉に開設されたパラダイス・ホールの屋内プールを利用して「女子音楽隊」の公演をしたのがきっかけらしい。
    しかもそれは、現在の阪急宝塚線である「箕面有馬電気鉄道」の開設に伴って生まれたもので、乗客誘致のための策だったというのだ。
    若い女性ばかり募ったのは、経費を安くあげるためだったらしい。
    名称は「宝塚唱歌隊」。日給25銭。
    大卒の教員の初任給が10円の時代だから、破格の高給だ。
    伝統のない白紙の状態で立ち上げたタカラヅカが、この後大正8年に「宝塚音楽歌劇学校」として文部省の認可を受け、その後実に100年以上もの年月にたえただけでなく、海外にまでその名をはせるようになっていく・・

    思い出の往年のスターも何人も登場する。
    好きな人はたまらないだろうな。
    書かれたのは現理事長でもあり演出家でもある植田紳爾さんだが、「生徒」たちへの深い愛情が随所に読み取れて何だかとても温かい気持ちになってくるのだ。
    多いときは50倍もの倍率という宝塚音楽学校の入学試験。
    今じゃ希少価値となった「乙女」は、【清く正しく美しく】を掲げた過酷というほどの教育環境で生まれるのかもね。
    さぁ、また見に行くぞ。

  • 「清く 正しく 美しく」、夢の世界、学校制度、スターシステム、組制度、スター(中心の)芝居などなど。
    宝塚は八十年以上もの歴史の中で、さまざまな構造を作って発展してきたのだなあと。
    いつも明るく元気で素晴らしい宝塚!

  • 植田紳爾ってすごい宝塚を愛してるんだなと思った。色々どうこうするにしても、彼の劇作への情熱はどうこうできないもんです。すごい。

全3件中 1 - 3件を表示

植田紳爾の作品

宝塚百年の夢 (文春新書)はこんな本です

宝塚百年の夢 (文春新書)の作品紹介

大正初め、小さな湯の町に客を集めるためのアトラクションとして少女歌劇が誕生した。そして八十八年-。いまや花月雪星宙の五組となり、東西二つの大劇場を中心に、海外でもしばしば公演している。レパートリーの幅広さ、ファンの熱心さ-タカラヅカほどユニークな劇団もないだろう。なぜタカラヅカは永年に亘り、大勢の人々の心を掴みえたのか?そしてこれからの課題は?演出家として数々のヒット作を生み、現在は歌劇団を率いる理事長が卒直に胸の中を明かす。

ツイートする