トマトとイタリア人 (文春新書)

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制作 : Silvio Piersanti 
  • 文藝春秋 (2003年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603107

トマトとイタリア人 (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    食と人生を愉しむ天才、イタリア人にとって、「トマト」は欠かせない食卓のパートナー。
    日本人にとっての「米」と同じ関係なのだ。
    ところがこのトマト、原産はイタリアではなく、新大陸から渡ってきた当初は、「魔の果物」と怖れられ、誰も食べようとはしなかったという。
    それがなぜ、相思相愛の関係となったのか?
    「イタリア料理はトマトの登場を何世紀も待ち続けてやっと完成した」とは著者の言葉。
    トマトから辿る、イタリア人と料理の文化史。

    [ 目次 ]
    第1章 トマトの歴史(皇帝の口元の“いかがわしい果実”;罪深い果実に誘惑されたイタリア;トマトの上陸 ほか)
    第2章 絶妙のコンビ、パスタとの出会い(馬糞とトマト;初物競争;「食べるもの」ではなく「飾るもの」 ほか)
    第3章 二一世紀のトマト(帝王、サン・マルツァーノ;不死のトマト;バイオテクノロジーとトマト ほか)

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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • イタリア料理とは切っても切れないのがトマトである。
    そのトマトも、南米大陸からヨーロッパに渡った当時は
    「いかがわしい果実」「罪深い果実」と呼ばれ、食卓に
    登場するまでは長い時間がかかった。

    そんなトマトの歴史とヨーロッパの食文化の変遷、イタリア
    料理にトマトがなくてはならない食材になるまでを面白く
    読ませてくれる。

    ナス科の植物であり毒があると言われたことから、アメリカ
    ではリンカーン大統領にトマトを食べさせて暗殺しようという
    壮大な(?)計画があったらしい。考えた本人たちは真剣だった
    のだろうが、今考えたら笑える計画だよなぁ。

    「トマトは、さまざまなヴァリエーションを受け入れる。
    どんなふうに使われても、オリジナルの魂を失うことはない。
    トマトを使って料理をしていると、五線紙に音符を書いている
    ときのような、実にすばらしい気分になる」(作曲家ロッシーニ)

    「私にとってトマトのない人生なんて、まるでモノクロの世界ね。
    トマト抜きで料理するなんて、不可能なことです。常備トマトが
    切れてしまったら、私はもうお手上げ状態。太陽がないのと同じ
    ことですもの」(女優ソフィア・ローレン)

    尚、私は料理中に味付けに失敗するとトマトで煮込んで誤魔化す
    ことにしている。笑。

  • 今や食卓には欠かせない存在となったトマトのルーツと、それにかかわった人類の歴史がこれ一冊ですべて丸わかり。あのトマトの意外な一面が明らかに。巻末付録のトマト料理レシピも必見です。
    (博士前期課程 P・N:はまー さん)

    ↓貸出状況確認はこちら↓

    https://yamato.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00121153&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • トマトの歴史、トマトのイタリアにおける重要性がよく分かる本。最後の方にはレシピつき。

    缶詰、瓶詰めの保存食品の誕生秘話が一番面白かった。
    ナポレオンの指令で懸賞金付きで公募されたそうだ。

    イタリアではカップルの相手のお腹についた贅肉を「愛の取っ手」と呼ぶらしい。
    可愛らしくて気に入った。

  • トマト、と言えばイタリアが思い浮かぶ人がほとんどだと思います。

    しかし、実はその原産はイタリアになく、ジャガイモ、トウモロコシ、カカオと同じく大航海時代にいわゆる新大陸からはじめてヨーロッパに持ち込まれ、今日では世界中で広く愛されるに至っています。

    そんなトマトの歴史、イタリア人のトマトへの愛、そしておまけ(?)でしょうか、本書にはトマトを使ったレシピも纏められています。


    近年のトマトについて、企業の都合による経済合理性ばかりが追及される品種改良によって、見た目は良いものの昔に比べて味が落ちたと著者は嘆いています。

    しかし一方で本書に記されているようにヨーロッパに持ち込まれたトマトが食用に至るまで2百年余りも品種改良が行われたと言います。

    大量生産品が十分に行き渡った今日以降では、大量生産の犠牲になった美味しさを重視したトマトが品種改良によって再びもたらされるのでしょう。お腹が空いてきますね。

  • 世界で最もよく食べられている野菜であるトマトについて熱く書かれた本。なんて万能で最高な食べ物なんだっと感動。さすが自分の好きなモノランキング一位をとるだけあるなぁと改めて実感。もうトマトだいすきです。w

  • 素直なタイトルに惹かれて読みましたが、内容もこれ以上なく素直でした。パスタとトマトが如何にラブラブか(如何に相性がいいか)が、イタリア人の食と恋愛に対する情熱をもって書かれています。

    面白かったのが
    ・トマトからはエイズ予防用の天然ワクチンを抽出可能。予防ワクチンには拒絶反応のある発展途上国にも安く広く配布できるかも、という研究がある
    ・イタリアはトマトが安い(1キロ35円が相場!)。収穫時期には一家庭で一度に50キロものトマトを買い、トマトソースを作るらしい

    御丁寧に巻末にレシピまでついてますので、思わずトマトを買いに走ること間違いなしです。

  • おいしくて大好きトマトの歴史。
    現在は、イタリアンを中心に様々なお料理に使われているトマト。しかし、真っ赤で大きな実がなるその見た目から、強力な毒があると恐れられていた時代もあった。
    なんとリンカーンの暗殺計画にも用いられたことには驚きでした!

  • イタリア人はトマトとパスタとピッツァがないと生きていけないということがよくわかった

  • 「トマトが産業革命を引き起こした!」
    名言。すてき。文面は感動詞的表現が多く、イタリア人ぽさを感じた。長々読むと疲れるけど、短い文として各々は面白い。我も使おうw。
    イタリア人は伝統を重んじトマトを誇っているんだろう、これは本を読む前も読んだ後も認識は変わらない。しかし、実はトマトがたった数百年ほどの歴史しかないことは意外だった。しかも輸入品…。日本ってそりゃ中国からの流入文化が多いけど、それでも歴史深いし、もっと誇っていいはずだよねー。

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