大正デモグラフィ 歴史人口学でみた狭間の時代 (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2004年1月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603589

大正デモグラフィ 歴史人口学でみた狭間の時代 (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • 2004年発行。「デモクラシー」ならぬ「デモグラフィ」とは出生・死亡・移動などの人口統計全体、あるいは人口の研究を指す言葉。先に読んだ『歴史人口学で見た日本』のうち、大正時代に特化したともいえる内容。インフルエンザの予防って昔から手洗い・うがい・マスクと変わってないんだね。

  • 前読んだ江戸時代について分析した速水氏の本が目から鱗だらけで面白かったので。
    でも話が浅い所で止まり、あっちこっち行くので物足りず。

    100年前と比べたらかなりの日本人は田舎から都市に出てきて戻らなくなってしまったのだ。
    また、都市や郡部や地方ごとに違った動きが同時進行していて、全体の数字見ているだけじゃわからないことが多い。
    スペイン風邪と肺炎と震災が重なる「大正死亡危機」でデモグラフィ上の転換期だったのはわかるけど、「なぜ大正なのか」が最後まで伝わってこなかった。

    引用
    ・大正年間に日本は農業国から工業国に変身した。
    ・書籍・雑誌の広告が新聞の一面に載るのが大正期に確立したことは、いかにこの時期に読書人口が増えたか
    ・大正生まれの約67%が兵役についた可能性があり、その20~26%前後が失われたことになる。
    ・都市の死亡率が農村より低くなった
    ・大正15年、日本の人口の78%は依然として郡部に居住していた。
    ・家庭用電灯の普及→都市では夜の娯楽が増え、農村に比べてそもそも低かった出生率はさらに低くなった
    ・合計特殊出生率は人口学上の人口の再生産モデルから発生した概念
    ・大阪は乳児死亡率も日本で最も高かった
    ・ヨーロッパでは何でもよくない事はスペインのせいにする
    ・大都市のある東京府や大阪府では。全出生数の10~20%が婚外子であった
    ・出生の多い1~3月の合計と、少ない5~7月の合計の比率「早生まれ症候群」
    ・京阪神では明治末年以降、持続的に出生率が低下していたこと、京浜及び名古屋でも大正の初年から低下していた。出生率低下は大都市では明治末年から大正初期に始まっていた
    ・「教養主義の没落」「西洋の没落」「明治・大正期の神奈川県」「女工哀史」「疫病流行記」「鴎外最大の悲劇

  • [ 内容 ]
    「デモグラフィ」とは、出生・死亡・移動などの人口統計全体、あるいは人口の研究を指す言葉である。
    つまり本書は、新たに発掘された史料、進展してきた歴史人口学の成果を踏まえ、大正期を人口という窓を通してながめてみよう、という意図のもと書かれた。
    その視点で検討してみると、従来「デモクラシィ」の時代と呼び習わされてきた大正期も、かなずしも明るく進んだ面ばかりではなかったことが分かる。
    大正時代を捉え直す意欲的な試みである。

    [ 目次 ]
    第1章 明治と昭和の狭間で
    第2章 大正期の全国人口
    第3章 第一次世界大戦と戦時景気
    第4章 大正五年の出生力
    第5章 死亡率上昇―女工と結核
    第6章 スペイン・インフルエンザ
    第7章 人口指標のいろいろ
    第8章 国勢調査
    第9章 大正末年の人口

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