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みんなの感想・レビュー・書評
第二次世界大戦中、モラルの体現者ともいうべき「ローマ教皇」は、ナチスのユダヤ人虐殺を知りながらも、止めようとはせず、ひたすら沈黙を守っていた。その理由を、彼の人生や時代・歴史背景に迫り、探った本。 確か世界史でもそんな事は習ったような気もするし、そん時の認識としては「お互いの利害の一致のために、ローマ教皇もナチスを適当に見て見ぬフリしてたんだなー」なんて思ってたけど、 どうもこの本を読むと... 続きを読む »
[ 内容 ] 地上におけるキリストの代理者、使徒の頭ペトロの後継者として、全世界のカトリック教徒から崇敬を集めるローマ教皇。 だが第二次世界大戦中、モラルの体現者ともいうべき教皇は、人類史上未曾有の犯罪であるナチスのユダヤ人虐殺を知りながら止めようとはしなかった。 当時の教皇ピウス十二世― エウジェニオ・パチェリは、なぜ“沈黙”してしまったのか。 その理由を、彼の人生だけでなく、ヨーロッパ... 続きを読む »
「宗教はアヘン」という共産主義からヨーロッパを守るのか。ナチスの蛮行を非難するのか。第2次世界大戦の難しい時期にカトリックの最高位に就いた法王は沈黙を守り続け、ナチスを黙認した。そこには一体、何があったのか。ヴァチカンの資料公開が進むよう願う。
この第三帝国時代、すっかり影をひそめてしまっていた印象のキリスト教・教皇について焦点を当てた本です。読みやすくて興味深い内容でした。
極東の小国に住む我々はあまりにもローマ教皇のことをしらなすぎだ。ピウス12世の「沈黙」は罪深いことだったのか、或いは時代に抗しきれなかったのか。ちなみに著者はピウス12世を否定的に見ている。批判はどうにしろ、この本を読むといかに先日昇天したヨハネ・パウロ2世が偉大で、嘆きの壁に跪いたことがいかに歴史的だったことかがよくわかる。
宗教の自己保身という自己矛盾的な振る舞い(しかし組織としては必然なのか)、そしてユダヤ人への嫌悪というこれまた宗教家として矛盾する心情、そのような色彩に彩られたローマ法王が、ヒトラーという悪魔的な人格とも手を結んでしまうという最大の矛盾。






