ローマ教皇とナチス (文春新書)

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著者 : 大澤武男
  • 文藝春秋 (2004年2月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603640

ローマ教皇とナチス (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • ドイツ出身の教皇
    ナチスのユダヤ人虐殺への批判声明は出せなかった
    バチカン文書は公開されていない
    戦争により 世界が間違った方向に動いた時代

  • この本を見て気づいたけど
    ナチスの行いにローマ教皇は何をしたのか?
    存在しなかったはずないもんね。
    大国はアウシュビッツ収容所をなぜ爆撃しなかったか?
    利益にならないことだからかなとか。
    正義とか、仁義とか、存在していない感はある。
    損得勘定抜きで何もしない。


    ヒトラーは戦争前から
    ユダヤ人の絶滅を言っていて
    ユダヤ人以外にも政敵、精神障害者をはじめとする非健常者、ジプシー系住民を抹殺していった。

    ドイツ側のイタリア
    水や電気の全てをイタリアに依存するヴァチカン

    ドイツびいきの教皇
    ユダヤ人だけでなく協会関係者が拷問殺害されても沈黙を貫くって身内を守ろうとすらしない。
    それで許されようとか甘すぎ。

    ドイツ赴任中に大使館へ侵入してきた赤軍兵に自動小銃を押し付けられたことその時のユダヤ人への嫌悪が、
    キリスト教に元々ある反ユダヤ思想的なものに加わったっぽい。
    そんな経験してもドイツびいきって、変だよ。

    にしても重い。

  • 黙認という形であれ、結果的にはナチスの暴走を許し、ユダヤ人の虐殺に手を貸すこととなったピウス12世の生涯。残念だったのは、ストーリーが専ら大戦前の話に終始していたことか、大戦後も長く教皇を勤め、ナチス戦犯の逃亡にすら関わったという噂などについての考察も知りたかった。

  • ユダヤ人の迫害はナチスだけの犯罪ではなくてヨーロッパ社会全体の犯罪だという主張に納得。あまり深く考えたことがなかったけどあれは宗教戦争だったのか。■冒頭ではパチェリが素晴らしい人だったという風に書かれているけど最終的な結論と結び付いていなくて、そこだけが欲求不満。

  • カソリック総本山のバチカンは、無神論の共産主義国家ソ連に対抗しうる勢力としてナチス政権を支持したと、おぼろげながらに記憶してました。このうる覚えがすっきりすることを期待して、手に取った本です。

    ローマ教皇ピウス12世の生立ちより、共産主義者への深い拒絶があったであろうことがうかがわれます。

    ナチスの迫害が続く中、結果的に教皇は、第二次世界大戦の戦時下という大きな流れの中で、その事実について沈黙したに等しかったようです。教皇のホロコーストに抗う義の行いは小さく、そのの声は弱かったため、迫害を受けた人、迫害した人にその声は届かず、沈黙していたと見なされたのだと感じました。神の使者としての教皇は、影響力のある人物の一人であるがゆえに、当時のふるまいへの批判がつきまとうのでしょう。

    沈黙を破っていた場合、迫害は回避されよい方向に変化していたか、何も変わらなかったか、若しくは全てを失っていたかは、わかりかねます。

    現在でもたまに、イスラエルとバチカンの間にある見解の相違みかける時、その歴史的背景を理解するのにすごく役立ちました。

  • [ 内容 ]
    地上におけるキリストの代理者、使徒の頭ペトロの後継者として、全世界のカトリック教徒から崇敬を集めるローマ教皇。
    だが第二次世界大戦中、モラルの体現者ともいうべき教皇は、人類史上未曾有の犯罪であるナチスのユダヤ人虐殺を知りながら止めようとはしなかった。
    当時の教皇ピウス十二世― エウジェニオ・パチェリは、なぜ“沈黙”してしまったのか。
    その理由を、彼の人生だけでなく、ヨーロッパ文化の基層にまで遡って探る。

    [ 目次 ]
    第1章 生い立ちの記
    第2章 ドイツ時代
    第3章 ファシズムの陰で
    第4章 教皇登位と第二次世界大戦の勃発
    第5章 沈黙する教皇
    終章 「沈黙」をめぐる論争

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「宗教はアヘン」という共産主義からヨーロッパを守るのか。ナチスの蛮行を非難するのか。第2次世界大戦の難しい時期にカトリックの最高位に就いた法王は沈黙を守り続け、ナチスを黙認した。そこには一体、何があったのか。ヴァチカンの資料公開が進むよう願う。

  • 第二次世界大戦の中でのローマ教皇。

  • この第三帝国時代、すっかり影をひそめてしまっていた印象のキリスト教・教皇について焦点を当てた本です。読みやすくて興味深い内容でした。

  • 極東の小国に住む我々はあまりにもローマ教皇のことをしらなすぎだ。ピウス12世の「沈黙」は罪深いことだったのか、或いは時代に抗しきれなかったのか。ちなみに著者はピウス12世を否定的に見ている。批判はどうにしろ、この本を読むといかに先日昇天したヨハネ・パウロ2世が偉大で、嘆きの壁に跪いたことがいかに歴史的だったことかがよくわかる。

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ローマ教皇とナチス (文春新書)の作品紹介

地上におけるキリストの代理者、使徒の頭ペトロの後継者として、全世界のカトリック教徒から崇敬を集めるローマ教皇。だが第二次世界大戦中、モラルの体現者ともいうべき教皇は、人類史上未曾有の犯罪であるナチスのユダヤ人虐殺を知りながら止めようとはしなかった。当時の教皇ピウス十二世-エウジェニオ・パチェリは、なぜ"沈黙"してしまったのか。その理由を、彼の人生だけでなく、ヨーロッパ文化の基層にまで遡って探る。

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