ローマ教皇とナチス (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166603640

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  • ドイツ出身の教皇
    ナチスのユダヤ人虐殺への批判声明は出せなかった
    バチカン文書は公開されていない
    戦争により 世界が間違った方向に動いた時代

  • 黙認という形であれ、結果的にはナチスの暴走を許し、ユダヤ人の虐殺に手を貸すこととなったピウス12世の生涯。残念だったのは、ストーリーが専ら大戦前の話に終始していたことか、大戦後も長く教皇を勤め、ナチス戦犯の逃亡にすら関わったという噂などについての考察も知りたかった。

  • ユダヤ人の迫害はナチスだけの犯罪ではなくてヨーロッパ社会全体の犯罪だという主張に納得。あまり深く考えたことがなかったけどあれは宗教戦争だったのか。■冒頭ではパチェリが素晴らしい人だったという風に書かれているけど最終的な結論と結び付いていなくて、そこだけが欲求不満。

  • 「宗教はアヘン」という共産主義からヨーロッパを守るのか。ナチスの蛮行を非難するのか。第2次世界大戦の難しい時期にカトリックの最高位に就いた法王は沈黙を守り続け、ナチスを黙認した。そこには一体、何があったのか。ヴァチカンの資料公開が進むよう願う。

  • この第三帝国時代、すっかり影をひそめてしまっていた印象のキリスト教・教皇について焦点を当てた本です。読みやすくて興味深い内容でした。

  • 極東の小国に住む我々はあまりにもローマ教皇のことをしらなすぎだ。ピウス12世の「沈黙」は罪深いことだったのか、或いは時代に抗しきれなかったのか。ちなみに著者はピウス12世を否定的に見ている。批判はどうにしろ、この本を読むといかに先日昇天したヨハネ・パウロ2世が偉大で、嘆きの壁に跪いたことがいかに歴史的だったことかがよくわかる。

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