政治家の生き方 (文春新書 401)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166604012

作品紹介・あらすじ

それぞれの国民は自分たちにふさわしい政治家しか持てない。こんな身もふたもないことを言ったのは、18世紀フランスのあるカトリック僧だ。革命勢力に対する皮肉に満ちたこの警句が真理だとすれば、現在の日本人は自分自身に絶望せざるをえない。しかし、たかだか数十年前の日本には、自分の全存在をかけて政治の道を歩む男たちがたくさんいた。挫折と成功の狭間で必死に闘っていたこれらの政治家の人生から、今日の日本人が学べるものは何だろうか。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    それぞれの国民は自分たちにふさわしい政治家しか持てない。
    こんな身もふたもないことを言ったのは、18世紀フランスのあるカトリック僧だ。
    革命勢力に対する皮肉に満ちたこの警句が真理だとすれば、現在の日本人は自分自身に絶望せざるをえない。
    しかし、たかだか数十年前の日本には、自分の全存在をかけて政治の道を歩む男たちがたくさんいた。
    挫折と成功の狭間で必死に闘っていたこれらの政治家の人生から、今日の日本人が学べるものは何だろうか。

    [ 目次 ]
    第1章 犬養毅と尾崎行雄―「憲政の神様」の虚像と実像
    第2章 床次竹二郎と浜口雄幸―首相の座をめぐる明暗
    第3章 永井柳太郎と西岡竹次郎―雄弁がもてはやされた時代
    第4章 森恪と秋田清―「策士」と呼ばれた政治家
    第5章 木下成太郎と田辺七六―地方政界から国政の場へ
    第6章 前田米蔵と鳩山一郎―つりあわないライバル

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    [ 参考となる書評 ]

  • 二人の近代政治家たちを対比して述べる政治家論。
    これ、大学での講義もかなり参考してるんですかね?
    人選が意外な感じの人も多いですが、今となっては史料が手に入りにくい人(秋田とか)もいて嬉しかったです。

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著者プロフィール

古川隆久

1962(昭和37)年東京生まれ。1985(昭和61)年東京大学文学部国史学専修課程卒業、1992(平成4)年東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻博士課程修了(博士(文学))。広島大学専任講師、横浜市立大学助教授などをへて、日本大学文理学部教授。専攻は日本近現代史。著書に『昭和戦中期の総合国策機関』(吉川弘文館 1992年)、『皇紀・万博・オリンピック』(中公新書 1998年)、『戦時議会』(吉川弘文館 2001年)、『戦時下の日本映画』(同上 2003年)、『政治家の生き方』(文春新書 2004年)、『昭和戦中期の議会と行政』(吉川弘文館2005年)、『昭和戦後史』上・中・下(講談社 2006年)、『あるエリート官僚の昭和秘史』(芙蓉書房出版 2006年)、『大正天皇』(吉川弘文館 近刊)などがある。

「2020年 『建国神話の社会史 虚偽と史実の境界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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