“日本離れ”できない韓国 (文春新書 516)

著者 :
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166605163

感想・レビュー・書評

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  • チョット内容というか著者の考え方に同意出来ない。同じことでも言い方ってあると思う

  • 韓国の反日の原点、背景がよくわかった。1945年の日本敗戦で終わった植民地支配。それは民族独立を自ら勝ち取ったとは言えないところから始まっていること、これは気づかなかった視点だった。
    その後の南北指導者が、その青年時代を通して影響を受けたのがほかならぬ日本であったこと、強引かもしれないが反日、親日という立場に分けて解釈をしている。反日3点セット、(竹島・靖国・教科書)初めて知った。分かりやすい。
    北と南との経済発展の違いも体制の違いというよりも、日本を受け入れたかどうかという視点で見ると理解できる。日本を上手く利用したか、毛嫌いしたか。結局良くも悪くも日本の影響を受けている。
    韓国における日本が外国としての認識が希薄であるという見方。どうして内政干渉ともいえる靖国、教科書問題が続くのか。古くは金大中氏の拉致でも、あまりにも他国の主権を無視している。これは外国という認識が薄いからと。
    李朝の末裔が東京で客死。李朝時代の建物には関心があっても王室に対して関心が低い。歴史も「あるべき史観」となっており、都合の悪い歴史上の事実には目を向けない。
    戦中における李朝末裔が日本軍将校として広島で被爆した話。閣下を見つけ出し病院へ運ぶも亡くなるが、8月8には双発機にてソウルへ運ぶ。8月15にはソウル東大門で午後1時から葬儀。日本では12時より玉音放送。王室に礼を尽くす。

  • [ 内容 ]
    浦項製鉄、京釜高速道路、昭陽江ダムという韓国発展のビッグ3も、韓国人がみな知っているロッテ、即席ラーメン、ヤクルトも国交正常化以後の「日韓協力の成果」だった。

    [ 目次 ]
    1 韓国はなぜ日本を許さないか(「植民地の終わり方」の失敗 独島シンドローム 日本統治の過去処理をめぐって)
    2 日本は韓国に何を残したか(南北格差はなぜ開いたか 金日成と朴正煕の内なる日本 なぜ日本で拉致事件が起きたのか 誰も知らなかった「日本隠し」)
    3 韓国にとって日本とは何か(光復六十周年の風景 「歴史清算」は日本まかせ? 韓流ブーム断想)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 日本から見るとわがままだなぁ、と思う韓国。どうしてなのか、が分かる。書かれていないこともたくさんあるのだろうが。

  • 読めば確かに妙に納得させられる。それでも著者のように言いたい事や事実をあまりにあっけらかんと見せ付けるより、穏便に話をすすめるのが実利的・リアリスト的なのではないのでしょうか。

  • 「日本人の多くは、韓国が日本に対し被害者として過去のことをぐずぐずいわなければ韓国とは仲良くできると思っている
    」(p.9)。私は、たった60年前のことを「過去」だから「ぐずぐず言うな」なんて言う厚顔さはないわ。25年も記者として韓国に住んでれば、韓国の反日がどのように変化してきているかも分かっててもいいのに、まだ「反日」で食おうとするのは下品だからやめた方がいいと思う。この本と比べたら↓の「脱日」本の方が、100倍正気。

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著者プロフィール

1941年、大阪生まれ。産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1964年、京都大学経済学部を卒業後、共同通信社に入社。1978年、韓国・延世大学留学後、共同通信ソウル支局長に。1989~2011年、産経新聞ソウル支局長兼論説委員。1992年、ボーン・上田記念国際記者賞、2005年には菊池寛賞および日本記者クラブ賞を受賞。著書に『韓国 反日感情の正体』『韓めし政治学』(角川新書)、『隣国への足跡 ソウル在住35年 日本人記者が追った日韓歴史事件簿』(KADOKAWA)ほか多数。在韓40年。

「2022年 『韓国語楽習法 私のハングル修行40年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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