人間を守る読書 (文春新書 592)

著者 :
  • 文藝春秋
3.24
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本棚登録 : 142
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166605927

作品紹介・あらすじ

古典からサブカルチャーまで、今日の日本人にとってヴィヴィッドであるべき書物約155冊を紹介。「決して情報に還元されることのない思考」のすばらしさを読者に提案する。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事や研究のために本を読むのは「読書」ではなく、「調べる」に該当するらしい。と言われると、自分の場合はどうなんだろうとちょっと考えてしまうが、一応好きな本を気の向くままに読んではいるつもりなので「読書」と言えるのだろう。ただし、紹介されている155冊は殆ど読んだ事がないし、8割程度は読んでみたいとも思わない。著者と趣味が違うと言ってしまえばそれまでなんだが、傾向が違うからといって自分の読書が「人間を守る読書」に該当しないということもないだろうと勝手に思っている。

  • 著者の書評をまとめた本です。

    E・サイードの『オリエンタリズム』や尹健次の『ソウルで考えたこと』など、著者のさまざまな思考の背景に見てとることのできるポスト・コロニアル批評にかんする本も含まれていますが、小説やマンガなど、幅広いジャンルから紹介がなされています。ただし、主にサブカルチャーにかかわるジャンルの本の選定には、著者の呼吸してきた時代の空気を感じられるところもあります。

    巻末には、「読むことのマニアのための100冊」と題された章がありますが、著者によるとここに集められた本は、「ただわたしが2006年の夏から2007年の夏の1年の間に手にとって、読んだり、読みなおしたりしてきた書物というだけにすぎない」とされています。こちらも、一見したところまとまりのない本のラインナップを通して、著者そのひとのすがたが浮かびあがってくるように感じられました。

  • 「アイデア」加藤昌治さんの本で紹介してあった。
    https://booklog.jp/edit/1/4484172046

    図書館にリクエストして読む。

    P142まで読んだが…難しい。
    様々な本を紹介している。
    本の紹介文を読んで、読もうと思う本が無いぞ。
    時代的な背景を鑑みて、その人の人生や思考を考察していたり、狂人的な志向や思考を綴った本があったり、面白いのはわかるのですが、私には理解できないかも。
    2021/3/31

  • 一度、作者の書評を纏めて読みたいと思っていた。ALL REVIEWSのレビュアーとして知っていたからかな。でも、具体的にどの書評が気に入ったとかいうわけじゃなく、強いていうなら名前のインパクト。で本書の内容は、予想していたよりは強面でした。なんとなく、もっとソフトな文体なのかと勝手に想像してた。でも最初の章は多少ハードル高めと感じたものの、総じて読みやすくはあった。最後、100冊一挙オススメとかは、バラエティも豊かで楽しかったし。気になったのをつまみ食いしたいす。

  • 古典からサブカルまで。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00174014

  • [ 内容 ]
    古典からサブカルチャーまで、今日の日本人にとってヴィヴィッドであるべき書物約155冊を紹介。
    「決して情報に還元されることのない思考」のすばらしさを読者に提案する。

    [ 目次 ]
    第1章 生のもの(エドワード・W・サイード『オリエンタリズム』 ジョー・サッコ『パレスチナ』 若松孝二『時効なし。』 ほか)
    第2章 火を通したもの(黒澤明『蝦蟇の油』 吉田健一 平岡正明『昭和ジャズ喫茶伝説』 ほか)
    第3章 発酵したもの(マルクス・アウレーリウス『自省録』 ダンテ『神曲』 今橋理子『江戸の動物画』、『手塚治虫のディズニー漫画バンビピノキオ』 ほか)
    第4章 読むことのアニマのための100冊

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  さまざまな媒体に発表した書評・読書論・作家論をまとめた本です。読書という行為への著者のポリシーが伝わる一冊。書評の書き方としても参考になる部分が多いです。取り上げられるものは、著者の専門や関心を反映し、映画、詩、中東・アジア論に関するものが多い印象です。

  • 2010/5/1購入
    2011/2/1読了

  • 400.初、並、カバスレ、帯なし。
    H.21.7/11.伊勢BF

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著者プロフィール

四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生れ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。

「2024年 『パレスチナ詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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