不許可写真 (文春新書)

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著者 : 草森紳一
  • 文藝春秋 (2008年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606528

不許可写真 (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 新聞記事が検閲され、都合の悪いことが載らないのは、なにも昔だけの話ではない。

  • ジャンル分けで評論としたが、筋道だった本ではない。
    縦横無尽にイメージ論や情報論、写真の持つ叙事性と抒情性について語られるスタイル。
    著者は草森紳一。先日紹介した「本の読み方」が面白かったので、この人の本をさらに読んでみた。

    言及の対象は先の日中戦争や太平洋戦争時に毎日新聞大阪本社の記者が撮影した戦地での写真など。
    同社に残っていた軍部(というのは抽象的な言い方ですが)から新聞掲載を認められなかった写真のスクラップをもとに、そこから何が読み取られるのかを読み解いた(ややこしいね)本。

    軍隊が何を相手に知られたくなくて、これらの写真を掲載不可としたのか。草森はいろいろ推察し、中には明確な理由がはっきりしているものもあるが、その真意や、効果は不透明だ。


    なにより不気味なのは、検閲の運用者にも一応の基準はあるが、いくらでも拡大解釈が可能という点。
    その検閲の妥当性を問う目は、市民にも国会議員にも与えられない。

    そもそも記者がアクセスできる段階で、それはすでに「秘」ではないだろう。問題はその写真や情報が「広く共有」されることで生じる不利益をどう防ぐかという点にあるのではないだろうか。

    特に現代では、想定された敵より、たぶん国内の人々の目に触れさせたくない、というのが検閲(情報規制)の主流になるだろう。

    報道(単なる情報ではなく、メディアや記者という情報のプロの目を通した記事)によって変動する世論を、政府や自治体がどう誘導するか。そこに検閲の主眼は置かれるのではないだろうか。

    そんなことを考えながら読了した。

  • [ 内容 ]
    見てはいけないもの。
    見せてはならないもの。
    不許可の烙印を押された禍々しい写真を次々と紹介しながら、卓越した自由な精神で、不自由な時代の残像を読みとった破天荒な試み。

    [ 目次 ]
    1 カメラの発明によって、叙事詩は生まれなくなった
    2 「不許可写真」は、一コマもののマンガである

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    [ 参考となる書評 ]

  • 1月30日 ~ 1月31 日

    感想文未記入

  • 日本が戦争中にした残虐非道で外に出せなかった写真。
    写真が発明されたことによって戦争は抒情詩でなくなった。

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