不許可写真 (文春新書 652)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606528

感想・レビュー・書評

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  • 様々な理由でメディアに掲載を許可されなかった写真がたくさん載っているのかと思ったら、日中戦争から第二次大戦までのことに関しての内容であり、実際の写真はわずか。
    大部分は著者の感想、意見、憶測。

    読了15分

  • 戦時下の検閲によって公に開示することが禁じられた不許諾写真についての論考。

    戦争なので流すことが許されない情報があるのは当然なのだが、それが些細な点にフォーカスされていって論点がずれていくのがこの国の官僚的。
    著者の論考によると、重箱の隅をつつくような検閲は媒体側に自主規制を促すためだと言う。

    これは撮るなという命令が出来ても、これを撮れという命令を出すわけには行かないので、許諾する対象を取材者側に学習させ情報を統制したのだという。

    現在のマスコミにも同じ状況が訪れている。
    まさしく今は"戦前"なのである。

  • 新聞記事が検閲され、都合の悪いことが載らないのは、なにも昔だけの話ではない。

  • [ 内容 ]
    見てはいけないもの。
    見せてはならないもの。
    不許可の烙印を押された禍々しい写真を次々と紹介しながら、卓越した自由な精神で、不自由な時代の残像を読みとった破天荒な試み。

    [ 目次 ]
    1 カメラの発明によって、叙事詩は生まれなくなった
    2 「不許可写真」は、一コマもののマンガである

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  • 1月30日 ~ 1月31 日

    感想文未記入

著者プロフィール

一九三八年北海道生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。七三年『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。二〇〇八年三月、大量の蔵書を遺し逝去。著書に『ナンセンスの練習』、『円の冒険』『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ(全四巻)』『荷風の永代橋』『「明日の王」詩と評論』(共著)など多数。

「2018年 『本が崩れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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