- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166606573
作品紹介・あらすじ
インターネットの世界に出現した巨大なブログ論壇。その新しい言論は、古い言論を支配していた団塊世代と激しく対立し超克しようとしている。新たな公共圏生成のインパクトをレポート。特別付録・佐々木俊尚が選んだ著名ブロガーリスト。
感想・レビュー・書評
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オーディブルにて。
2008年の本なので、登場する時事問題に時代を感じる。
ロスジェネ世代と団塊の世代の対立として、ライブドア事件と郵政選挙があった。その次に両者の対立が鮮明になったのが、毎日新聞英語版の不祥事だったと。
他にもニコニコ生放送などの動画サービスが情緒に訴える、ブログなどのテキストサイトは論理に、というのは面白かった。今ならTikTok・InstagramとTwitter・ブログとかなのかな。 -
面白くて、一気に読んでしまった。
私は普段ブログ等の「ネット論壇」を熱心に読まない。
既存のマスメディアからの入力も極力抑えるようにしているが、「リアル世界」での動向を把握するために、
常に批判的に読む癖をつけている。
*実は、「新たにす」もiPhoneで見出しだけを読んでいる。
しかし、こんなにもネットとリアルの間に、
世界観的断絶があったとは、正直知らなかった・・・
確かに参加しないと、
リアリティーを感じることができない世界。
ここから何が変わっていくのだろうか? -
様々なブログからの視点で最近ネット上で起こった事柄を見たもの。自分には縁遠い社会学にも触れている為、興味深かった。巻末のブログリストはネット空間で起こっていることを知る為の今後の参考にしたい。
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ネット業界の分析の第一人者の筆者が、昨今の(といっても2011年頃)のブログを中心とするネット界隈の論壇を分析した一冊。
内容は可もなく不可もなしですが、参考にはなりました。 -
毎日新聞、ニコニコ動画、あらたにすなど2008年頃のネット社会についての話題が中心。
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2008年発行で、ネット界を語るにはすでに古い感もありますが、
それ以上に共感したのが、
団塊の世代VSロストジェネレーションの対立です。
1976年生まれの私は、まさにロストジェネレーション世代で、
こう、世間に対してのもやもや感、
団塊の世代が押し付けてくる倫理観への反発、
そういうのが、すごく明文化されています。
団塊ジュニアとして、激しい受験戦争を生き、
頑張って大学を卒業してみたものの、
そこに待っていたのは平成大不況。
最低の就職率、
私が卒業した時は、その当時の一番「底」で、
文系女子が正社員として就職出来るのは
10人に1人と言われていました。
多くは、フリーターや非正規雇用に流れ、
ワープア化しました。
でも、団塊の世代は、
「頑張りが足りないからだ」って言うんですよね。
終身雇用で、一つの会社で働いてさえいれば、年功序列で
給料が上がっていった時代とは全く違っているんです。
その私達の世代が、自分の意見を発信する場として得たのが
ネットでした。
本書では、そのネット、ブログ論壇に対して、
利点と弊害も合わせて書かれています。
ただまあ、そこがもう4年前のことなので、
リソースが古いっちゃ古いんですが。
私としては、世代格差を語る書として、読む価値がありました。
親と分かり合えないことも、
「ああ、こんだけの格差があれば、仕方ないよね」と、
あきらめられました。 -
ブログよりも2chばかり書いてある。
今はTwitter、Facebookが強いと思う。
ブログは玉石混交だというのは同意。
玉を見つけるのが重要。 -
地元の図書館で読む。東京でがんばっている人、そうでない人だけではありません。地元でまったりも楽しいです。問題は、そこからも外れている人がいます。経済上の問題だけではなく、そういう問題もあるんですね。