なにもかも小林秀雄に教わった (文春新書)

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著者 : 木田元
  • 文藝春秋 (2008年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606580

なにもかも小林秀雄に教わった (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • 2008年刊。著者は中央大学名誉教授。タイトルから誤解しそうだが、著者の読書遍歴に自叙伝という具を加え、味付けに小林秀雄とハイデガー著作に関するエッセイ風評論を加味したもの。この自叙伝部分は他書での既視感あり。また、小林よりもヘーゲル著作が主。実のところ、小林著作に興味が湧くかと期待し本書を紐解いたが、食指動かず。けだし「無常といふ事」「考へるヒント」を、大学受験予備校時代に現代文対策として眺めたが(勿論、到底読んだとはいえない)、扱う題材に全く興味を覚えず、そのまま現在へ至る。その印象は変化なし。
    もっとも、興味が湧く以前に、たとえ、ノートをとりつつ、一生懸命読んだとしても、難解な小林秀雄の著作を理解できる力がこちらにあったとも思えないが…。

  • 「おわりに」で著者自身も述べているのですが、小林秀雄だけでなく、著者が青年時代に触れたさまざまな文学書や哲学書について振り返っている本です。

    著者の乱読の回想については、他の著作の中でもしばしば語られていますし、それらに比して内容がまとまっているわけでもなく、やや期待外れに感じてしまいました。小林秀雄とハイデガーの比較も多少展開されてはいるものの、本格的に取り組んだものとは言えず、印象批評的な類似性の指摘にとどまっているように思います。

  • 『小林秀雄は近代日本の生んだ偉大な思索者 Denker の一人である。』所以を伝へてくれる本。著者木田元氏自身の終戦直後の混乱期の生活振りも大変興味深い。

  • 著者自身が「おわりに」で書いているけれど、本書は小林秀雄について書かれた本ではない。木田先生の若いころからの読書遍歴が語られている。それはそれでおもしろい。でも、小林秀雄に興味があって読み始めたからちょっと物足りない。小林秀雄とは何者なのか。残念ながら1冊も小林の本を読んだことがない。読んでみたい、読んでおかないといけない、などと思いつつ、ちょっとこわくて手が出ない。茂木健一郎さんなんかが小林の講演会CDを聞いているなどという話を読むと、一度聞いてみないと、と思ったりもする。でも、それもまだ。さて、ドストエフスキーについても気になっていたので、その点については参考になった。こちらを先に読もうと思う。自分はどちらかというとトルストイ派なのかもしれないけど。ハイデガーについてのくだりは、やはり(前にも木田先生の本を読んで途中で挫折している)読み通せなかった。ただ、ナチスに加担していたとか、性格が悪かったとかいう話しはちょっとおもしろかった。いずれにせよ、自伝は楽しい。

  • 手軽な小林秀雄論を読もうかなと思い手に取ったのが本書だったが、実は小林秀雄論ではなかった。木田元さんが読書歴を語る本であり、それはすなわちハイデガーを語る本である。けっこうな木田元フリークの私にはめっぽう面白い本だが、本書で小林秀雄がわかるわけではないので注意。

    ただ、エッセンスは語られる。と云っても小林秀雄のエッセンスではなく、小林秀雄や坂口安吾、ドストエフスキー、キルケゴール、ニーチェ、ハイデガー、そして保田與重郎に共通するエッセンスである。それは、近代を斜にかまえて凝視した観察者たちが見る、人間というものの有り様、としか私には云えない。

    木田元さんの、その後の保田與重郎が気になるところだ。

  • ドストエフスキーとキルケゴールのところだけ拾い読み中

  • 絶対だな。本当になにもかも小林秀雄に教わったんだな?
    えーー いきなり芥川龍之介に教えられたって言ってるじゃん。しかも第1章で。なにもかも小林秀雄じゃないじゃん。

    こうしたわだかまりを抱えながら読み進めてみたところ、この本はどうやら著者の自伝的読書遍歴のようです。
    戦後の鶴岡市で貪るように本を探し、買い集め、読みあさり血肉にしようという気迫。すごいですね昔の方々は。
    情報は何でもすぐ入手できて広く浅くなぞらえるだけで教養ブームとか言われてる現在とは、その必死感あふれる知識欲というかモチベーションが全然違う。

    なるほど「知」とはこうやって体系立てられていくのかーと、そのプロセスのほうが興味深く感じられました。
    ただ小林秀雄が軸になっているかどうかはビミョー。そもそも小林秀雄そんなに出てこないし。
    そしてとうとう後半になって「どうやら読書の師匠は小林秀雄に限られなかったということも明らかになってきた」などと白状しています。

    『なにもかも小林秀雄に教わったような気もするが、よくよく考えるとドストエフスキーやハイデガーのほうがウェイト高いし、東京移住後は小林秀雄なんてほとんど読んでないっす。てへぺろ』にタイトル変更した方がよくない?

  • 後半のハイデガーと小林秀雄について語っているあたりは、哲学の知識がないと難しい。
    また出直してきます。

  • 11.06.26読了。難しいよ内容(´Д` )とりあえず小林秀雄、ハイデガー、サルトルに興味がわいた。にしてもカタッ苦しくて難しいな哲学、面白いけど。あと小林秀雄リスペクト感があんまりなかったのは気のせい?

  • 世俗的であればあるほど、向学の徒のさわやかさ、すがすがしさに感化されたいと思うのかも。メルロ・ポンティの『目と精神』ではお世話になりました。

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