情報革命バブルの崩壊 (文春新書 667)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606672

感想・レビュー・書評

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  • 2017年10月10日読了。投資家ブロガーやまもと氏の2007年の著作。ライブドア堀江氏逮捕・ITバブル崩壊を背景にした危機感っていう時代が何とも懐かしく感じられる、が、GoogleやAmazonの隆盛・島宇宙の加速化など、時代はおおむねこの頃描いた通りに進んでいるようだ。バブルに踊ったり踊らされたりしないためには、個人・企業・国も情報を集めて分析・活用するために、「ビジョン」に加えて「誠意」のようなものが必要なのだろうか。

  • 主にライブドア事件とソフトバンクモバイルをテーマにして書かれた、いわゆる「ITバブルって何だったの?」というお話。

  • ネットの中立性やソフトバンクについては興味深かった。ネット産業に対して頭を冷してみることも必要だが、前半はあまり説得力がないように感じた。

  • アルファブロガーとして有名らしい(私は読んだことがない)著者による情報革命をはじけたバブルとする本です。このままネットは無料の文化でいいのか。そうではなくて今までは単にインフラがバブルに乗っかっていたので先行してキャッシュを回すことができたんだという論調です。今後体力の足りていない通信事業者の集約を予測しています。

    SBMの経営状況の分析は新書版にしては異常に細かいです。

  • 切込隊長こと山本一郎氏の書籍を、どんなものだろうと手にとってみました。
    この本ではソフトバンクの大自転車操業っぷりやインターネットビジネスのバブリーな部分を詳細に解説、わかりやすく、かつ読み応えがあって面白かったですな。

  • ▼メモ
    ・読者は新聞記事を読んでいるが、新聞を買わなくなっただけ(24)
    ・新聞業界側が他紙との差別化として価値があると考えられている「論調」は、読者からすれば興味がない(29)
    ・新聞記事を不当な安価でYahoo!などに売却し、ネットにばらまくことをまず止める。新聞記事の閲覧にお金を支払う層を少数でもきちんと確保していくことのほうが大事(47)
    ・ソースロンダリングーJ-CAST→ZAKZAKで社会的な炎上(74)
    ・ネット内でバッシングが起きやすいか
     1)具体的な検証なしに鵜呑みにする程度の社会知識しかない人がネット社会での議論で声が大きい
     2)既存マスコミが、ネットから情報を拾って書かれる記事が急増した
     3)専門以外は、情報の真贋など判断がつかず、過大評価するか過小評価するしかできない
    ・SBMのユーザの質のわるさ、全体のARPUを大きく引き下げている
    ・アメリカでネットの定額制を見直す動きまで出ている(160)
    ・ルールこそ、競争力の源泉(184)

    ▼読むきっかけ
    「ネット無料文化は終わる」という帯にひかれて。切込隊長は大学の先輩。

    ▼読んだ感想
     ひとつのモノの見方として、また極端なところもあるが、概ね的は得ていると思った。

  • その業界の人には当たり前なのかもしれないが、その業界の人ではない僕にとっては新鮮な本である。
    明確な嘘(中国の経済失速等)がちょこちょこ見受けられるが、データに元づき、論理立てて説明されているので極めて説得力があるし、何より読みやすいのが嬉しい。堅実な内容なので論理の飛躍が無いのが少々寂しいが、一読する価値は間違い無くある。

  • ソフトバンクが嫌いなんだなあと。
    やっぱりネットは無料文化が進むと思うんだが。

  • 誰が共有のコストを背負うのか?
    社会的なインフラになりつつあるインターネットの根底を誰が支えるのか?

    思えばインターネットにおいて基本料以外のオプションを払ったことが無い。
    もし無料ではなくなれば、使わなくなるかもしれないし、有料購読のサイトを読もうとは思わない。
    だってだぶんどこかに転がってるし・・・と思う人は多いのではないか?

    最近の動画投稿サイトにしても、ルーチンワークのように同じものが定期的にアップされている。
    インフラの整備は誰がするのか?国か?大手通信か?
    そのコストはどのような形で負担するのか?

    フリーライドが横行しやすいネットという世界で、新しいルールの必要性を強く感じた。

  • 無料で情報提供を続けるweb界はコスト的に飽和状態だと著者は言う。ソフトバンクを例に挙げ、実態と資本との考察をめぐらす。

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「2015年 『ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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