- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166607266
作品紹介・あらすじ
『坂の上の雲』の秋山兄弟、『世に棲む日日』の高杉晋作、『翔ぶが如く』の西郷隆盛、『竜馬がゆく』の坂本竜馬…。大転換期を迎えた今こそ、国民作家が愛した救国の指導者たちは輝きを増す。その魅力を半藤一利、磯田道史、関川夏央、田中直毅らが語り尽くす-。
感想・レビュー・書評
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この本を「あるべきリーダーの姿」を模索して買ってしまった人は拍子抜けするかも(だいいち、リーダーについて語り合っているのは最初の一章のみ)。司馬遼太郎ファンが「司馬さんが本当に好きだったのは誰だと思う?」と、きゃっきゃいいながら語り合っているファン交流会の議事録のような本であり、誰も口角泡を飛ばして「理想のリーダー」など論じていないからだ。ただ、おしゃべり会といっても、揃った論客が歴史マニアばかりなので、史実や雑学が次から次へと飛び出してきて飽きない。座談会の傍らに座って、楽しそうにおしゃべりをする老人立ちを眺めているような気分になれる本。
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「坂の上の雲」の秋山兄弟など司馬遼太郎が書いたリーダーについて識者などが語り合う座談会です。
印象に残った言葉としては、作家の関川夏央さんの「司馬さんは体質として青春小説の作家であるということです。明るく前向きで、坂道を上っていくような人間を好む。だから竜馬のようなキャラクターが好きなんです。」などがあります。
「坂の上の雲」はまだ読んでないので、いい予習になりました。 -
「竜馬がゆく」「坂の上の雲」等で司馬遼太郎が描いた、幕末・明治期のリーダー達を座談会形式で論じた書。2003年~2009年に「文芸春愁」誌に掲載。
司馬遼太郎の作品を再読したくなった。 -
司馬遼太郎、最近は読んでいないな。一時は読んでいたと思う。印象に残っているのは『竜馬がゆく』と『風の武士』か。『坂の上の雲』は一巻のみ。『翔ぶがごとく』も『花神』も『世に棲む日日』も読んでいない。本書に述べられたことから、まだまだ読んでいない作品、読んでみたい作品があるものだな、と思った。
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司馬遼太郎作品の近現代史作品からいろんなリーダーの書き方を討論。
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冷静で素晴らしく、勉強になった。
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鼎談形式なので、気楽に楽しめる。特に明治の偉人の子孫たちがこれだけいることに驚いた。
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司馬遼太郎の本の中に出てくる幕末のリーダー達の描き方や司馬遼太郎の想い、坂の上の雲の秋山真之の言葉や日露戦争で大きな失策を犯した乃木大将たちの神格化が幕末・明治を知らない昭和の戦争に与えた影響などが座談会形式で語られ、私の習わなかった歴史空白を少し埋めてくれとても興味深かった。
坂の上の雲の子孫たちの座談会、ラストの論文も重複する部分もあれどそれぞれの家にどう伝わっているのかが面白かったり。司馬作品は実は全然読んでないので読んでみようと思ったし、彼の作品の人物に対する傾向なども先にこの本で知れて良かったと思う。 -
司馬さんの有名な作品はだいたい読みました。「俄」と「尻淡え孫市」は知りませんでした。面白そうなので、今度読んでみます。