なぜ日本ではがん新薬が使えないのか 医療鎖国 (文春新書 799)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166607990

作品紹介・あらすじ

海外では多くの命を救っている最先端の医薬品が日本では使えない-。中核病院の閉鎖、医師不足、複雑怪奇な保険制度など医療「後進国」になってしまった日本の医療をどうすべきか。医師にして医療分野のベンチャーキャピタリストとして活躍する著者による警世の書。

感想・レビュー・書評

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  • vol.108
    経済学上の逆説が存在する世界とは!?警世の書の著者は?
    http://bit.ly/m5ACIs

  • 厚労省をはじめとする各省庁、保険者、保険を負担する企業、製薬・医療機器メーカー。そしてこれらを専門領域ごとに縦割る官僚組織。縦割りの既得権益者は35兆円の利権構造を守るため、日夜、彼らは必死に国民不在の議論を展開し己が利益を主張する。本来、全体のバランスをとらなければならないのが政治家なのだが、寧ろ族議員となり既得権益者の代弁者として縦割りを助長している。少子高齢化という急速な社会構造の変化にもかかわらず、既得権益者の声が大きく今までの仕組みは温存され、既得権益者に有利な形で、多くの国民にとっては不公平な仕組みになってしまっている。総合的な視点で全体像をまとめられる人がいないのが実態である。著者は医師としての勤務を経てバイオと医療機器のベンチャー企業への投資を行う経営者、ビジネスマンである。正しい状況認識の下、的確な警告を発している。このほか、イギリスにおける行過ぎた医療費抑制の顛末。メタボ対策の医療費削減効果はなく逆にコスト増を引き起こすことなど、興味深い内容満載となっている。

  • 著者は43歳らしい。
    日本の医療は経済同様先を見ることなく小さく閉じている。
    リスク回避ではなく、成長なのだ。
    海外で成功したから次は母国のために何かやりたい。
    という感じか。

    初めはベンチャーキャピタルの人なので投資を勧める本なのかと思ったら、意外と熱血な感じが好感を持てた。

  • 日本の医療制度に対する先入観と現実を解き明かしている良書だと思います。
    また医療制度にとどまらず、奥底にある「税と社会保障」や官僚と政治家の問題等を非常にわかりやすく書いているので、他の問題を考える際の論点整理にも有効だと感じました。

  • 日本の医療制度について分かりやすく解説した本。必ずしも米国の制度が優れているわけではないこともよく分かる。

  • 詳細は独自に研究するとして大変
    勉強になりました!

  • 医学は身近なもの。

  • 11/04/04。

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