体制維新――大阪都 (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2011年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608270

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体制維新――大阪都 (文春新書)の感想・レビュー・書評

  • 内容紹介

    「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。長引く経済の低迷、莫大な負債など、大阪を取り巻く情勢はまさに日本の縮図だ。そんな大阪が変われば、日本全体が変わる! いままでの改革はなぜ全て失敗してきたのか? どうして「大阪都」でなければならないのか。いま何をすべきか。橋下徹が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本革命の切り札となるか──その全貌を橋下徹と堺屋太一が論じ尽くし、衰退から成長への具体的な「オンリープラン」を提案する。

    内容(「BOOK」データベースより)

    「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。経済の低迷、莫大な負債など大阪を取り巻く情勢は日本の縮図ともいえる。橋下徹知事が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本改革の切り札となるか―。その全貌を論じ尽くす。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    橋下徹 1969(昭和44)年、東京都生まれ。88年大阪府立北野高校卒。第67回全国高校ラグビー全国大会出場、ベスト16。94年早稲田大学政治経済学部卒業、司法試験合格。97年弁護士登録。98年橋下綜合法律事務所開設。その後テレビ等でコメンテーターとして活躍。08年大阪府知事就任

    堺屋太一 1935(昭和10)年、大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。70年の日本万国博覧会を企画、開催にこぎつける。78年退官、執筆・講演活動に入る。98年7月から2000年12月まで経済企画庁長官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    本の感想

    この本は橋下徹市長(当時)と作家の堺屋太一氏との対談形式で、大阪府と大阪市の改革の必要性についての議論が展開されている。

    この本の最初に取り上げられていたセンチュリー交響楽団・国際児童文学館・ワッハ上方・槇尾川ダムの廃止問題について、橋下徹氏が大阪府知事に就任する直後に改革のメスを入れた問題で、当事のことを思い出した。大阪府だけでなく、大阪市の職員の厚遇問題も取り上げられていて当時の問題点を整理して、大阪府・大阪市の改革の必要性が述べられている。

    これから松井一郎大阪府知事・吉村洋文大阪市長の下で大阪都構想の住民投票があるかもしれない。大阪都構想について考え直すには良い本である。

  • 大阪都構想を橋下徹自身が語った本。

    大阪都構想は、体制すなわち社会システムを変えることである。
    パソコンでいうとOSを変えることである。
    OSの上のソフトは、OSに合ったものしか動かない。
    システムを現代に合ったものに変えなければ、その上で動くソフト(文明)も、その上で行われる政策も現代に合ったものを実現することは難しい。

    国は国の仕事(外交、国防、通貨の発行、マクロ経済、高級司法など)を、
    広域自治体は世界の都市間競争に勝つための広域行政を、
    基礎自治体は「ニア・イズ・ベター」で住民に近いところで、地域に合わせた住民サービスを行う。

  • 新しいことをするには、まず体制(システム)を変えないと物事が進まないことを大阪府知事時代の経験を基に本書は書かれている。確かに変革は様々な利害関係を壊すので抵抗勢力があるのはおかしくない。本書で大阪市と大阪府の利害関係もよくわかった。まずはやってみて、ダメなら修正すればいいとの考え方には賛成。

  • 政治と行政の役割分担。政策立案は専門家に任せられても、仕組みを変えることができるのは政治家だけ。という橋下氏の意見を理解できた気がする。と同時に、組織で孤高のリーダーとして発奮してるようす、こういうことかと面白かった。

  • 最近住民投票により僅差の末否決されてしまった大阪都構想。
    結局大阪都構想って何だったの?というのを知りたくて読んでみました。

    全体的に橋下さんの主張が並べ立てられている感じで、体系的に都構想とは何ぞや?ということを学ぶには適していないかもしれません。

    それでも都構想が将来の道州制に繋がるんだという話、時代にあった政治体制のあり方、何故橋下さんが都構想に拘ったのか、その辺りはきちんとこれを読むことで分かります。
    私自身、大阪には何人か友達がいるくらいで住んだことはありませんが、橋下さんの主張は正論で納得いくものだということが伝わってきました。
    今からでも読んでおいた方が良い1冊だと思います。

  • 非常に面白く読んだ。今となっては夢物語ですが、確かに地方分権とは何ぞやを考え直せる良書だと思います。

  • 大阪都の実現の是非を問う住民投票が行われるので、勉強するために読んだ。基本的な主張は一貫していて、今までは府と市で別々に事業を行っており、無駄が多かったので、今後は大阪市を特別自治区に再編成し、無駄をなくした上で、都市の国際競争を勝ち抜いていくという主張。

    気になったのが、同じ主張を形を変えて繰り返している点。もう少し構成を変えた方が伝わりやすい、というのも、制度を変えることで、市民にどのような実感をもたらすかが伝わってこなかった。この辺がうまく伝わらないと支持を集めづらいと思う。
    あとは当時の大阪市長の悪口が多かったこと笑。仮想敵を作ってギャーギャー責めるのは常套手段であるし、その手段に問題は無いとは思わないが、やや過剰。まぁ、これは感情の問題なんだろうけど。

  • 個人的に大阪都構想には賛成である。

    制度的にうまくいくかどうかは別にして、地域が独立して自治を行う気概を育てないと地域は沈没してしまう。
    国として取り組むべきこと、地域で取り組むべきこと、それぞれを見極めていくべきだ。

  • (2014.12.31読了)(2013.06.15購入)
    大阪府と大阪市は、行政としてダブル部分が多いので、大阪府を大阪都にして、大阪市は、現在の区のまとまりをほどよい大きさにまとめ直して、区長を公選制にして住民のための行政にしてはどうか、という提案です。
    もっともな提案に思えるのですが、変化を嫌うのが人間の本性ですので、なかなかうまく行かないようです。
    橋下さんは、維新の党の代表を降りて、大阪市長の職務に専念するそうですが、今後の成り行きに注目です。
    もし、大阪都が実現すれば、国政に転身して、道州制の実現に動き出すのでしょうから。

    【目次】
    はじめに  堺屋太一
    第一章 大阪の衰退、日本の衰退(堺屋太一)
    第二章 なぜ「大阪都」が必要か―対談1(橋下徹×堺屋太一)
    第三章 改革と権力闘争―都構想1(橋下徹)
    第四章 「独裁」マネジメントの実相―都構想2(橋下徹)
    第五章 「鉄のトライアングル」を打ち破れ―都構想3(橋下徹)
    第六章 大阪から日本を変えよう―対談2(橋下徹×堺屋太一)
    おわりに  橋下徹

    ●体制改革(22頁)
    二十年間、「下り坂」の続く日本―人を変えても(政権交代)、仕方を変更(政策転換)しても良くならない。
    これを救う道はただ一つ、体制(システム)を変えることです。
    ●大阪都構想(24頁)
    大阪府も大阪市もなくして、大阪都という広域自治体と大阪市、堺市を十ほどの基礎自治体(特別自治区)に再編成する
    ●大阪市(30頁)
    大阪市内にある二十四区は中核市並みの権限と財源を持つ八区ほどの特別自治区に再編する。
    ●教育(134頁)
    全国ワースト1かそれに近い少年の犯罪率、失業率、離婚率などの根幹は、教育にあるというのが僕の認識です。高学歴を目指している子供よりも、中・低所得者層のボリュームゾーンの世帯の子供たちに、しっかり教育のサポートをする、公立でも市立でもどちらでも選ぶことができるようにすることが、大阪のワースト問題を解決する鍵と考えました。
    ●教育委員会(168頁)
    大阪市には市立高校も含めて五百二十五の学校があります。教育委員会は一つだけ。たった六人の教育委員会が、五百二十五校を所管している。大阪市以外の市町村では、一つの教育委員会が所管する学校数は十程度。多くても三、四十校程度です。
    ●借金(186頁)
    2009年度の数字ですが、東京23区の区民一人あたりの借金は、区の分が約9万円、都の分が約46万円で計55万円。横浜市民のそれは、横浜市の分が約62万円、神奈川県の分が約37万円で計99万円です。ところが大阪市民は市の分だけで一人当たり106万円。そこに大阪府分の借金57万円がプラスされ、合計額はなんと163万円になります。
    ●市立美術館(187頁)
    大阪市はいま現在も、都道府県レベルの市立近代美術館を百二十二億円の建設費をかけて建てようとしています。二百五十億円を費やして集めた美術品があるので、それを展示する場所が必要だというのが理由です。
    ●決断・決定(212頁)
    世界からは、日本人・日本は決断・決定ができないと笑いものにされているのでしょうが、これは日本人の属性ではない。日本のシステム・体制の問題です。

    ☆関連図書(既読)
    「職業としての政治」マックス・ヴェーバー著・脇圭平訳、岩波文庫、1980.03.17
    「総理の資質とは何か」佐伯啓思著、小学館文庫、2002.06.01
    「日本改造計画」小沢一郎著、講談社、1993.05.20
    「小沢主義(オザワイズム)」小沢一郎著、集英社文庫、2009.12.20
    「美しい国へ」安倍晋三著、文春新書、2006.07.20
    「とてつもない日本」麻生太郎著、新潮新書、2007.06.10
    「民主の... 続きを読む

  • 大阪都構想の住民投票が決まり、賛成と反対の意見が真っ向から対立している。2015年2月現在、4年前の著書だがその主張には一貫性あるこもがよく分かる。関心ある人はよんでおくべき本。

  • このまま進んでくれれば

  • 大阪都構想について述べている本。
    住民ではないので今までわからなかったが、大阪市内の区長は大阪市職員(公務員)であり、選挙で選ばれた民間の代表ではなく、人事異動に伴って変わっていくこと。一つ一つの区(自治体)に権限も決定権も無いこと。府、市、区の大きさと自治。それを考慮して都という構想を持ち改革を起こしていく。仕組み、システム、体制を変えなければ物事は前に進まない。知らなかった大阪について学べた。

  • 橋本氏の主張がわかりやすい。二重行政の弊害はなんとしても是正すべき。大いにやっていただきたい。

  • こうしてまとまった本のかたちで読むと橋下徹の主張することは具体的かつ明快であるが、彼はなぜ一方でTwitterなどで「バカ」だの「アホ」だの罵詈雑言を吐散らしているのだろう。本書のようにじっくりと説明すればいいのと思うのだが。

  • 橋下さんが日頃から言っている大阪都構想についての内容や、なぜそうすることが大事かということが書かれている。最近大阪維新の会の活動を耳にしないが、基本的には橋下さんの考え方には全面賛成で、むしろやっとこういう人が現れたかという感じ。
    どの政治家も、できるできないといったレベルの議論ばかりしていて、話が進まないことが多いが、橋下さんの言っているように、できやすくするための仕組みや体制を整えることがまず大事だということは、昔からよく思っていた。基本的に橋下さんの言うことに反対の人間というのは、話の内容が理解できていない人か、ミクロの視点でしかものごとを見ていない人かメディアに煽られている人のどれかな気がするのは私だけだろうか。あと、意味不明に感情的な人間。
    一回やってみてダメだったらやめればいいというのは、ほんとそうで、そのために選挙というものがあるし、そもそもこのままでもダメなんだから、何か動き出せよって思う。
    何か詰まるところミクロな視点ばかりで見てないで、マクロな視点持って考えようよって思うんだけど、そういう人めっちゃ少ない気がする。
    てかあんまこの本の内容と関係ない方向になってきた上に、何かムカついてきたからここで終わろう(笑)

  • わかりやすい。
    ごもっともだと思う。
    一部のコメンテーターが橋下を叩くのがわからない。

  • 橋下さんの考えがよく分かるような気がする本です。
    現在は橋下さんの言っていることは少し複雑な気がします。そこであえてこの頃の構想を読み返してみると、当時の橋下さんの言っていることもあながち間違えではないのではないかと思えます。
    かなり大きな改革なので、批判は多いのは分かりますが橋下さんのような人が出てきてもおかしくない世の中ではないでしょうか。

    湯浅誠さんの『ヒーローを待っていても世界は変わらない』にも記述されているように、国民の意識が変わらないと橋下さんがいなくなっても、ポスト橋下が出てくるだけだと思いました。

  • 橋本さんが、堺屋太一さんと共同で「大阪都構想」について、書いた本です。

    著書の中で、いくつか印象に残っている部分を紹介します。

    ・本当の改革とは、人事の交代や政策の変更ではなく、体制(システム)を変えること

    ・国は国の仕事に専念して、日本の国際的プレゼンスを高めることに注力する

    ・都市間競争を促し、都市が世界と勝負をする

    ・トップに必要なのは組織マネジメント。組織が機能するように仕事の割り振り、役割分担を決めること

    ・政治マネジメントで最も重要なのは、議論を尽くすべき問題は徹底的に議論し、既に判断に機が熟したされるものは思い切って判断を下すこと

    いろいろ賛否両論もありますが、個人的には、橋本さんの強いリーダーシップには、今後も期待をしたいです。

  • ひどくまっとうなことが書いてあるように思う

  • 橋下現大阪市長、前大阪府知事の大阪都構想についての説明を、橋下徹と堺屋太一との対談で挟む構成になっている。堺屋さんが元々橋下さんをバックアップし、道州制などにも賛成の立場だと思うので、問題提起の対談→解決に関する論説→論説を補強する対談、という形となっていい構成だと思う。単に対談をまとめるだけよりもよほど工夫も感じられていい。

    元大阪市民(=大阪府民)として、気が付いていなかったが、二重行政の弊害はあるんだろうなと思う。

    この本が出た後、維新の会を結党して国政選挙に打って出た橋下氏。
    国からも変えなくてはという意識であったのかと思うが、今こそ都構想に集中してもいいのではないかと思う。小選挙区でも大阪周辺では強かった。大阪の人は期待しているんだと思う。

  • 橋下さんがやりたいこと、主張していることが読んだらよくわかる本。ただし、一方のサイドの視点で書かれているので、鵜呑みにはしずらい。大阪で起こっていることは簡単には理解できた。

  • 二重行政。
    大阪府と大阪市。大阪市は基礎自治体にしては大きすぎる。それぞれの区長が役人なので、主体的な決定ができない。そして広域自治体としては大阪市だけでは視野が狭すぎる。なので、「大坂都」構想。
    成長戦略を国が作る時代では無くなってきた。日本には少なくとも東京の他にもう一つ大きなエンジンが必要だ。
    人事を変え、経営を変えても駄目なら体制を変えねばならない。納得。

  • 大阪都構想について勉強になった。ここで述べられてる橋下氏の考えにはほぼ全面的に賛成、今はどうなってるのかよくわからんけど。
    人を替えるとか政策いじるとかでなく、システムを変えることが政治家の仕事だとか、広域行政体と基礎自治体の異なる役割りだとか、日本の首相が内政に手いっぱいで外回ってないとか、マネジメントの経験に欠ける日本の政治家は政策を語れても実行させることができないとか、大阪の二元行政よ弊害だとか、ホントそうだなと思います。問題は今の維新の会が何やろうとしてるかですがね。

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「よいことも悪いことも大阪からはじまる」といわれる。経済の低迷、莫大な負債など大阪を取り巻く情勢は日本の縮図ともいえる。橋下徹知事が掲げる「大阪都構想」は、大阪、そして日本改革の切り札となるか-。その全貌を論じ尽くす。

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