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この作品からのみんなの引用
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出井氏は経営者に必要な資質として「抽象化する能力」を挙げるようになる。つまり、個別具体的ではなく、一般論的抽象的に考える能力である。これは、私が初めて出井氏に対し強烈な違和感を感じたときである。(略)経営者、つまり実業家は矛盾だらけ、問題だらけの現実と対峙し、その中から固有の解決策を見出すものだ。教科書をテキストにして経営するものは誰もいない。なぜなら、テキストは過去を抽象したものだが、経営者は現在、未来と向き合って仕事をするからである。当然、テキストなどない。
― 178ページ -
私は「変化」には三種類ある、と考えている。ひとちは、社会の変化である。市場の変化と言い換えてもいい。つまし、ファッションなどに見られるトレンド、流行である。二つ目は、革命などといわれるいわゆる政治的な変革である。三番目が、技術の流れ(進化)である。この三つのうち、どの変化がメーカー経営の「指針」となりうるものなのかといえば、それは間違いなく三番目の「技術」である。流行は、いつどんなものが流行るか予測できないし、だいいち流行り廃りがあるものを「指針」にはできない。
― 136ページ -
社内でもうひとつ出井批判の拠点は、取締役会の社外取締役たちである。とくにカルロス・ゴーン氏(日産自動車社長兼CEO)と中谷巌氏(元一橋大学教授)の二人は、事実上の引責辞任を求めるほど出井氏の経営責任を追及したと言われる。
― 199ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ソニーらしい機器を作るエレキ部門の商品開発力を捨て、
エンターテイメント部門への集中にかじを切るという経営判断によって
消滅してしまったかつての技術のソニー
出井、ストリンガーという流れの中で製品品質から価格競争へ
自ら突撃し、自滅してしまう。
出井→ストリンガーへの経営継承時の人間関係の問題に巻き込まれたような・・・
大赤字を出したソニー、パナソニック、シャープ。
この本を読むとなるべくしてなったと思う。
時代の流れでは片付けられない。
韓国勢も確かにすごいが、私に言わせれば日本勢の自爆。
復活を願う!
ソニーが革新的な企業から今の状態になるまでが内部の深くまで切り込んで書かれており、とてもわかりやすく、読みやすかったです。
ジャーナリストの著者が長年にわたって ソニーの取材を続け、 特にこの何代かにわたる「トップ経営者の目指すもの」が 何かを明らかにしながら、 自身の愛するソニーの過去・現在・未来の物語を つむいでいる。 一冊で、この20年ばかりでソニーという企業に何が 起こっていたのかがよくわかる。 平たく言えば、「革命的製品を生み出すメーカー」から 「収益モデルをソフト/サービスに移したコン... 続きを読む »
近年でSONY製で買ったものといえばPSPしかありませんでした。昔はいろいろ買ったのに…。SONYがこういう風になったのもグローバル化のためなので、寂しいけど、まあしょうがないですね。
そもそも、僕はSONYをアメリカや何かの会社とばかり思っていた。社名然り、アメリカ人CEOなどの印象が強かったせいだ。加えて、保険などやたら手広く事業を行っている企業、という印象もあった。筆者ではないが、少し前のSONYといえばやはり音楽機器の印象が、僕には強い。iPodの台頭以前は良くMP3プレーヤーを使っていたものだった。様々な事業に手を出しはじめた頃から、僕はSONYという会社がよく分からな... 続きを読む »
そういう事だったのだねえ~トリニトロンでブランドを確立し,ウォークマンで神話が生まれ,WEGAで神話が復活したものの,ソフトに走って,技術を捨てた。井深大と盛田昭夫は頭脳と技術で祖国の復興に挑戦し,操業グループの岩間和夫,大賀典雄と続いたトップは1995年に東京通信時代を知らない出井伸之が社長になり,日本に住まないストリンガーが大きく舵をきった~ソニーを日本の会社だと思うのはやめましょう
ひとつの企業が存続して利益を上げ続けるというのは大変だなぁと。
ソニーの経営戦略、よく分からないが大丈夫かなぁと。
筆者は辛らつなことを書くだけソニーブランドが好きで好きで仕方なかったんだろう
説得力がすごくある。
でもいかんせん、私にはソニーブランドへの信頼も愛着もさほどないので「ふーん 大変なんだ」で終わってしまった
会社の人に借りて読みました。SONYって、今の日本で有数の、優秀な人材が揃っている会社と思うんだけど・・・。古今東西、集団や組織の問題の困難さって変わらない、って事と、日本の右肩上がりの経済成長の時代は終わったんだろうけど、自分も含めて、人の意識って変わるのが難しいなあ、って事を思いました。
さすが立石泰則さん。長年かけて取材してきたテーマならではの重厚な構築力がピカイチ。「SONY」のみならず、どんなジャンルでも、多くの消費者が好きだった、愛していた、誇りに思っていた、暮らしで大切にしてきたブランドは数多くある。それが生命を終える時、あるいは変質せざるをえない時には、消費者である私たちはそれをとどめることはできず、惜別するしかないのだろうか。
創業の精神をどう継承していくか、経営者がどのように企業の命を紡いでいくかは難しい。うまく継承できている(ように見える)企業と、空中分解をおこしてしまった(かに見える)ソニーの違いはなんだったのだろう、と読後も考えさせられる。どんなジャンルであれ、その国を代表する、世界に通じる、良質な老舗になることは極めて難しいんだろう、とも思う。
SONYの創業から現在までの栄枯盛衰が描かれている。
最後の数行が、非常に残念ではあるけど、この著者の本音に共感する人は多いと思う。
SONYの経営方針の変化の理由をを、経営トップの人となりにだけに求めるのはナンセンスだと思いながらも、著者の、SONYに対する思い入れに引きずられ先を読まされる。
ある意味、主観的なレポートとも言える。
人も企業も、他人や社会から期待されなければ、成長しにくい。
著者のようなSONY信仰者とでも言うような人たちが離れて行きつつあるなかで、今後、SONYがどのように変化して行くのか、関心が高まる一冊でした。
SONYの創業から現在までの栄枯盛衰が書かれた本。まさに「さよなら!僕らのソニー」です。井深さん、盛田さんが創業したときは、技術の可能性をとことん追求し、かつその先にある夢のある憧れの生活を顧客に提供し続けていた。そこにはSONYへの特別な憧れや信頼が存在していた。日本国民がSONYに抱く特別な感情。あの頃、SONYはまだ「僕らのSONY」だった。転換期は、出井さん時代からはじまる。その頃から、「... 続きを読む »
この本を読んでいる最中に、例のソニーリストラがニュースになっていて、なかなかタイムリーなものを読んでるなあと実感。
タイトル通り、ソニーがいかにして今日のような状況になったのかと書かれている。
いわゆる迷走なのか、技術のソニーがそれ自体の方針を止めてしまったことが原因だと本書は指摘している。
私自身、ソニーは別格だと考えない世代だし、景気もすごくいい訳ではないので、すべてがそうだとは思わないが、ただ大企業であっても中小零細企業であっても、会社は人次第(正確には、そのマネージ)ということは共通かと思える。特にソニーのような、『製品自体の圧倒的な差別化』がコンピタンスだった企業には尚更かと。
今年の抱負②:通勤読書の15冊目を読み終わりました。
トップの考え方、行動で会社は変わってしまう、巨大企業であっても。
今のソニーについては、それほど詳しく知っている訳ではないので、別の見解もあろうかと思うけど、著者はソニーに輝きが戻ることはないと断言している。たしかに最近、ソニー製品は買った記憶がない。
技術者が大量に流れたサムスンのテレビが、きれいで売れているのも、なるほどと納得させられる。
ん~、ソニーが好きな人、好きだった人は読んでみると面白い。
昔は音楽ファイルをソニー形式で保存してたけど、データ移行に失敗して全てパアになってからソニー製品は買わなくなったなぁ。技術がわかるトップじゃないとソニー復活は難しいだろうね。
本書は、17年間もソニーを追いかけてきたジャーナリストである著者が、過去の歴代社長のインタビューや、その時どきの戦略を時系列に沿って分析していくことで、ソニーという日本を代表する会社の歴史を振り返ります。 それは、創業者である、井深・盛田のスピリットが失われていく歴史でした。 当然時代の変化に合わせて会社も変わる必要があります。 ただ、その中で、本当に大切なものを選別して残すとい... 続きを読む »
「技術のソニー」をこの著者が愛していることがいたるところから伝わってきた。著者はソニーならではの技術のこだわりがなくなり、現在の状況になっていると嘆く。具体的には液晶の画像技術など。 しかし、一方で情報化社会が一気に加速し、箱だけでは勝負できない世の中になっているのも事実なわけで、出井さんをかなり批判的に描写しているが、それは如何な物か? ネットワーク社会に対応していくことは情報機器メーカーと... 続きを読む »

日本を代表するメーカー、ソニー衰退の裏事情。
かつてのソニーは、高品質な製品を作る代表的な企業として有名だったが、創業者亡き後、徐々にその評判が低下し現在では普通の電機メーカーになってしまった。長年...





