- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166608522
作品紹介・あらすじ
冷戦後、米国がとった「一極覇権戦略」は歴史上、異例のものだった。だが戦略は破綻した。今やアメリカ帝国は巨額の財政赤字に苦しみ、核は世界中にばらまかれ、中国の軍拡は止められない。米国に依存してきた日本の進むべき道は?ワシントン在住の日本人戦略家が書いた衝撃の書。
感想・レビュー・書評
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日本は自主的な核兵器の抑止力を実現できるなら防衛予算は軽減できるのか。例えばフランスは自主防衛能力があると言いきれるか疑問。NATOの同盟力で補強している。核兵器で平和が訪れるかも疑問。インドとパキスタンは両国とも核兵器を持っているがインドはロシアから武器を購入している。両国は安定とまではいかないのではないか。日本の自主的な核抑止力をしても安全保障上の課題は残るのではないかと思う。
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アメリカに頼りきっては危うい。ただそれだけの簡単な事実だと思うが、この事を議論しようとすると、変な奴と思われそうな日本国内の雰囲気にげんなりしてしまうのは私だけだろうか?
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1992年にニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの2紙にすっぱ抜かれて国際的スキャンダルとなったペンタゴンの機密文書の内容は、「冷戦の終了後は軍事と経済で世界を支配し、ライバル国の出現を許さない。日本には自主防衛への能力を持たせない」という不敵の国家戦略だった。だがその後の四半世紀の現状は中国やロシアの台頭・中東やアフリカにおける軍事介入の失敗・さらにはイスラム諸国との文明の衝突などによってその一極派遣構想は崩壊、「世界の警察官」の看板を降ろすまで凋落した。多極化する世界において、戦後の長きに渡り米国に依存して来た日本の進むべき道は? 国際政治のど真ん中に位置するワシントンに30年以上も暮らす国際政治アナリストが2020年代における日本のグランドステージを展望する。
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まずはこの辛く厳しい認識からはじめよということだろう。5年前の著作。おおよそは正しい見解だったことが証された。巻末の米の戦略家解説もありがたい。きわめてクールな冷たい認識を持つ著者である。
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レビュー省略
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著者が言いたいことは、自滅するアメリカ帝国から、日本は独立せよ ということ。書きぶりは、以下のとおり。
第1章 自国は神話化、敵国は悪魔化
第2章 驕れる一極覇権戦略
第3章 米国の「新外交理論」を論破する
第4章 非正規的戦争に直面する帝国
第5章 アメリカ人の「ミリテク・フェチ」現象
第6章 世界は多極化する ― 中・印・露の台頭
第7章 パックス・アメリカーナは終わった
終章 依存主義から脱却せよ
書かれている内容は、日本のマスゴミが発する情報からは目からウロコのものばかり。
しかしながら、きっちりとした事実に基づくものから紹介引用されているものばかりである。
著者が言う3000年の人類の歴史のなかで、世界を一極集中させた帝国の存在などなかったのである。 -
非常に読みやすく、理解しやすい。外からの視点は大事だ。
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b and r on may 19,12
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「自滅するアメリカ帝国」 アメリカが撤退していくのは東アジアであろう。中東地域から撤退できない。
- 株式日記と経済展望
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