- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166609222
作品紹介・あらすじ
著者の常井健一氏は、衆院選の応援演説がはじまった2012年11月から約半年間、自民党の〝プリンス〟小泉進次郎に密着を続けている。あるときはウルサ型の市民に耳を傾けさせ、またあるときは女性有権者の気を惹き、ときには未成年の高校生にも語りかける。進次郎がが自民党随一の人気者となった理由は、本人の言葉にあるようだ。 彼の演説にはいくつかのパターンがある。父親を含めた家族ネタ、高校球児だった経験を踏まえた野球ネタ、演説先のご当地ネタ、ダジャレなどを駆使して聴衆を引きつける、進次郎の〝語る力〟をルポルタージュする。
感想・レビュー・書評
-
選挙応援での発言の引用が多く、はじめは政治家小泉進次郎の千両役者ぶりが目に余る内容だったが、前を向こうとしている人達の背中を押すのが政治家だ、という理念を持ち、若いのにすごいなぁ、と感じたのが正直なところ。筆者は進次郎氏のいいところだけでなく、不満も漏らすところが好感が持てた。政治家にはなりたくない、と感じた(笑)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主に選挙応援の時期を取材した記録。
何故人気が有るか?期待が高いか?が良く分かる。
意外と毒舌家。民主党の批判遠慮なし。
地方の特色をよく勉強、アウトプットする。
ダジャレで場を和ます。スピーチの掴みが絶妙。
毎月11日復興支援に出かける。 -
H28.11.22
-
親の七光り、地盤看板鞄を受け継いだだけだろ?そんな斜め目線を小泉進次郎氏に向ける人にこそ読んでいただきたい。
この方、鈴木宗男氏に並ぶ腰の低さですよ。
自民党でも人気は勿論の事蔑ろにできないだけの振る舞いを十二分に感じさせる行動の持ち主です。
腰は低く、頭は良く見せるための勉強を手抜きしない、まさに将来の首相候補です。
角さんに並ぶためにあと一つ必要なものがあるとするならば、官僚統率能力でしょうか。
今後が楽しみな政治家であることは間違いありません。 -
【なぜ自民党一の人気者となったのか?】父親ネタ、野球ネタ、ご当地ネタ、ダジャレ……半年間、演説会場に密着、“若きプリンス”小泉進次郎が聴衆を惹きつける秘密に迫る。
-
たった半年の追っかけ取材。
朝日出身でもあるのでリベラルだが若干厳しめ設定。
著者はネット民の匂いがする
「カオス」などの言葉が出てくるので2ちゃんも
御用達とみた。
選挙期間の応援演説のレポは、まるでストーカー。
ただ、こちらが知らない演説もチョイチョイ載せてくれるので
オモシロい。
震災の章では感動させられる話もあった。
最初の印象より面白く読めた -
人気に奢ることなく謙虚に政治活動している姿勢に好感を覚えます。客寄せパンダの役もあえて引き受け若い世代やこれまで関心がなかった層にアピールしておりますね。
今後核となる信条が欲しいものです。全方位型の彼には色が付くことを嫌がる周りも多いでしょうけど。
しかし、関東学院大卒とは知らなかった… -
この人は凄いな。見習おう。
自民党は野球で例えたら巨人、アンチも多いが熱烈なファンもいる。巨人が強いと野球が面白くなるように自民党が強くなければ日本の政治は面白くない。
この世界は嫉妬が半端ないです、目に見えないけれどひしひしと感じます。嫉妬が怖かったら何もできないけど、不用意に大きくする必要もない。 -
ノンフィクションライターの方の本。密着取材での細かい描写で人柄がよく理解出来た。
地場の話し、共通点。真摯さ。 -
自民党のホープ、小泉進次郎を追ったルポタージュ。先の衆院選での全国行脚から、被災地の訪問活動、それに公演などでの言葉を追っている。
最初は、「なんだか芸がないな~」と思ったし、筆者の政治スタンスが良く分からない(小泉進次郎についてどうおもっているのか?)ので、読んでて途中で飽きてしまうかな~と危惧したものの、題材が面白いので最後まで読み通すことができた。選挙でおばちゃんたちから黄色い声援を受ける小泉進次郎の姿よりも、被災地で地道な活動をする小泉進次郎や、永田町や国会での活動を追った中盤以降のほうが面白い。
正直、この本を読んでも小泉進次郎の実像には迫ることができないし、「小泉進次郎とは何者なのか?」という疑問が解決することもないわけで、そう考えると、新書でこのような本が出るのは時期が早いのではないかな~と思わざるをえない。もっと、政治の場で華々しい活躍をした時点で、彼の政治家としての姿を描き、またそれについての採点(評価)をするようなものが望まれているのでは?
いろいろ惜しい本。小泉進次郎に興味があれば読んで損はないと思うが。