男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)

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  • 文藝春秋 (2013年12月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609345

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男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)の感想・レビュー・書評

  • ヤマザキマリさんの文章は読んでいてとてもスカッとします。

    時間軸を縦に掘り下げる、すなわち歴史を遡って自分に似たタイプの人間を探す…という発想にまずびっくり。
    私の中では「歴史上の人物=偉人」なので、そんな偉大な人と自分が同じタイプかどうかなんて、考えてみたこともなかったのです。
    ヤマザキさんにとって、似たタイプの人は古代ローマの博物学者・プリニウスであり、ルネサンス期の画家・ラファエロなのだそう。
    やはりスケールが違う…!

    イタリア男性の好みの女性は「共犯者になれる人」なのだそう。
    何かやらかしてしまっても、一緒に状況を面白がりながら手を取って飛び込んでくれる人…これって、自分の男性の好みとも同じかも…と気付かされました。

    ヤマザキさんがいい女のお手本として挙げているのが須賀敦子さん。
    穏やかで知的、かつしたたかでチャーミング…ああ、確かにかっこいい。

    『男性論』というタイトルではありますが、「こんな女性でありたい」という私なりのイメージをより明確にしてくれる1冊となりました。

  • ハドリアヌス、プリニウス、ラファエロ、スティーブ・ジョブズ、安部公房…。「テルマエ・ロマエ」の著者が、古今東西、理想の男たちの魅力を語り尽くす。自身の漫画的日常や、女性論、日本論なども収録。

    なかなか興味深い内容でした。

    みんな外へ出よう,元気だそうよ♪

  • 面白かったです。

  • 自分自身で時間をかけて『辞書』を作り上げて行く。これが人生ですね。
    ヤマザキマリさんの人生観についての本でした。私は彼女ほどしっかりはしていませんが、同じ人生観を持ってます。特に若い人はどんどん外に出て行っていろいろな体験をするべきです。
    今まで当たり前と思ってたことは当たり前ではなくなりますから。
    その時々の体験が自分の辞書の1ページとなり、いつかは分厚い辞書となるでしょう。困った時には、想い出してページをめくってみればヒントが隠されていると思います。

  • 不思議な体裁の本。カットアップした様な編集に感じた。編集者との対談を文書化した感覚。第6章が良かった。

  • 高校を辞めてイタリアへ絵の勉強をするため日本を脱出したマリさん。さまざまな辛酸をなめ、恋愛し結婚し子供を産み一所懸命仕事をし、ユニークな視点をもつマリさん。
    外から見た日本、ほんとのイタリア。
    最近ヤマザキマリさんに心酔する私が、喝を入れられた言葉がこの本にある。
    「置かれた場所で咲かない」
    マリさんは、居心地が悪ければその外に出ればいい、自分にはここしか居場所がないと考えることは自己暗示、一歩外にでれば多様な価値観が認められる広い世界だってある・・・
    忍耐強さが唯一長所だと思っていた自分に、子供のころの自分に、言って聞かせたい言葉だ。
    いま苦しんでいる子どもや大人に(特に子どもたちに)聞かせてあげたい言葉。
    大人はそう簡単にはいかない、それは自分勝手というものでしょ。そんなのわかってます、だけど、自分で自分を縛ることはない。状況をかえることが難しくても、せめて固執した考えからフリーになりたい。
    そんな人にはまず、1日でもいいから、旅をお勧めしたい・・・などと、いろんなことを考えてしまった。旅といってもいろんな旅の方法がある・・

  • 男性論というタイトルや惹句に思い込み過ぎた。
    普通のエッセイ。

  • テルマエロマエの作者ヤマザキマリさんのエッセイ。タイトルほど男性論は語っていないが、ヤマザキさんのイタリア愛がひしひしと伝わってくる情熱を感じる一冊だった。
    私はヤマザキさんの漫画を読んだこともなければ古代ローマ史の知識も教科書情報がおぼろげに残っている程度だったので、共感が少なくあまり入り込めなかった。

    一方で女性論については激しく同意。ルリ子ちゃんの例えのように、日本人は男性も女性も外見的な美しさに執着せず、成熟美を知るべきだと思う。
    また、調和の美しさというのは初めての観点で、肩に力の入っていないナチュラルな人が特段美人でなくても素敵に見えるのは、この調和によるものなのだと勉強になった。

  • 読後に私もがんばろうと元気がもらえる。著者をひきつける古代ローマの寛容性とダイナミズムと増長性。古代ローマ、何も知らなくて本を読んでみたくなった。題名は男性論だけど、私はいい女論が響いたかな。

    2016.2.21

  • イタリア旅行直後に借りて読む。
    寛容性、ダイナミズム、増長性(伸びしろ)。
    日本にもルネサンスを!

    古代ローマ的男性ーいいものを取り入れるボーダーのなさ、直感力、柔軟性、慣用力。ういういしい感覚
    貪欲さ。
    繊細、多彩、バランス欠けるも憂いも影もある皇帝、ハドリアヌス帝。

    書物、絵、映画、音楽、世界の街、…、知識だけでなく、想像力のよすがとなる自分の辞書(オリジナルの辞書)を作っておけば、新たな展開を生む軸を生み出してくれるはず。

    シチリア-パレルモ-フェデリーコ二世.ナポリ大学

  • タイトルにある男性論に留まらず、女性論、そして現代日本人への問いかけまで。興味深く、共感する部分も多い一冊だった。特に、外に出ようという部分。

    ヤマザキマリさんの言うように、周りに影響されることのない、自分の「核」のような部分を持ちたいとも思う。そしてその土台はこれまでの人生で少しずつ積み上げられてきていて、後はこれからの選択や思考を通してはっきりした形をなすように感じる。

  • ヤマザキさんの古今東西好きな人を集めた本。美術史だったり文化論だったりの知識も深く面白い。出版業界の闇には、この方のような勇気ある発言が必要とも思う。

  • 借りたもの。
    ヤマザキマリ氏が好きな男性たちを通して、彼女の哲学を垣間見るエッセイ。
    その男性像は、職人肌であり、かといって内にこもらず、敏感に世相を捉えるバランス感覚に優れた人々だった。
    彼らはその結果、前衛的で先見の明があり、現代社会に何らかの形で貢献した/する。

    後半には理想の女性像についての言及も。
    自分の芯(哲学)をしっかりと持った女性像は素敵だ。男性に依存するのではない、男性に敬意を払いながら、愛される女性は正に男女ともに理想の姿だと思う。

    また、イタリアと日本の比較文学的な話も。
    ローマの魅力は多様性を認め受け入れる寛容性だと強調する。それは『テルマエ・ロマエ Ⅰ』(http://booklog.jp/item/1/4047261270)の冒頭で既に語られていたか……
    グローバルな社会と叫ばれている中、世界はそれを忘れないで欲しい……そして日本ももう少し寛容さを大切にしたいと思った。

    イタリアの、特に古代ローマとルネサンス期への敬愛は美術に関わった方ならではの視点だと思う。
    彼女の語る半生の行動と活力に感嘆してしまう。
    文中に何度も出てくる“ワキワキ・メキメキ”という感覚は、好奇心に駆られ行動する彼女の感動そのものだ。

  • テルマエロマエの原作者ヤマザキマリ氏が影響を受けた男性、女性が紹介されている。海外滞在歴が長く、半分外国人というヤマザキ氏の独特な世界観が生まれた背景やきっかけとなった人を知り、テルマエロマエの作品の理解にもつながった。最終章では、日本社会や漫画家への疑問や改善点を指摘している。

  • 期待していたような、古代ローマから現代までの様々な男性を一人ずつ取り上げて語る、といった内容は前半までで、
    それ以降は主にヤマザキマリが普段、今の日本について考えていること、という感じだった。
    個人的にはもっと、ヤマザキマリならではの古代ローマ人評を読みたかったかな、、、

    イタリア人の理想の恋人が"共犯者になってくれる人"というのは、すごく魅力的だと思った!

  • 出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介

    「テルマエ・ロマエ」の著者ヤマザキマリ氏が描く、人生に必要な「辞書」の作り方。

  • 古今東西さまざまな男性について論じつつ、「第5章 女性論」が秀逸!かわいげがなくても、いいじゃないか!(え、、違う?笑)

  • 歴史に名を残す男性の生き方を通して、ヤマザキさんの人生の理想像が見えてくる。共感できるところ多し。日々の生活に居心地の悪さを感じながらもそこから抜け出せない私。ヤマザキさんの絵を描くことのようなものを私も見つけたい…

  • 須賀敦子さんのことが出てくると聞いて思わず。
    ヤマザキマリさんの来し方や近況も語りつつ、これまでの作品の登場人物としてとりあげたり、影響を受けたりしてきた古今東西の魅力的な男性を通して、いかに生きるか、を探る。今の日本には「寛容性」「ダイナミズム」「増長性」が不足してはいないか。もっと豊かさやおもしろさを大切に生きてもいいのでは、という話。
    「暮しの手帖」のラディカルさを楽しんだ思い出など、共感ポイント多し。
    ハドリアヌス帝、ルシウス、プリニウス、フェデーリコ二世、ラファエロ、水木しげる、とり・みき、スティーブ・ジョブズ、花森安治、女性では須賀敦子に兼高かおる

  • すごく面白い一冊。ヤマザキマリさんのお姿のように明るくスッキリとした一冊。読後にさっぱりと清涼感が漂う。

  • 前半は面白く、どんどん読み進めたが、後半は取って付けた感のある内容で残念。
    とは言え、前半だけでも価値あり。

  • テルマエ・ロマエのヤマザキ・マリの「男性論」と銘打ってるがわりと脈絡のないエッセイ。
    古代ローマ好き、ルネサンス好きな彼女の押しメンのくだりは楽しい。
    おなじみのハドリアヌス帝はじめ、ラファエロ、フェデリコ二世など、“文化人と経済人としてのバランス感覚の良い人物” と説明されれば、俄然興味が湧く。

    が、全般的に流れる 閉塞ニッポンバッシングは、マリさんあんたもか、って感じ。
    『望遠ニッポン見聞録』は、もうちょっとバランスとれてたのにねぇ〜〜
    カワイイを武器にする日本女性への考察なんて、もう、あなた 聞き飽きたよ。その先を探求しなきゃ。
    その割には 若い亭主にかしづいて、金銭労働も家内労働も背負うとっても残念な結婚をしている、としか思えないし。
    そのあたりのこともぶっちゃけてるのが可愛げのあるところなのですが。

    おもしろいのは映画化権騒動についての言い分。
    ここを主張したくて こんなエッセイ集を仕立てたんですね。
    いいと思います。

    << 追記 >>
    このテの「海外でて、裸一貫がんばった。居心地悪い島国ニッポンでグズグズしてるのは情けない」派の方たちには、ハラも立つので追記。

    人とは違った生き方を選び、全うしていることはそりゃぁ凄い、頑張ったんですね、と思う。
    それはそれで好きにやったらいいでしょう。

    でも、さほど居心地悪くもなく育って生活している人もいるんです。いや、そういう人たちが大半でしょう。
    平和に穏やかに暮らしているわけ。
    ワクワクだかしたい人から観ると物足りない人生かもしれませんが、だからと言って下等であるかの如く高飛車な物言いって、どうなんでしょう?
    凡庸でのほほんな私たちがたくさんいるから、テルマエのような異文化モノが意外にヒットしちゃったりするのかもしれないし。

    自分と違うからと言って批判しないで!というのはお互いさまです。

    置かれた場所で咲いて何が悪い?
    みんながみんな 強烈な海外放浪癖を持っているわけではありませんの。

  • ヤマザキさんの男性のタイプはまさに私のタイプ。変人だけど、頭かキレッキレな男性のオンパレードで、読んでいる時間は胸のワキワキメキメキ感が止まらなかった。男性論もよかったが、最後に出てくる女性論も面白い。近年の凄まじい女性の処女性崇拝思想が、自分自身には違和感ありまくりだったが、ただ単に男性だけの課題ではなく、女性にも課題があるんだなと再確認した。
    兎にも角にも、変人を愛するって素晴らしいと感じた本であった。

  • 1/4ヤマザキマリの好きな偉人伝
    1/4ヤマザキマリの自伝
    1/4イタリアと日本の社会の比較
    1/4ジェンダー論

    みたいな感じ。
    ジェンダー論については結構違和感があった。

  • 他書で「この本面白いよ」と引用されていて読んだ本。
    理想の男性論を彼女の完成で切り出していく。読めば読むほど強い女性だなぁと思わされる。というより、男性的だなぁと思う。読んでくうちに、男性やら女性という枠すら分からなくなってしまって終了、苦笑。
    今ぼくはシンガポールにすんでいて、いろんな文化に触れられる。それを楽しいと思うし、偶然にもイタリアに旅行を決めた後にこの本を読み始めて、奇遇だなと思う。イタリア旅行が楽しみになりました。

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男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)の作品紹介

古代ローマ、あるいはルネサンス。先進的な文明、そして数々の芸術作品を生んだエネルギッシュな時代には、いつも知的好奇心あふれる熱き男たちがいた――。ハドリアヌス、プリニウス、フェデリーコ2世(フリードリヒ2世)、ラファエロ、そしてスティーブ・ジョブズ、安部公房まで。確かな技術と壮大な空想力で時代の一歩先を読み、新たな次元を切り拓いた古今東西のボーダレスな男たちを軸に、『テルマエ・ロマエ』の作者・ヤマザキマリが語る想像力の在り処。

男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)のKindle版

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