男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609345

感想・レビュー・書評

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  • きっかけ:ビジネスに効く最強の読書/出口治明/20140823(67/241)

  • 塩野七生『男たちへ』のような内容を期待したせいか、かなりがっかりした。イタリアや諸外国をまたにかける漫画家、といった経歴を活かした独自の見識は少なく、「外国に出ろ!」「知性のないやつは嫌い!」といったそこらへんのアラフィフと同じような意見が多い。

  • ワクワクが止まらなかった。

    読んでいてこんなに心地よいと思えたのは久しぶり。
    好きなことについて、熱く熱く語っている人は美しい。
    聞いているこちらも幸せな気持になる。

    紹介されている対象物の好き嫌いは別にして、熱く語る姿勢に、ずーっと幸せな気持にさせてもらいました。

    私は、昔から空気を読む方。その反動なのか、最近は場を壊したいというところまではいかないまでも、思いの丈をぶちまけたくなる衝動によく駆られる。それでも、言えずに終わってしまうことばかり。

    本書ではその背中を押してもらった気がする。
    気持を押し殺して長生きするより、やりたいことをやってぱっと散り行く生き様の方が誇らしい。

    すかっとする素敵な作品でした。

  • 題名からそれた話も少しあるが、面白い本。
    私が昔考えた、日本男性の幼稚さがビシッと書いていてスッキリした。
    私は外国に住んだ事も行った事もないが、ヨーロッパに長く住んでいたヤマザキマリと、私の高校時代から漠然と感じていた男性に対する問題意識が似ていてビックリした。

  • 構成が読みにくい。人物の紹介が始まるのかと思ったら、すぐに、それに関連する著者のエピソードに飛んでしまって、ついていくのに疲れた。(なぜそのエピソードが語られるのか、については十分言及されていると思いますが)最終的に、女性論、「100万円問題」まで出て来てしまって、他の方も書かれていますが、「男性論」というタイトルに違和感あり。自分も海外経験があるので、主張している内容には大いに共感しますが、話の逸脱が多すぎて、はたして、この本で一番訴えたかったのは何なんだろう?と思ってしまった。イタリア人はとにかくしゃべる、というようなことが書かれていましたが、本を読んだというよりは、著者の押しの強いなが〜いおしゃべりにずっとつき合ったような気分。著者の主張やエピソードは面白いし、知識も経験も人より豊富な方なんだろうなぁ、と素直に感心しますが、もう少し、読む側に立った(それこそ欧米人によく見られる論理的な)プレゼン的スキルが感じられてもよいのでは?と思ってしまった。まあ、これはこれで面白いし、著者のことは割と好きだし、それこそ我が道を行っているだけなのかな、と思ったりもしますが。。。ちょっと個人的に期待していた感じとは違ったので、★2つ。

  • 20140614

  • このひとが好きな男性って結構日本的だなあ。イタリアもわりと他力の信仰の国だからか。

  • 置かれた場所で咲くな!
    日本人の美徳は他の文化圏の美徳とは限らない。
    こういうことを書けることにヤマザキマリの価値があると思う。

  • ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/
    タイトルに偽りありだが、本論以外に面白い話が
    話題の映画「テルマエ・ロマエ」(現在「テルマエ・ロマエⅡ」を上映中)のマンガ原作者のエッセイ集。
    「男性論」ではなく、「私の好きなオトコたち」というようなタイトルのほうが良かったのではないかという気がする。

  • テルマエ・ロマエの原作者による男性論というタイトルに名を借りた日本文化論。空間の横軸と時間の縦軸を組み合わせて人物を捉えるという視点は面白い。時空を超えて、憧れの人、目標とすべき人を探すのは大切なことだろう。
    内向きになりがちな日本人は、空気をよりよく読むようになって、変人が生まれにくくなった。自分の鏡を内に持ち、人の目を気にせず生きることが必要なんだけどな。人付き合いをしないわけではないが、人に合わせすぎる人生は陳腐だ。生きた人生を生きるには、自分の鏡が必要だ。

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著者プロフィール

1967年東京生まれ。漫画家。14歳でドイツとフランスに一人旅へ。17歳でフィレンツェの美術学校入学。1994年、一人息子デルスを出産。1996年、漫画家デビュー。帰国し、北海道大学などイタリア語の講師を務めつつ、北海道の放送局でイタリア料理の紹介や旅行のレポーター、ラジオパーソナリティなどを務める。2002年、14歳下のイタリア人ベッピと結婚。エジプト、シリアと日本を往復しながらの生活が続くが、2004年に日本での仕事を整理し、リスボンに家族三人で住むことになる。主な著書に『テルマエ・ロマエ』『モーレツ! イタリア家族』『世界の果てでも漫画描き』『地球恋愛』『ルミとマヤとその周辺』など多数。現在シカゴ在住。

「2012年 『ヤマザキマリのリスボン日記──テルマエは一日にして成らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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