- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166609529
作品紹介・あらすじ
日本の経済が絶頂期を迎えたのち、バブルの崩壊によって一転、奈落の底に突き落とされる――。そんな平成時代を象徴する経済事件の主役たちを、ジャーナリストの森功氏が独自の取材資料・情報源に基づき描き尽くす怪物列伝です。 金丸信(佐川急便事件)、許永中(イトマン事件)、小沢一郎(陸山会事件)、高橋治則(イ・アイ・イ事件)、田谷廣明&中島義雄(大蔵省接待汚職)、田淵節也(野村証券損失補填事件)、磯田一郎(イトマン事件)、尾上縫(巨額詐欺)、江副浩正(リクルート事件)、早坂太吉(最上恒産事件)、佐々木吉之助(桃源社事件)、末野健一(末野興産事件)、武井保雄(武富士通信事業法違反)、村上世彰(村上ファンド事件)の15人を通して、平成日本の暗部を浮き彫りにします。
感想・レビュー・書評
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ダイナミズムを感じる
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平成でも昭和みたいなことはいくらでもあったのだなぁと思った。
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「週刊新潮」編集部を経てノンフィクション作家となり、銀行や警察における「闇社会」を暴き続ける森功が、平成の世に暗躍した「15人の怪物」を通して浮き彫りにした日本の闇。人材派遣のリクルートを創業し、時代の寵児と賞賛された江副浩正、野村證券を日本一に導いた証券業界のドン・田淵節也、消費者金融の最大手「武富士」の創業者・武井保雄、大阪の料亭の女将でありながら数千億円もの投資で「北浜の天才相場師」と呼ばれた尾上縫、そして通産官僚から転身し「村上ファンド」を立ち上げた村上世彰...。一時は名実ともに大成功を収めながら、バブル景気に酔いしれた挙句の果てに転落した実業家や政治家たちの言動を振り返り、平成という1つの時代に起こった事件の数々を検証する。
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レビュー省略
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多くの事件がてんこ盛りなので、ある程度バックボーンがないと今ひとつなにが起こったのかわからない。でもまあ、狂った時代だったよなあということはよくわかった。
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平成経済事件の怪物たち
興味深い方々の真相を知りたかったので
かなり面白く読むことができました。。。
どこまでが真実かは実際にはわかりませんが、
すごいなー。。。
と別の意味で感心させられますね。。。 -
【経済絶頂期〜バブル崩壊、闇の深層】許永中、金丸信、小沢一郎、高橋治則、磯田一郎、尾上縫、江副浩正……15人の?怪物?を通して、平成日本の暗部を浮き彫りにする。
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事件と言えば色々とあるが、こちらは経済にスポットを当ててまとめた一冊。本書の内容に出ているものを読めば、一つや二つは聞いた事がある事象が挙げられています。当時、あまり分からなかった内容も、この書籍を読む事に理解が深められました。
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週刊誌記者あがりだからか、対象を怪物、悪者と決めつけ、筆誅をこらすといった姿勢は読み苦しかった。全部がそうとは言わないが、その摘発は公正でしたかと問いたい場面も。またヤメ検弁護士田中森一のコメントが頻出するのは何か深い関係でもあるのだろうか。リクルート事件、イトマン事件、尾上縫や、東京佐川急便事件、などなど概要の把握にはよくまとまっていて有益。田淵節也の嘆いた、清濁併せ呑むから、なんでも透明に、というのは時代の流れかもしれないけど、スケールダウンという点は否めない。不動産王たちの項で、とりあげられた林真理子「アッコちゃんの時代」は読んで見たいと思った。バブルの頃は高野山に墓を作るのがブームだった、儚い夢の跡の供養も担っていた、というのが興味深かった。