臆病者のための億万長者入門 (文春新書)

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著者 : 橘玲
  • 文藝春秋 (2014年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609703

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臆病者のための億万長者入門 (文春新書)の感想・レビュー・書評

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  • 億万長者になる方法よりも損をする方法の方がたくさん書いてある本。
    「億万長者」で想像する水準ではないかもしれないが、
    お金持ちになる方針も読み解くことができる。

    ○億万長者になる方針

    『収入の10~15%を貯蓄に回す倹約を続けていれば、
    誰でも彼らのように億万長者になれるとスタンリーはいう』

    『人生を経済的な側面から見れば、その目的は次の2つにまとめられる。
    1 人的資本を労働市場で運用して大きな富(効用)を得る
    2 金融資本を金融市場で運用して、最小のリスクで最大のリターン(利益)を得る』

    『金融資本の運用で損をする最大の原因は、投資に過度なリスクを取ることでなく、
    騙されて有り金すべてを失ったり、手数料をぼったくられることだ。』

    つまり

    ・働きつづける
    ・収入を貯蓄にまわす
    ・金融資本を分散して投資する
    ・うまい話にだまされない

    ことで十分なお金持ちになれる。

    ○金融資本の運用のヒント

    ・金融商品の価値は将来価値を割り引いて現在価値に直したものの合計。
    ・ポートフォリオ理論。価格の相関の低い資産に分散投資する。
    ・長期的には為替リスクはないので、全世界に分散投資すべき。
    ・資本主義が拡張し続けるのであれば、株式は平均的にレバレッジの分だけ高利回り。
    ・(上場?)株式のリスクプレミアムは5%といわれている。
    ・インサイダーマーケットのプロでない限りインサイダーマーケットを避ける。

    ○確実に損をする方法

    確実に儲かる話はない。確実に損をする方法はたくさんある。
    逆に確実に得をするのは、錯覚を利用して金融商品を割高に売りつける売り手。
    売り手のことを考える=だまされないことが金融リテラシー。

    以下損をしないための具体的な知識。

    ・定年制は強制解雇。定年後も働き続けられれば大きな人的資本が残る。
    ・専業主婦(主夫)になって労働市場から富を全く得られなくなると、人的資本が1億円毀損する。

    ・保険のコストは一般に高いので、貯蓄で保障できるリスクは保険に頼るべきでない。
    ・生命保険は宝くじ。貯蓄とは全く関係がない。
    ・医療保険と呼ばれているものは(国保を除いて)事実上失業保険。

    ・過去の実績を調べると、アクティブファンドの成績はパッシブファンドを超えない。
    ・株式市場は効率的なので、よく知っている日本株に投資する(ホームバイアス)ことは根拠がない。

    ・マイホーム購入はレバレッジをかけた不動産投資。資産配分のバランスを崩す。
    ・マイホーム購入が得に見えるのはレバレッジで収益が拡大するからだが、損失も拡大する。
    ・不動産市場はインサイダーマーケット。うまい話は素人には流れてこない。

  • マーケットの魔術師
    ラリー・ウィリアムズの相場で儲ける法
    株で富を築くバフェットの法則
    ピーター・リンチの株で勝つ
    賢明なる投資家
    ウォール街のランダム・ウォーカー
    証券投資の思想革命
    リスク、神々への反逆

    を参考文献に挙げる

    84 デイトレードで年利2割をあげられるプロはトップの10%
    94 投資家の仕事は損をすること
    ファンダメンタルVSテクニカル
    効率的市場仮説
    金融版バカの壁、平成電電の話
    毎月分配型ファンドの税金

  • 相手から持ってくるうまい話はない、ということが一貫して書かれていると思います。

    誰が凡人にいい話をわざわざ教えてくれるのでしょう。
    いい話と思わせる技術は凄まじく高い人が多いので、引っかかる人が多数でるのでしょう。

  • 先日『年金は本当にもらえるのか』を読んで不明/不安だったことがスッキリわかった。この明解さが橘さんの魅力。

    年金問題は解決可能。しかも、個人的に対応可能、という。え?教えて教えて!
    答えは、「年金に頼らなくてよいように働き続ける」。なるほど〜。私はこれを聞いて怒り出すのではなく嬉しさにうなづいた。
    著者のロジックはこう: もともと年金は「働けなくなった」人の収入補償。自営業は遅くまで働けるから少なめ。サラリーマンは定年があって早くに働けなくなるから多め。どうせ自分がもらえる年金の金額は不透明だから、働き続けるに限る。

    また、目からウロコの、でも確かにそうだよなぁという指摘があって驚く。
    例えば、「厚生年金は強制徴収され選択肢がないが、国民年金は払わないという選択肢があり市場原理が働く。だから国は一定レベルまでしか給付条件を下げられない」とか、「銀行の金利が低いと嘆く必要はない。低いのは名目金利。デフレにより実質金利は低くない。インフレもタイムラグがあるから焦らなくていい」とか、「本当に必要な医療保険は、入院1日目から60日目まで払われるものではなく、60日目までは払われず61日目以降に払われるもの」とか。
    むむむ。

    なかでも本書の白眉は、終章のタイトル「ゆっくり考えることのできるひとだけが資産運用に成功する」というメッセージ。ダニエル・カーネマンの「早い思考」「遅い思考」を取り上げ、後者を使うべきシーンに前者を使ってはいけない、という。ナルホド〜。

  • ロゴ孫の世話をして過ごすのが幸福と言う価値観は、グローバルスタンダードではすでに時代遅れになった 生きていくためには、特別の自分には特別なことが起きると信じる位楽天的でなければならない。そしてその一方で、この一方であらゆる種類の災厄を招き寄せるのも事実だ 収益率を上げる最も確実な方法は、採算部門から撤退し、中学生の高い部門にすべての使用を導入することだ

  • [図書館]
    読了:2017/8/26

    マンションは賃貸か購入か、という議論にわかりやすく答えられていた。
    ・企業の本社などはほとんど賃貸だ。購入した方が得だというのであれば、個人よりリスク耐性があるはずの法人が購入資産を持たないのはなぜか。
    ・購入すれば毎月の家賃を払わなくて済むというが、家を購入するために借金する4000万を投信や株式に回して利回り6-7%で運用すれば同じことが実現できる。
    ・地震などの天災が起きた場合、購入資産であればそのリスクは全て個人で引き受けなければならない。
    ・不動産市場は株式などと違ってオープンな市場ではない。個人的なお得意様に先に売ってしまう。不動産のセールスマンは出世して重要情報を手に入れられるようになるまで家は買わない。
    ・2023年には日本の空き家率は21%と予測されており資産価値が下落する可能性もある。

  • 納得のいく話でグイグイと読めていたが、結局、何がお薦めなのかと期待していたら、普通預金、外貨預金。それでは億万長者にはなれないのだよ。読む価値あれどウケ狙いの期待外れなタイトル。

  • 橘玲さんの主張は、いつも理路整然、単純明快でスカッとする。

  • "ゆっくり考える人だけが、投資に成功する

    これからの資産運用は、労働市場から富を獲得できなくなったときのための保険と考えるべき"

  •  この本では、金融商品についてだけでなく、不動産や保険、さらに宝くじまでと、個人が購入する可能性のある様々な資産(?)に焦点をあててその仕組みや正しい向き合い方を解説している。
     著者の書いてあることについてはほとんど同意だが、どう経済が動くか読みづらい現在なら仕方ないものの、普通預金が一番有効な戦略というのはつまらない結論だった。まぁそもそも資産を守ることなんて基本的につまらないことなのだとは思うが。

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臆病者のための億万長者入門 (文春新書)の作品紹介

株を始めるなら、この1冊という信用を得てロングセラーとなった『臆病者のための株入門』から8年。ついに『臆病者のための裁判入門』に続くシリーズ第3弾が出ました! 今回は株だけではありません。宝くじ、年金、生命保険、株、投資信託、為替、不動産からアベノミクスまで、年金崩壊から国家破産と不安が尽きない時代に「虎の子」をどうすれば守り、増やせるのかでお悩みのあなたの疑問にすべて答えます。臆病者の資産運用を指南する決定版です。億万長者になるのは簡単だ!年金問題は個人的に解決できる宝くじを買う人は資産運用に成功できない金融商品は「理不尽な買い物」株価はどのように決まるのか?株式市場はまるごと買える暴落こそが投資の最大のチャンス長期的には高金利の通貨は安くなるマイホームと賃貸、どちらが得か?不動産の適正価格の割り出し方国家破産は怖くない あなたの常識は大丈夫? 銀行、証券会社にダマされない資産運用の常識を伝授します。

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