糖尿病で死ぬ人、生きる人 (文春新書 975)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166609758

作品紹介・あらすじ

糖尿病といえば、生活習慣病であり、一度なったら治らない。摂生しつつも、いつなるかわからない合併症におびえる。そんなイメージが定着しています。しかし、東京で数千人の糖尿病患者を診ている牧田先生は、「糖尿病、恐るるに足らず」といいます。 糖尿病は「膵臓不全」ですから、確かに治りません。 しかし、極端な高血糖や低血糖状態を回避していれば、糖尿病で死ぬことはありません。では、なにが怖いのか。それが、糖尿病によって引き起こされる合併症です。合併症には3種類あります。腎不全(慢性腎臓病)、失明、壊疽です。 壊疽に至るまで糖尿病を放置する(される)ことは現在ではまず考えられませんから、問題は失明と腎不全ですが、かなりステージの高い糖尿病患者でも、失明は、外科手術で治せます。腎不全はなりかけで発見すれば、薬で治ります。 しかも、合併症になるかならないか、腎不全になるかならないかは、10年以上の生活習慣の蓄積によるので、昨日今日の血糖値やヘモグロビンA1Cに一喜一憂してもしょうがありません。つまり、糖尿病患者は、あまり毎日の摂生に気を病むことよりも、尿アルブミンを定期的に監視し、それが高まった時に、適切に薬を使って腎機能を回復させれば、健康で楽しい生活が謳歌できるのです。 その上で、糖尿病の人は、がん、心筋梗塞、脳梗塞、認知症の早期発見・早期治療に取り組んでほしい、と著者は言います。それらの病気になるリスクは、糖尿病の人とそうでない人を比べると、糖尿病の人の方が高いからです。それらの病気の早期発見・早期治療ができれば、糖尿病でも100歳まで生きられる。それが牧田式糖尿病最新治療です。 糖尿病とのまったく新しい付き合い方、合併症の克服の仕方、糖尿病でも健康で長生きするための秘訣を、豊富な実例とともに伝授します。

感想・レビュー・書評

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  • 【知らないと損をする最新医療】血糖値に一喜一憂することなかれ。合併症は薬と手術で治る時代になった。目からウロコの糖尿病でも百歳まで健康に生きる方法。

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著者プロフィール

牧田善二(まきた ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。1979年、北海道大学医学部卒業。
ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。この間、血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』等のトップジャーナルにAGEに関する論文を第一著者として発表。
1996年より北海道大学医学部講師。2000年より久留米大学医学部教授。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。
著書は『決定版 糖質オフの教科書』『老けない人はこれを食べている』(ともに新星出版社)、『医者が教える食事術 最強の教科書』『医者が教える食事術2 実践バイブル』(ともにダイヤモンド社)、『糖質中毒』(文藝春秋)、『人間ドックの9割は間違い』(幻冬舎)などベストセラー多数。

「2023年 『医療に殺されない 病院・医者の正しい選び方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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